ニュージーランド(ロトルア)の占い事情(ニュージーランド旅行記7)

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Strange Japanese boy talking with a duck doll (ニュージーランド旅行記6)

 

実は、街を散策中アヒルと湖でのんびりしているだけではありませんでした。

町中を散策し、僕が探していたのは「Fortune telling」とか「Diviner」という文字列が書かれた看板でした。

ニュージーランド(ロトルア)の占い事情を探ろうと、占い小屋のようなものがないか入念に散歩していたのです。

しかし、市街地にはそれらしきものが全く見つけられませんでした。

さらに僕はロトルアの市民図書館にも行きました。

中の写真はちょっと撮影できなかったので、絵的に申し訳ない感じですが…。

ここでも「ニュージーランドの人ってどんな占いに興味があるんだろう?」と、くまなく占い本を探したのですが

空欄がたくさんある契約書類のような紙に赤ペンで謎の文字(自分の名前?)を書き込むたびに「Oh…Yes,,,ssssss」と喘ぎ声を漏らす謎のヒゲモジャの老人が2階の隅っこにいたぐらいで

まったくそれらしいものが見つけられませんでした。そもそも「占いコーナー」みたいなものすら存在しませんでした。

もしかして、ニュージーランド人って占い興味ないのかな・・・とベンチに腰掛けて休んでいたところ

遠くから日本人の中学生ぐらいの女の子が近寄ってきます。

 

まさか…

 

手のTシャツを着てるから、手相みてください!と言われるのか…?

モロッコの迷宮都市フェズで「手のアクセサリ買いあさってる日本人手相占うヤツ」というウワサが広まり

フェズにいるあいだじゅうモロッコ人から手を見せながら話しかけられたアレが脳裏をよぎりました…

まずい、もうバレたのか…

今回は仕事を休むために、占いから一度離れるためにニュージーランドにきたのに…

 

近くで見ると、いとこの女の子に似てる日本人の女の子が僕に話しかけてきました。

 

 

「アンケートにご協力してもらえませんか?」

 

 

 

またか!!!

なんでこんなニュージーランドでは街角アンケートが流行ってるんだ!

なんで前日にオークランドでも女学生にアンケートにご協力くださいって話しかけられたのに、次の日に違う街でまたアンケート!!

なんなの?ニュージーランドの学生、街角アンケートしすぎじゃない?

と思いつつも僕は「ニュージーランド人の防災意識について」のアンケートにペンを走らせていたのです。

 

「え、てか、僕、昨日この街に到着したばかりの日本人なんですけど…いいんですか?」

「いいです!観光客の観点でニュージーランド人を評価してください!」

 

話によると、彼女はオークランドに通う高校生で、彼女は防災に関して研究している先生の授業の一環で調査しているとのこと。

・NZ人は火山の噴火や地震がかなり多いのに防災意識が低い

・全然やっていないのに地震対策してると豪語するNZ人が多い

・あまり未来のことについては真剣に考えていない人が多く貯蓄率も低いとか

「あの、僕日本で占いの研究しているんですが、未来について不安が少ないってことはNZ人って占いとかしないんですか?信仰は熱心にしないんですか?」

「そうですね、留学や仕事でNZにきている人々は各々の信仰や中には占いが好きな人もいますけど…あっ、私は占いとかすっごい気になりますけどね。でも、原住民やNZが長い人はマオリ信仰はありますが、それ以外の占いとかには興味がないと思います。あっ、私は占いとかすごい気になりますけどね!」

「へぇー、そうなんですかー」

 

道理でロトルアの街に「占い」の存在がないわけです…

 

占いが必要ない国…。

もし、僕がこの国で生きていくとしたら何をするんだろう。

占いだけではなく宗教や哲学といった「未来」や「生き方」を探求する学問に携わる人が仕事に疲れたら、ロトルアにくるといいかもしれない。

案外そんなものがほとんどなくても楽しそうに営んでいける人たちが、そんな国があることを知るだけでも、得るものがありそうです。

というわけで、ロトルアにはどうも「占い」という文化が根付かない、むしろ「必要とする人が少ない」ようです。

 

つづく…

 

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

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