[トルコ旅行記22] メーテルコスチューム禁止と新コスチューム探し

前回モンゴルで警察沙汰&大炎上のもとにもなったプロフィール写真にも使っているメーテルコスチューム。

モンゴルでの炎上と反響っぷり(モンゴル旅行記201905その7)

 

食生活を改善してかなり痩せたし、今回プロフィール写真もトルコで撮り直そうと、僕の冬の制服でもある「メーテルコスチューム」をもっていこうと計画していました。

しかし2つの理由から今回はそれを断念しました。

 

 

理由1:トルコとロシアの仲があまりよろしくない

 

歴史的に見てトルコから見たロシアはあまり印象がよくないようです。

トルコとロシアはたびたび戦争(露土戦争)を繰り返してきています。

そしてこの旅にいく直前にもアゼルバイジャンとアルメニア(シリア)を介したロシアとトルコのイヤーーなムードが漂っていました。このあたりは出発前にかなり懸念していたので、念入りに現地の人たちと情報交換して「実際の現地の雰囲気」の情報を聞いていました。

僕の制服でもあるメーテルコスチュームはどこか「ロシア人っぽさ」があります。

実際情報交換に使っているtandemでもロシア人女性と間違われることがたびたびありました。

実際のロシア人女性にすら「ロシアっぽいね」と指摘されることも
実際のロシア人女性にすら「ロシアっぽいね」と指摘されることも

 

なので、今回は非常に残念だったのですが、モンゴルのときのように「炎上」だけでは済まなかったらシャレにならないのでメーテルコスチュームを断念しました。

 

理由2:黒魔術使いそう

 

もうひとつの理由が「黒魔術使いそうに見えるから」です。

え?黒魔術の何がダメなの?と思われるかもしれませんが…

 

旅に行く前に熟読した「ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門」によると…

 

「イスラーム原理主義の人たちってやっぱり一番の関心事は国際政治なんですか?」

「ニュースとかではそれが目立ちますが…実は一番の関心事は『黒魔術』なんですよ」

「え!黒魔術使うんですか?」

「いえ…違います その逆です。黒魔術を使う者を取り締ることですね」

「実はイスラーム諸国では民間で悪魔やジンの力を使って行う黒魔術があるんです」
「たとえば…相手に呪いをかけるとか」

「ええ!怖い!でも…悪魔やジンっているんですか??」

「クルアーンに出て来るので信じられているんですよ」
「なので一番の敵は黒魔術師ですね」

「そんなファンタジーな敵と戦ってるなんて意外です」

(「ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門」Q6「イスラーム原理主義」ってどういうこと?より引用)

 

 

 

にしけい

こいつ黒魔術使いそうだよな…

 

実際は相術しか使えないのですが、我ながらなんか黒魔術使えそうなので…今回は撮影断念です…!

 

イスラームにも対応した新制服を

 

というわけで、今回は普通の黒い格好をしてトルコをまわっているにしけいですが…

結局全身黒づくめのにしけい
結局全身黒づくめのにしけい

 

せっかくなのでイスラーム対応の新しい制服を調達しよう、チラチラと現地の服屋を覗いていました。

その中で気になるお店を発見。

派手な衣装やアクセサリが並ぶお店

 

さっそく入ってみます…「ごめんくださ〜い」

入店するにしけい
(撮影協力:店長)

 

中にはところ狭しと羽織りのような服や…

 

ファティマやアラビックな印象のアクセサリーが並んでいます…

 

うわ…めっちゃ好みの感じのお店だ…!!

 

店長に招かれて商品の説明を受けます…

お店の床で座るにしけい
撮影協力:スタッフさん

 

なるほど、このお店はシルクと手作りにこだわったお店なのだな…

独特の模様の絨毯もあります…これで1枚1200リラぐらいだったかな…かなりかわいいけどお値段はお手頃かも?

製品のいくつかは店長の奥さんが発案して、実際に手で作っているのだとか…。

 

なかでも気に入ったアイテムを試着させてもらいます…!

