僕が書いた本は、個人的にはめちゃくちゃ分かりやすいと思っているんですけど、人によっては分かりにくいと思うんですね。
最近思うんですけど、「分かりにくい」というよりも「分かりたくない」という表現のほうがしっくりくるんですよね。
「分からない」ときって「分かりたくない」だったりするんですよ。口では「分かりたい」「理解しようと頑張ってる」って言えるんですけど、分からないときって「分かりたくない」ときなんですよね。本当に分かりたかったら、何もないまっさらな気持ちで本を読むと思うんですよね。常識とか偏見とか捨ててね。捨てられないってことは「分かりたくない」ときなんだと思うんですよね。
今年出した、易バナナ、混化分化理論、陰陽五行完全言語化マニュアルと言った本は、おそらく「分かりたくない」という状態だと全く理解できない本だと思いますし、もしかするとそういう人のほうが大多数な気もしています。
僕もちょっとだけ人よりも多く占い本を読んできていますが、僕の中では「分からない本」のほうが価値が高いんですね。初見で分からない本って、すごく大事なんですね。なぜかと言うと時間や経験を経て「分かるタイミング」がくるかもしれないからです。分かるまでにエネルギーがかかる、カロリーが高い本。個人的にはこういう食べ応えのある本のほうが価値があるんですね。
逆に初見で「あーこれね」という感じの本というのはカロリーが低いので、割とすぐに捨てます。読み直さないので捨てるんですね。有名な人が書いていても、装丁が綺麗でそれっぽくても、仕組みやシステムが「分かってしまったもの」は、もう必要ないんですね。小学生の頃の教科書を大事に本棚に並べていてもしょうがないじゃないですか。
下図で言うと、D・Cはすぐに捨てるんですね。反対にBはすごく大事なんですよね。よく分からないし、不快感を感じる。けれど、これがAを経てDに移行するときに、天にも登るような快楽が得られます。
で、たぶん僕が書いている本はBに近いものが多いと思うんですね。
特に最新作の陰陽五行完全言語化ガイドブックは、従来の陰陽五行のあれこれが脳内にこびりついていると、不快で不快でしょうがないと思います。タイトル的に読んでみたくても、手に取る勇気がない人も多いんじゃないかなと思いますが、今回の本は書店さんにも卸さず、限定販売なのでご了承ください。笑
この本も最初は理解できなくても「手に入れておくべき本」だと思います。自分自身そういう本が好きなのもあるせいか、そういう本しか書けないんですね。「何年か経って理解できる本」だと思いますけど、理解できたときの快感はたまらないと思います。自画自賛になるかもしれないですけど、贔屓目無しで、こういう本が占い書店に売っていたら超興奮すると思います。
自分で書いた内容を反芻するのですが、新しいアプリをインストールしたときのように「あれもできるじゃん」「これにも応用できるじゃん」とアイディアがアホみたいに湧いてきます。
これまでにもたくさん講座を開講してきているんですけど、こういう新しいアプリ(おもちゃ)が手に入ると、いろいろ遊んでみたくなりますし、テキストや講座で話す内容をガラッと変えたくなるんですね。「あー!こういう説明なら全部もっとすっきり説明できるじゃーん!」という具合で、誰かに話をしたくなるんですね。
そっか、丙も丁と十干もそのままじゃん。これも次の本あたりで発表するか。
— にしけい (西田 圭一郎) (@nishikei_) August 17, 2022
この新しいアプリをインストールした状態で、改めていろんなものを見直してみると、また違った発見があってとても楽しいのです。講座もそうですけど、僕自身の読書も楽しくなるので、また同じ本を読み返すと「発見」がありますし、ご相談の現場でも要点を掴むまでのスピードと精度が高くなる感覚があります。これはおそらく「言語化」がスムーズになるからだと考えていて、根本的なシステムのアップデートよりも伝達力にアップデートがかかるような状態だと思います。
新しいアイテムを手に入れてハックするのが楽しいんでしょうね。マイクラでも作業台作ってからめちゃくちゃ広がるじゃないですか。あの感覚に近いと思います。「これができるなら、あれもできる」という感じで出来ることが広がる感じが好きなんですよね。
なので、次は周易とか四柱推命あたりをもう一度ハックし直して講座をやるかもしれません。今回の発見はインストールはかなり大きかったので、西洋占星術もたぶんいけると思うんですよね。性質とか要素があるものは全部いけると思うんですよね。細胞の部分を押さえておけば、細胞で出来ているものは全て網羅できるようなイメージです。より原始的な部分を攻略しておけば、あとはどう使うかという応用的な話だと思うので。
「本を買って欲しくて書いてるのか!」と思われるかもしれませんが、まぁ買ってもらえたら、また本を書くための取材や文献調達が多少捗るのでありがたいですけど、今回の発見とインストールは自分自身かなり「おおー!!激アツ!!」という感じだったので、この記事の目的はやっぱり自己満足記事だと思います。笑
でも、自分自身が満足・納得いっていないものを他人に薦めるってのもおかしな話じゃないですか。そのほうが不誠実だと思うんですよね。正解か不正解かどうかはどうでもよくて、自分が「これだ!」と思うことを1秒でも長くしていたい。それだけなんだと思います。
いつもお付き合い頂きまして、ありがとうございます。
にしけい