どんな占術(ツール)を使うかはどうでもよかったりするのかも

こういうのは「人それぞれ」で片付けられるテーマなんですけど。

僕は種々ある占いの手法は全て「無意識への導入」だと考えています。

「自意識を捨てる方法」と言い換えてもいいんですけど、最適な入眠方法の違いみたいな感じで、それぞれに合ったスタイルがあると思うんですよね。

で、ただ無意識に入れればいいというわけではなくて、占的やテーマによって多少の相性みたいなものがあると思ってて。

魚を獲りに行くなら海や川にいったほうがいいわけですが…

無意識に導入したあと、帰ってくるときですね、ここで占術の癖によっては「魚にたどり着きにくい地点」に到達しちゃうものもあるわけです。

複数の占術を取り扱えられることに越したことはないんですけど、その占い師さんの現実世界での生存範囲や領域によって「テーマ」や「占的」が絞られてきたりするので、導入部を増やしても使われない場合もあったりします。

とは言いながらも、どの占い師にどのタイミングで占ってもらうかで、既に占いは始まっていると思うので、それはそれでどこまでいっても無意識の選択になっているんですけどね。

占い自体が「自意識を捨てる方法」なので、占術にこだわりや縛りがある時点でなかなか無意識には到達しにくいんですけど、そういう縛りがあったほうが無意識に到達しやすい人もいると思うので、やっぱり人それぞれで片付けられるテーマなんですよね。笑

占うという行為は絵を描くことに似ています。

描きたい対象=占的
絵を描くツール=占術
描かれた絵=表現・言語化

「かっこいいブタの絵を描いてください」とリクエストがあったらツールは何でもいいわけです。

しかし、「赤と青のかっこいいブタの絵を描いてください」とリクエストされると、黒鉛筆1本では苦戦しそうです。

じゃあ複数のツールが使えれば良いかと言われても、1つ1つが全然使いこなせていなかったら、いくらツールがあってもリクエストには応えられません。

ここで言う「リクエストに応える」というのは一応断っておきますが「お客さんを喜ばせる」「お客さんの思い通りのことをする」ということではないです。

それは一番無意識から遠く、純度が下がってしまいます。接待みたいなものですから、占いじゃなくてもいいんですね。

 

で、ちょっと考えて頂きたいのが、「占術(ツール)」を指定することのナンセンスさです。

「手相で占ってください」
「算命学で占ってください」
「占星術じゃなきゃ嫌です」

描くツールを指定しているわけです。

「かっこいいブタの絵を描いて欲しい」と依頼するときに、描くツールを指定します?

僕ならその人が一番得意なやりやすい方法で描いて欲しいなと思います。その方が結果的にいい作品ができると思うんですよ。そもそもその人に依頼している時点で、その人が何を使おうと自由だと思うんですよね。

描くツールを指定するって結構特殊な条件ですよね。現実だと絵のテストや試験ならツール指定があるかもしれませんが、それって「正解」とか「評価」といった「固定された軸」が前提に発生しているんですね。

つまり、この時点で重要度が「占術>占的」になっているんですね。だから、純度が低いし、自由度も下がるし、お互いあんまりメリットがないんですね。

既に正解があって、それを他者から再定義してもらうためだけのコミュニケーションってエゴしかないですよね。それこそ接待になっちゃうわけです。泣いている赤ん坊が「ごはんかな〜?」「おしっこしたかな〜?」とあやされるのと同じなんですよね。

だから、ツール(占術)は何でもいいんですけど、占的に合わせてある程度選択肢があったほうが良いですし、1つの占術でも自分の中で「色味」を調整できるぐらい使いこなせていたらそれでいいんですよね。

あと「絵」と同じで「かっこいい」とか「いいな」と思うのも、人それぞれなので、占い師を選ぶときは「好き嫌い」で選んだ方が間違いないと思います。

 

 

その人が書いている文章が好きとか、雰囲気が好きとか、話し方や声が好きとか。あんまり経歴とか占術といった「情報」で選ばないほうが最終的には失敗が少ない気がします。

予約したときの電話対応が嫌な感じがしたら断ってもいいと思いますし、会って一言目で「あ、なんか嫌な感じだな」と思ったらすぐに帰ってもいいと思います。なるべく他者からの評価ではなく「生の情報」に触れたほうが的確だと思います。

正直、悩んでいる人の「目的」が達成されるならツールは何でもいいんですよね。占いじゃなくてもいいんです。

占いは「無意識への導入」で「自意識を捨てる方法」の1つです。

より自意識に縛られず自由になれる方法が他にあるなら、それでいいと思います。

にしけい

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

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