「吉凶」や「良し悪し」のもう一歩先へ

過去に似たような記事を書きまくっていますが…

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Twitterやオンラインサロン内でたびたび「こちらが正しい!」「そのやり方は悪い!」といった議論が見受けられます。議論自体は見ていて好きです。「ほぉーそんな考えがあるのか…」と勉強になるからです。

でもそのたびに思うんですが「吉凶」「良し悪し」を決める上では必ず、立場や方向性を固定しなくてはなりません。

「みんなで歌を歌う」という方向性があるからこそ、声を出していない男子は「悪」と認定できるわけです。方向性に沿っているか、反っているか。ただそれだけなんです。

この方向性が変われば「善悪」や「吉凶」の判断は変わります。「英雄」と「犯罪者」ぐらい変わってしまうこともあるかもしれません。

時代や文化や状況によって方向性に違いがあるので、何千年と技術や研究が積み重ねてきた占いだからこそ「時代錯誤」とか「良し悪しの違い」が起こりやすいと思うのです。

もちろん「人間」の本質的なところは変わっていないと思います。「死」は怖いし、「病気」にはなるべくなりたくないですし、できれば楽に生きたいです。根本的な部分は変わっていないです。

しかしながら、やはり占いに関する議論の中で「吉凶」「良し悪し」のみに固執したり、特定の人物や対象を「悪」と認定したりする場面がたびたび見受けられます。

確かにそのあたりをわかりやすく決めた方が楽ですし、本来の占いの機能が「楽すること」なのであれば、それはそれでいいのですが

ときには対象者を「人生の行き止まり」「思考の行き止まり」へといざなってしまう場合があるようです。

極端な例示をするとしたら「あなたが結婚しようとした相手は全員爆発するから結婚しちゃだめよ!」みたいな感じです。

結婚したいと思い、それを達成させるためのヒントをもらおうと占ってもらったのに、占いによって途方に暮れてしまうパターンです。

もちろん、これによって楽になる人もいるかもしれません。「あ、そっか。だから私結婚できないのか」と。理由ができたことで次に進める可能性もあります。

しかし、実際は「良し悪し」を断言しちゃったり、無理やり方向性を捻じ曲げようとする占い師さんもいます。

こういうのを求めている人にとってはいいのですが、なんというか根本的な解決にはならないんじゃないかとも思ったりします。

言っちゃダメってわけじゃないんですけど、良し悪しの審判を求めていない人にとっては「何言ってるんだこの人は」感が出てきてしまいます。

「吉凶」のその先へ

僕が好きなジョジョの1コマをご紹介します。

どんな者だろうと人にはそれぞれその個性にあった適材適所がある

王には王の…料理人には料理人の…それが生きるという事だ。

スタンドにも同様「強い」「弱い」の概念はない

 

さすがディオです。もうこの1コマだけで僕はディオに血を吸われてもいいと思いました。

良い手相、良い家相、良い運勢、良い方位…そんなものはないのです。

逆に悪い手相、悪い家相、悪い運勢、悪い方位…そういったものもありません。

すべては「立場」と「方向性」が決まってから決まります。

立場は「現状」です。方向性は「願望」や「欲望」です。

あなたの「欲望を満たせるかどうか」という方向性が決まった上で良し悪しを判断するのであればわかりますが、万人にとって「良い」「悪い」はありません。

その状況や素質や資源をどう生かしていくかだけなのです。

そして自分の方向性に合わないのであれば、少しずつ修正していけばいいのです。

本当は持って生まれた素質を生かすことができれば一番楽です。でも、人間というものはどうしても「もっていないもの」が欲しくなります。僕も同じ人間なのでよくわかります。

その「欲望」は生きる原動力になります。明日を生きる活力になります。それが「方向性」を作るのです。

そしてその方向性自体にも「善悪」や「吉凶」はありません。

好きになってしまった人が既婚者だったり、稼いだお金以上のお金を使ってしまったり、男として生まれたけど女性を好きになれなかったり…

その欲望自体にも吉凶や善悪はありません。それを決めているのは外的要因であり部外者だったりします。

何かに悩んで、行動する勇気がもてない方は、いちど「良し悪し」や「吉凶」といった判断軸を捨てて、本当に自分がやりたいことは何なのか考えてみるといいかもしれません。

「悪玉コレステロール」を見習ってみるといいかもしれませんね。「悪玉」と呼ばれながらも、本人は悪いことをしているなんてちっとも思っていないでしょうから。

500回再生されたら続編を作るにしけいの渾身のギャグを貼っておきますので、もっと図々しく生きましょう。

にしけい

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

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