入門者に厳しくするのは業界全体の損だよね(メルマガvol.50より引用)

先日熊本から名古屋に寄ったときに「フットサルのメンバーが足りない」と友人のツイートがあったので「熊本にいると思わせて、実は名古屋に戻ってきてフットサルに参加して驚かしてやろう」と目論んでコソコソ会場などを聞き出して、ジャージに着替えて意気込んでいました。

いざ、会場に到着して驚かしてやろうと思った友人を探すのですが、どこにもいません。あれ?場所間違えたかな?まだ仕事で到着していないのかな?若宮フットサルパークのまわりをウロウロしていると他にも「友達に誘われたんですけど、どこで参加するかわからなくて」と迷っているフットサル初心者の男性がいて雑談をしていると、片方のコートのおじさんから「とりあえず迷ったんならおいでよ」と声をかけていただき、フットサルを始めました。まわりは全然知らない人たちですし、サッカーなんて体育の授業でやったきりやったことがありません。右足でしかボールを蹴れないようなズブの素人です。しかし、おじさんたちは快く受け入れてくれて「次、2月の◯日にやるから!」と見ず知らずの僕にもまたやろうと声をかけてくださいました。

結局、フットサルの休憩中に友人に電話をしたら「(僕が主催するのは)明日っすよ」と言われ、まさかの二日間連続のフットサルに。1日目で既に全身がガッチガチに筋肉痛でしたが、なんとか二日目も参加します。1日目のメンバーとは違って少し血気盛んな雰囲気。でもみなさん優しい方々でした。しかし、一人めちゃくちゃ勝ちにこだわる人と同じチームになってしまい「ボールちゃんとみろよ!」「なんでお前そこにいるんだよ!」と罵声を浴びせられる場面も。他の方々は「まぁまぁ(初心者だし楽しくやろうよ)」と嗜めてくれたのですが、その方はイライラしている様子。初日の方々は「初心者だな」とわかりつつもパスを出してくれて、声をかけてくださったのですが、なんというかメンバーが変わると雰囲気も変わります。

この経験から僕は反省しました。占いを初めてやる方に厳しい言葉や批判的な言葉をかけていなかったか…バカにしたような発言をしていなかった…と自分の行動を振り返りました。誰だって「初めて」がありますし「得意なこと」があります。内心「あんたは小学校のころからサッカー部だったんだろうけど、こっちはおもちゃ作り部だったんだよ!なんでそんなこと言われなきゃいけないんだ!」と憤りを感じたりもしましたが、それと同時に「自分が知らない世界に飛び込むことってやっぱり本当に大事だな」と痛感した体験でもありました。

占い業界(?)の中には初学者や初級者の方に厳しい言葉を投げかける人もいます。講座を受けにきた初学者をバカにしたように「そんなことも知らないの?」という態度をとる方もいるそうです。もし、自分がそのような態度をとっていたのであれば悔い改めなければならないし、そういった態度は業界全体の損だなと思いました。せっかく楽しいイメージだったのに「フットサル=怖い」というイメージになって僕がいかなくなるほうが、フットサルユーザーの人数が減りますし、イメージが悪くなります。誰でも最初は初心者です。少しでも興味関心をもってこられたのであれば、それを否定したり排除しようとするのは、本当にその業界の損失でしかありません。何かが生まれる可能性の芽を自ら潰してしまうことになります。

占いに限らず、みなさんが所属する集団や組織に「初心者」の人がきてもなるべく優しくしてあげてください。わからない人にわかるように説明したり教えることも勉強になるはずです。

というわけで、そのような気持ち全開で開講するのが「【全6回】東洋占術の基礎概念をきっちり理解するための講座」です。

宣伝のための前振りエピソードか!と思われるかもしれませんが、やっぱり実占で一番大事なことは基礎的な概念だと思うので、それを知らない人、初めての方にもわかるように資料を作ったり、説明することを心がけて進める講座です。

どうしても「応用」とか「それっぽいテクニカルなこと」とか「すぐに現状を変える派手なこと」に目がいきがちですし、気持ちはよーくわかるのですが…やっぱり地味なことや基本的なことのほうがめちゃくちゃ大事だと常々感じます。この地味なことや基本的で一見すると「つまらない」「眠くなる」ことをいかにおもしろく興味をもって学んでもらえるか。これは僕の挑戦でもあります。元おもちゃ作り部の副部長として、おもしろいものを作っていきます!

(何がずるいってサッカーとか野球とかバスケは体育の授業で採用されがちなので活躍できる場面がありますけど、卓球とか弓道とかおもちゃ作りとかって授業でやりませんからね!今後息子がサッカー部に入って体育の授業でイキって格好をつけていたら、この記事をプリントした靴下をはかせたいと思います。さえないパパより)

にしけい

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書いている

西田 圭一郎

1987年富山市生まれ。工学修士。 商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。黒も好きです。どの国に行ってもスチューデント扱いされます。詳しくはこちらから。

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