にしけい ポン

「世爻」とは何のことを言っているのか?

断易(五行易)に当たり前のように出てくる「世爻」ですが、これは何を指すのでしょうか。

「自分自身」や「主体」を指すのであれば「我爻」「自爻」「主爻」と表現しても良いはずです。しかし、そうではなく「世」という漢字が用いられています。なぜでしょうか。世爻という概念を生み出し伝承し続けた人たちは何を表現したかったのでしょうか。

世界・世帯・世代・世相・世紀・世間・世俗・常世・出世…

「世」という漢字がつくものは時間的・空間的な展開延伸が見られます。

時間という軸に沿って伸びていくので「世代」「世紀」「世代」といった使われ方をしていますし、空間という軸に沿って伸びていくので「世界」「世間」「世帯」といった熟語にも使われています。

「世」は時空間的に広がりきった時空間ではなく、「世紀」「世相」といった言葉にも使われている通り、延伸していく動きを表しているようです。図で表すと「→」となるわけです。

「易は延なり」「易は移なり」という言葉があるように、易は時空間的な延伸を司る占いです。この伸びていく作用を利用して先を見ようとしているわけです。

「易」という漢字も「世」と同様に「→」という図で表現出来ます。

世爻を見出すときには上卦と下卦が同じにするまで爻の陰陽をひっくり返すという作業を行います。上卦と下卦が同じということは「区別がつかない」「混ざっている状態」つまり「混化」からスタートします。

混化を経た上で延伸が始まるわけですから、世爻は「🌀→」という記号で表現できます。

そうなってくると、「世爻」は「自分」や「主体」といったものではなく、「出来事の発端」「根」のようなものを表すと言えます。

 

にしけい

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西田 圭一郎

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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2024年7月27日のこっそり運勢

牡羊座活性化させる日。若返りや新しさを意識して。
牡牛座自信をもって進む。少しでも誤魔化しがあるならやめておく。
双子座モノや人を動かす日。大胆な模様替えや買い物に吉。
蟹座寝るまで気を抜かない日。きっちりやり通す。
獅子座和解を意識して動く日。穏便に済ませることを優先する。
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天秤座小さなトラウマを乗り越える日。意外と過去とは違う結果に。
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射手座自分を優先してあげる日。なるべく自分に優しく。
山羊座普段チョイスしないものをあえて。小さな革命を。
水瓶座きっちり確認する日。漏れやミスが出そう。
魚座AでもBでもない第三の答えを考えてみる日。柔軟に考える。

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