[前記事] バラナシの雹と少年(インド旅行記20)
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前回の記事にも登場した日本語ペラペラ男の子(11歳)とたくさんおしゃべりをした。
■インドを出てどこかほかの国で暮らさないの?
両親がインドにいるし、彼らのことを考えると離れられないよ。
■日本に来る予定はある?
18歳になったら国を出られるから、それまでは我慢する。
(インドは18歳以下は海外に出られないルールがあるらしい。法律?宗教上?)
■パレスオンステップ(宿泊先のホテル)の人たちはどんなヒトたち?
あんまり良いヒトたちではないよ。最後にカメラとか日本のモノをよこせと言ってくる可能性があるよ!「大丈夫?」とか「幸せ?」とか「good?」とか聞いてこなかった?
最後にたくさん取るのが彼らのやり方だよ!
⇒確かにそういう言葉はよくかけられていたのでドキっとした。もし彼の言う事が本当なら、何とか無事チェックアウトして脱出することを考えなきゃ!と思い始めた。
など、いろいろな情報を教えてくれました。
それから彼のお店(雑貨屋さん?ストール屋さん?)に行ってたくさんの人たちの手相を見ました。
日本語を話せる人が3人ぐらいいて、かなり助かりました。ヒンドゥー語⇔日本語。
最後の方には、少年のおばさんである日本人女性ともいろいろ話して手相を見てホテルに戻りました。
奥さんは生命線と知能線の根っこの部分が離れていて(長女相)
二重感情線でとても力強い手相をしていました。
ダンナさん(インド人)もなかなかの頑固者でしたが
完全に奥さんの尻に敷かれているようで、
長女相が強烈に効いているのか
旦那さんを連れて北海道に帰ってマスオさん状態にしようと考えていると言っていました。
日清で働いていたおじさんもいて、日本語が本当に上手でした。
上級カーストの男の子が手相を見たお礼にと200ルピーくれました。
血はつながっていないけれど
老若男女そろって和気あいあいと暮らしている「ザ・家族」っていう光景はとても賑やかで好きな空間です。
実家のじいちゃん家に帰ったときみたいに、みんなが歓迎してくれる感じに似てる。
それから、とても印象的だったのがトシという男の子。数学ばっかりやっていて日本の池袋の大学に通っていたらしい。
細身で、気弱でみんなにバカにされていたけど、とても気のいい優しい男の子。
この日会ったとき、ちょうど辛いことがあったらしい。
「死にたい」と言っていて、朝からずっと酒を飲んでいると…
一緒にチャイを飲みに行ったときも、涙ぐみながら電話していて。
電話が終わったあと「人生で今日が一番つらい日だ…」と話していた。
何があったのかは書かないけど、何と言うか、今日会ったばかりの人なのに
自分のことのように胸が苦しくなった。
ホテルに戻っていろいろ考えた。誰の言葉が正解で、自分がどうすべきかを。
(下記、バラナシに来て登場した人たちの相関図)
まぁ、この短時間でよくこんな人間関係が知れた・形成されたわ。
にしけい