自分で自分の能力がないという「逆宣伝」をしていませんか?

「あなたに最強の護身術を教えます」という格闘家から「昨日夜道で襲われて大ケガをした…最悪><」と連絡があったら、あなたはどう思いますか?

「100億稼ぐ方法を教えます」という人が「今月も家賃が厳しい…」とツイートしていたら、その「稼ぐ方法」に怪訝な表情を浮かべるでしょう。

「恋愛がうまくいく」というパワーストーンを販売しているお店の店主がブログで彼氏の愚痴ばかり書いていたら、ちょっと説得力に欠ける気がしませんか?

「占いであなたの悩みをスッキリさせます!」とプロフィールに書いている人が、SNSで「なんかもやもやする…」と発信していたら「おやおや?」と思ってしまいます。

 

主張(立場)と行動の矛盾

 

うまくいかないこと、なかなかスムーズに進まないことも確かにあります。いつでもうまくいくわけではありません。

うまくいかない出来事を誰かに話したり、弱音を吐いたりすることは決して悪いことではありません。

しかし、それを不特定多数が見る場で発信する場合、注意を払った方がいいかもしれません。

プロフィールやキャッチフレーズや日々の発信と「事実」に乖離があるようであれば、少しマイルドにしても良いかもしれません。等身大にした方がいいかもしれません。

キャラクターや個性を際立たせたくて、ちょっと過激なことや誇張した表現をしたくなる気持ちもわかります。それはそれで「立場」や「仕事」だったりしますから、しょうがないです。

しかし、普段から「自分はすごい!」「能力が高い」「他の人とは違う!」という分化(差別化)する発信が多ければ多いほど、うまくいかないことがあった時にブーメランとなって帰ってきます。

特定の能力や技能を誇示することは決して悪いことではありません。しかし「その能力や技能があるのになぜそのような出来事が起きてしまうの?」とツッコミたくなるようなことを発信してしまうと信用を失うことにつながるかもしれません。

護身術を教える格闘家が同情や共感をしてもらいたくて「夜道で襲われ大怪我しました…」と発信したときに、一部のファンは「かわいそうに><」「気をつけてください!」「無事でよかったです!」と心配してくれるかもしれません。

しかし、それを求めるがゆえに本来の自分の能力や技能の「逆宣伝」になる場合もあるわけです。「え?護身術は?」となるわけです。

 

視野が狭いときほど断言できる・主語が大きくなる

 

差別化を図ろうと際立たせたり過激化させたプロフィールや発信をするのは良いかもしれませんが、それはそれで自分の首を絞めてしまう材料になるかもしれませんので、ゆるくしておくのもありじゃないかなと思います。

 

 

自分の能力を誇示したり、分化意識が強い発信を見ると、だいたい右下なので「無理しないでね」という気持ちでいつも眺めています。

顔を完全に切り分けるなら切り分ける、完全に切り分けられないなら「ゆるさ」を。

曖昧さも時には大事かもしれません。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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