知能線(頭脳線)が二股に分かれている方って結構多いのではないでしょうか。
この枝分かれの知能線について解説している本やサイトはたくさんございまして。
・マルチな才能がある。
・変化を求めている、成長途中である。
・副業やサイドビジネスなどの二足の草鞋を履く。
・器用に何でもこなす。
といった具合に
知能線の方向性が二分しているため方向性が複数ある…といった書かれ方が多いです。
で、僕も最初はこういう「マルチ」「器用」といった方向性でそのままアウトプットしていたのですが、身近な人たちのデータを取り始めて50人ぐらいで、これらの説が「なんかイマイチ当たらない」ということに気づき始めます。
なので「知能線二股=多才」というのは、確かに一見すると理にかなっているようにも見えるし説明しやすいのですが、どうも当たらないんですよね。
実際、研究職や専門職をされている方々にも多かったので「二足の草鞋」というのはどうも納得がいかず、占っている相手も「うーん」といったリアクションをされる方が多かったです。
もちろん、分かれ方や線の長さや方向性で意味合いは変わってきますが、とりあえず下の図のベタに知能線が枝分かれしているパターンの場合、多才説はちょっと当たらないです。
じゃあどんな意味なのか?
先日発売した「手相ドードー」では下記のような動詞・形容動詞を挙げております。
ここまでは本に書いた内容ですが…
手相ドードーを読んでいただいた方から「今日のブログ手抜きか」と怒りを買いそうなのでもう少し補足しておきます。
知能線二股の人の特徴
方向性が分散するためなのか自己分析をするだけの強い客観性をもっています。肉体と精神がピタッとくっついているというよりも、別々に存在しているようなイメージです。幽体離脱をしているような感じでしょうか。それが強い客観性と冷静さを作っています。
この冷静さが「自己分析」をする余裕を生み出すため「自分が生きる意味」「自分が貢献できることは何なのか?」という自問自答が始まります。
「なぜ自分が生きているのか」を探求することが好きな方が多く、感情線との兼ね合い次第では「他者に尽くすこと」「他者に嫌われないようにすること」を生きがいとして縛る人もいます。
しかし、実のところそれも自分で「しっくりくる答え」だとは思っていないため、常に自問自答や他者との比較が付きまといやすい方が多いです。
良い風に捉えるとしたら「どう生きるべきか」「どう振舞うべきか」を考える余裕があり、逆にそれに苦しめられやすいので「ルール作り」を一生懸命します。もしくは他者が作り出した信憑性の高そうな規則を採用しがちです。
しかし、この「ルールを作る、採用する」ということが知能線二股の方には非常に重要です。やはり違う方向性をもち合わせているため、気持ちが不安定になりやすいのです。
必要以上に攻撃的になってしまったり、相手をマウントしようとしたり、その行為をした自分をメソメソと後悔したり。感情は比較的移ろいやすいのです。それゆえ「ルール」「法則」があると、それに向かって徹底的に努力できる自立心の強さがあります。
知能線二股の方は独立心が強く、最初から最後まで自分でやりたがる傾向があります。知能線はその人物のエネルギーの使い方が現れます。その方向性が「陰」と「陽」という二項対立を起こし「やらなければならない」という切迫感が生まれます。
これをマルチと捉えるのも非常にオプティミズム(楽観主義)でいいのですが、実際二股知能線の方は逆に過剰なペシミズム(悲観主義)に陥る人が多いです。
西洋占星術の「土星」のような、タロットの「魔術師の逆位置」のような、相反するベクトルが混在し身動きが取れなくなるような事態に陥ります。ちょうど運動会の綱引きのような「拮抗して動けない」状況なわけです。
ボーッとして油断すると「自分は何をしているのだろう」と自己観察・内観が始まるため、忙しく動き回っていた方が良く、心配性なところがあるので、いてもたってもいられなくなります。集団に溶け込んでいるようで、気を許しておらずどこか「自分の居場所」を常に探しているようなところもあります。
