2歳の娘から学んだ人の心を動かす3つの心理テクニック

 

只今、ゴールデンウィークということもあって

子どもたちと過ごす時間が自然と増えております。

が、子どもたちのパワーに振り回されっぱなしです。

 

特に、おしゃべりと知恵を身につけ始めた娘が強敵です。

あの手この手で自らの願望達成を試みようとしてきまして。

その達成への執着と子どもならではの柔軟な発想にパピーは思わず肯首せざるをえません。

 

今回はそんな強敵でもあり最愛の娘から学んだ

人の気持ちをコントロールするテクニックをご紹介するという、ただの親バカ記事です。

 

2歳児も使うフット・インザ・ドア

 

心理学で用いられる「フット・イン・ザ・ドア」

こんな言葉を知らなくても、2歳児がこれを実践しています。

まず、お目当のお菓子が見つかると

「食べたい」とは言わずに

「みたい、みたい」とお菓子を見る事を要求します。

 

「見るだけだよ」と言って見せると、今度は

「もったい、もったい(持ちたい、持ちたい)」と所持することを要求します。

 

「持ちたい」っていうすごい不自然な要求ですけど

「手にとってよく見たいのかな」と考えると渡しちゃうんですよね。

 

 

「持ちたい」って不思議な欲求ですよね。

大人にも所有欲ってありますが、よく考えると何かおかしな欲求ですよね。

 

厳密に言えば

「持って、自慢したい」

「持って、よく観察したい」

「持って、安心したい」

という先の欲求があるはずなのに、みんな「欲しい」「手に入れたい」で言葉を止めちゃうんですよね。

あえて省略しちゃうのか、それとも持った先のことまで考えていないのか分かんないですけど

「もちたい」の先の目的を言語化できれば無駄なものは買わなくて済むんじゃないかと思います。

 

話が逸れましたが

 

無事、目的のお菓子を手中におさめて

さらに「(封を)あけたい」という言葉が出て来ます。

本当にすこーしずつ、目的である「食べる」に近づいてくるように大人を誘導するんですね。

 

最終的には「いっこだけ」とか

「あといっこたべる」とか言いながら全部お菓子を食べてしまうわけです。

この「おねだり力」は見習わざるをえません。

 

疑問文で要求するテクニック

 

娘は僕のことを「だっこしてくれる人」と認識しているらしく

一緒にいると常にだっこを要求されます。

「だっこ、だっこ」は常套句で、ときどき言葉のカーブボールを投げてきます。

それが、疑問文です。

 

「パパ、(私のこと)だっこしてあげる?」

 

「あのさ、パパ、だっこする?」

「誰を?」

「あーちゃんのこと」

 

 

英語で言うと

「Can I 〜?」とか

「May I〜?」に近いのでしょうか。

 

疑問文って何がズルいって、耳が反応しちゃうんですよね。

命令文や普通の文だと、そのままスルーしたり拒絶したりしやすいんですが

語尾が上がる疑問文って「何か答えなきゃ」という心理が働くのか、相手の話を聞いてしまいやすいんですよね。

「この子なりに気を遣っているのかな」と思うと親心をくすぐられますし(ただ、甘いだけなのかもしれませんが)

普通に「だっこ」と言われるよりも、疑問文のほうが心を掴まれてしまうのです。

 

いきなり自分の世界に引き込む

 

ただいま〜と帰宅すると、娘が駆け寄って来ます。

駆け寄って来て第一声目「いま、なおしてるの!」と、謎の言葉。全く意味がわかりません。

手を引かれて部屋に入ると

仰向けに寝かされて小さなガラクタに囲まれるクマのぬいぐるみ。通称、チョロさん。

 

妻の解説によると

娘は怪我をした(という設定の)チョロさんの体をガラクタを駆使して治していたようです。

 

ときには前振り・起承転結をスッ飛ばすのもあり

 

推理小説とかでもよく使われますけど

最初に「事件」が起きて、そこから物語がスタートするテクニックってよくありますよね。

読者の頭を「え?なになに?」にしておいて

食いつかせて物語の世界へ引き込むというテクニックです。

 

ブログでいうとタイトルの部分に相当しますね。

ブロガーたちが心血を注いでタイトルを考えるのはそのせいなんでしょうね。

 

人間でいうと「第一印象」がこの部分かもしれませんね。

人は見た目が何割とかいう本も出ていますし、美容業界がウン兆円業界になる理由もうなずけます。

 

最初のインパクトがあればあとはゴチャゴチャ細かいところを気にしなくても、相手を引き込めちゃうわけです。

 

というわけで

 

2歳の娘から学んだ心理テクニック

■少しずつ願望のハードルを上げるフット・イン・ザ・ドア

■疑問文によるお願い

■いきなり自分の世界に引き込む

 

これらを使わない手はありません。

それにしても教えてもいないのに、女の子ってすごいなぁ…。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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