回転・循環のためには何が必要か?

いろいろと思うことがあり、整理のつもりでブログを書いていますが、自分の中でまた少し言語化が進んだので、改めて書き直していきます。

「基礎・土台・ベースが抜け落ちているような気がする」という状態は、もしかすると「軸」の形成が不十分だと感じるから起きるのかもしれません。

「軸足」と言ったりしますが、軸がしっかりすることでようやく回転(ピボット)ができるようになります。ピボットは機転をきかせることにもつながります。様々な角度から突かれてもかわすことが出来ますし、対応することが出来るようになります。

また、軸は「根幹」にもなり、安定感や継続力にもつながります。対応力や安定感の要とも言える「軸」なのですが、これはどのように形成されるのかを考えていきます。

「軸」は「中央」に形成されます。特定の範囲が固定されると、中央が明確になります。つまり、中央を把握・設定するには「全体」を知る必要があります。0から10なのか、0から20なのかで中央値は変わってきます。

何かの理解がスムーズにいかないときは全体を把握できていない場合が多いです。0から100なのか、0から1000なのか、はたまたマイナス100から5000なのか。反対に理解がスムーズに進むようになり始めるときは、全体がなんとなく分かり始めたときです。

全体を知るためには、なるべく広い範囲を見ていく必要があります。特定の範囲が0から100だったとき、30で十分だと決めつけてやめてしまったらどうなるでしょうか。中央値が大きくずれてしまいます。中央値は妥当であり、中心であり、安全牌です。普通・日常的・地味・無難と言えます。

まず、軸を形成するにはこの地味で無難な中央値をきちんと押さえて、コツコツ積み上げていく必要があります。基礎はつまらないかもしれませんし、誰にも評価されません。なぜなら「中央値」なので、誰もが認識しうる普通のものだからです。中央値は「入門」「初級」といった位置付けになる場合が多いです。それはその分野の「軸」になるからです。

「基礎・土台・ベースが抜け落ちているような気がする」という状態は「当たり前のこと」「普通のこと」「地味で誰にも評価されにくいこと」を継続してこなかった結果起きるのかもしれません。

普通・日常的・地味・無難・入門・基礎・当たり前のことを継続していくだけで、軸が形成され安定していきます。安定すると対応力が生まれます。柔軟性は軸という剛性によって生み出されるのです。

先述したように、普通で地味なことはとても重要ではあるものの、すぐに評価は得られません。そのため、承認されたい欲求が強い状態だとなかなか継続できません。地味で誰にも褒められないからです。なので、承認欲求が強すぎる状態だと「分かりやすく、特殊なこと」を始めます。中央値とハズれたことを始めるわけです。

モンゴルで占いをしたとき、多くのモンゴル人から「現状を良くするためのお呪いの道具を教えて欲しい」という質問がありました。日本でも神仏への参拝・供物や特殊能力の開発習得のようなものに躍起になる人もいますが、これらは「分かりやすく、特殊なこと」に走った結果と言えます。すぐに分かりやすく評価や結果が欲しい。地味で無難で味のない日々に耐えられなくなると、何か分かりやすく報酬や評価が得られそうなものに飛びつきます。

神仏への参拝や特殊能力の開発が悪いとは言っていません。問題は、軸が形成されていない、地味で普通のことを蔑ろにした状態でそのような行為に躍起になっても、全く意味がないということです。日常の行いがあってこその特殊な方法です。すぐに褒められたい。地味で皆と同じことは耐えられない。すぐにでも差別化を図りたい。そういった「一時的な快楽」や「安易な特殊性」を求めると、中央からは外れ「軸の形成」から遠ざかってしまいます。

中央値からズレることは一種の生存戦略です。しかし、長続きせず一時的になります。安定しないからです。

これまで説明したように、「軸」となるものは、部屋に落ちているゴミを拾ってゴミ箱に入れるような「簡単なこと」で「誰でもできること」なはずなのです。簡単にできることを先送りにしたり、蔑ろにする。そして一気にやろうとする。この思考経路は「一時的な快楽」や「安易な特殊性」を求めた証左と言えます。

「運」は循環・回転を指します。循環・回転が円滑に起こるためには「軸」が必要になります。軸がブレブレだと回転が止まりスムーズに進みません。「運が良い」という状態はスムーズに回転している状態です。「運が悪い」という状態は回転や循環に滞りがる状態です。

何度も申し上げますが、回転を生み出すためには軸が必要で、その軸は中央に存在します。中央は全体を把握することで認識が可能になり、実現象に落とし込むと中央なので、普通・日常的・地味・無難・入門・基礎・当たり前のことになります。

 

【回転を止める要因になりうる事物】

すごそうなもの・特別なもの・奥義や秘伝・一気に解決してくれそうなもの・一時的に快楽が得られるもの・その場しのぎ・すぐに結果や報酬につながりそうなもの・付け焼き刃・嫌われたくない・褒められたい・認められたい

 

【回転をスムーズにさせる要因になりうる事物】

普通・日常的・地味・無難・入門・基礎・当たり前のこと・誰にでもできること・すぐに結果や報酬につながらないもの・自分の評価につながらないもの・目立たないこと・人目につかない振る舞い

 

日常生活の中で【回転を止める要因になりうる事物】よりも、【回転をスムーズにさせる要因になりうる事物】の割合を増やすことが大事なのかもしれません。

にしけい

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

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