ルールがない混沌とした「初対面同士が集まる憩いの場」のようなところでは、半分幽体離脱したような客観性があるため、気が利いて、まわりを気遣う様子が観察されますが、心から楽しんだり場の雰囲気に心酔するには少し時間がかかるようです。
「ルール」や「法則」を大事にするため、そこからはみ出たり、それとは微妙に違うものが出てくると「警戒心」や「疑問」が浮かびます。
「交際してから性交渉をする」というルールをお持ちの方も多いので、「付き合っているのか」「付き合っていないのか」という疑問が膨らみやすく「付き合っていないのにやるのはおかしい」と頑なに貞操を守ろうとする方も多いです。
まわりから「やってみないとわからないでしょ」とか他のルールを提案されても、なかなか納得しないのですが、一度「やってもいいかもしれない」と自分が納得できるルールができると、行動が180度変わります。
しかし、それでも自問自答は続くので「やっぱり何かおかしい」と最初に感じたものに対しては常に疑念を抱いてしまいます。
「理論」や「法則」を重視するように見える知能線二股タイプですが、最終的には論理性を超越した「なんとなく」とか「直感」といった、いわゆるフィーリングで判断し行動していく方が非常に多いです。
この「なんとなく」「楽しいから」といった素直な感情で生きていければ楽なのですが、理性的な部分も強く持ち合わせているせいか、「理由づけ」をしたり、自分の気持ちや判断にピッタリ合うような法則を探そうとする傾向もあります。
知能線二股の方が活躍しやすいポジション
そんな愛すべき知能線二股の方々が比較的「生きやすい」と感じるポジション。
それは「自分が秩序となれる世界」です。
どんな小さな、些細な世界でも構いません。あなたが神であり、大統領であるような、そんな世界があると非常に生きやすくなります。
実際の組織のリーダーになるのもありですが、それはそれでいろいろと考えてしまうので、少人数・小規模な組織や空間を制するところから始めてみてもいいかもしれません。
大人の人間相手に抵抗があるのであれば、子どもでもいいですし、動物でも構いません。もしくは写真や裁縫など趣味の世界でナンバーワンになるのもありです。
知能線二股の方が生きやすくなる上で、大事なことは「自分がナンバーワンになれる分野を創り出すこと」です。
例えば「私はもっとも料理がうまい」という状況を創り出すのです。
普通に考えると「いやいや、私より上手い人なんてもっとたくさんいるでしょ」と世界中の一流シェフたちと自分の腕を比べて否定してしまうのですが、範囲を制限することでそれは達成できます。
「家族の中で」「会社の中で」「今日集まった人たちの中で」と範囲を制限することで、自分がナンバーワン、つまり自分が秩序となる世界や空間を創り出すことができます。
そういった意味も込めて、改めて「手相ドードー」の動詞・形容動詞を眺めてみてください。
まとめ
ということで、知能線二股の方の傾向と対策を5つ列挙します。
■傾向■
・冷静で存在意義や行動意義を強く求める。探究心や好奇心が強い。
・相手を分析する鋭い観察眼がある。
・分析結果は論理性に富んでいるが、意外と感覚混じり。最終的には自分で決める。
・ルールや規則があると徹底的に遵守する底力がある。
・集団の中では気配りができるが、気配りしすぎる傾向あり。
■対策■
・文学や映画や芸術に触れて自分にピッタリくる「表現」を探してみる。
・感情落ち着かないときは考えられる理由を5つ書き出してみる。マインドマップとかおすすめ。
・根底となる前提を破壊してみるために「いつも」と真逆の行動をとってみる(料理を作る手順や帰宅順路を帰るとか)
・自分がナンバーワンになれる世界や空間を創り出す。見つける。
・神秘的なもの、非論理的とされているものや恋愛小説や官能小説に触れてみる(意外と理由や根拠がなくてもいい)
にしけい
知能線以外にも生命線、感情線…気になる線について自分で意味を調べて納得してもらうための本を書きました。