これは派手だけど、なんか今まで黒しか着てこなかった自分にとってはかなり新しい!そしてなんかいい!

派手だけど気になるコートを試着するにしけい

 

しかし、僕は手ぶらが好きなので、どうしても「スマホを入れるポケットが欲しい」「ポケットがあれば購入する」と言いました。

すると店長は「よし!じゃあポケットをつけよう!」と言い出しました。

「え!いいんですか?それってオプションだとちょっとお値段が高くなるんじゃないですか?」

「いやいい!ここは俺のお小遣いでなんとかしよう!早速(製作者)の妻に掛け合ってみる!」と言って電話を開始。

イスタンブール滞在期間は短いので「できれば明日にはできますか?」と聞いてみたところ「できる!完成したらホテルまで届けよう!」とまで言われました!

交渉成立!
交渉成立!

僕がいつもはいているフレアパンツっぽいズボンを見て「このシルエット独特だね…もしかして君は日本人か?」と聞かれ、そうだと答えると「やっぱりか…」と「ハラジュクファッション」の話に。

このお店のラインナップもけっこう派手だけど、店長はどうも「ハラジュクファッション」に興味津々。

「東京の満員電車はやばいよな、あれは本当なのかい?」とか「本当にあんな格好の若者たちが電車に乗るのかい?」といろいろ質問されました。

出発前の情報収集でも海外の人たちから「ハラジュク行キタイ!渋谷スゴイ!彼らから自由を感じるんだ!」と、日本のユニークな文化に憧れる人がちょくちょくいるんだなーということは、なんとなく知っていて。

せっかく渋谷に拠点を構えていながらも、全然派手な格好をしたこともなかったし、これを機に派手なコートを着てみようかな!と購入を決意。

2500TLと他のお店に比べると少しお高めだったけれど、完全シルクでポケットもつけてくれるし、これはかなり安いと感じて購入。

「ネット販売はやらないんですか?」と聞いてみると「ネットだとせっかくのシルクの手触りとか質感が伝わらなくて、結局値段勝負になって安いものに負けてしまうんだ。だからネット販売はやらないよ」とのこと。

実はこのお店がある、Tophane(トプファン)駅の北側にあるポアズケセン(Boğazkesen)通りは全体的に落ち着いていて洗練されたアパレルや家具屋が並んでいます。

ガヤガヤとした喧騒もなく、非常に落ち着いた雰囲気の通りで、ちょっとお値段が高くても納得させてくれる雰囲気がありました。

ちなみにメーテルの格好のメインとなるコートは名古屋大須にあるイタリア直輸入婦人服店で購入しています。

 

そして翌日…

ホテルまで届けてくれると言ってくれたけど、せっかくなので無理な注文を引き受けてくれた店長の奥さんにもお会いしてくてお店へ。

裏返すとバッチリポケットをつけてくれていました!

本当にすべてが一点もので同じ柄の布がなかったので、近い柄の布でポケットを付けてくれました。

リバーシブルで着てもいいそうです。シルクだから洗濯には注意が必要だけど、これはいいです!

 

最後に店長と快く引き受けてくれた奥さんと記念にパシャリ!

良い旅の思い出にもなりました!

これをどう着こなすか…黒しか着てこなかった僕にとっては新たな挑戦になりそうです!

■お店情報
お店の名前「nakishe」
Instagram: @nakisheway
Address: Hacımimi mah, Boğazkesen Cd. no:27/2, 34425 Beyoğlu/İstanbul, トルコ
英語対応OK、クレジット決済OK、オーダーメイドOK

けっこういろんな国から「こだわったマニアックな注文」がくるそうで材料となる「布」からオーダーすることも可能なのだとか…。

次は”Nishikei”と書かれたスタバの紙カップ柄の衣装を作ってもらおうかな…

つづく!!

にしけい

[トルコ旅行記23] 1871年から続くコーヒー豆の老舗「KURUKAHVECi MEHMET EFENDi」

 

 

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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