現状やツールをいかに活用できるかは自分の柔軟性次第

最近気づいたこと。

「使う」「駆使する」というのは対象物を支配するような、支配力・抑制力がカギだと思っていたのですが、全然違って。

ハサミを使うときにハサミを支配してコントロールする。その「制御する力」のようなものが「道具を使う能力」に関係すると思っていたんですね。でも、それは全然違いました。

状況や資源をいかに上手に使う、活用できるかは「パワー」や「圧力」ではなく、使う側の「柔軟性」によるところが大きいようです。

例えば、年齢を重ねるごとに「最新機器」に対するハードルが上がります。これは年齢ではなく「柔軟性」が関係しています。新しいツールにいかに順応するか。これは頭が凝り頭って頑固な状態、今までの自分と同じ状態、アップデートされていない状態の自分では使いこなすことができません。

動画編集の「Adobe PremierPro」とか何でもできる「Adobe Illustrator」とか、こういった高性能・多機能のツールを使おうとするときに「無理!」といって抵抗感を感じたり、諦めたりするのはおそらく「今までの自分とは違う自分」にアップデートする必要があるからです。つまり道具を制圧するというよりも自分の可変性・柔軟性によって「いかに活用できるか」が変わってくると言うことです。

会社や組織などで「今年入って新人は全然使えねぇな」とか「新しく導入した機械は全然使えねぇわ」といった言葉を耳にする場面もあるかもしれませんが、これは「自分は柔軟性や応用力がありません」と宣言しているようなものなんですね。

そしてこの「柔軟性」を獲得する上で一番邪魔なのは「執着」や「自我」や「思い込み」です。これらが一番柔軟性を阻害します。

「私ってパソコンとか苦手で…」
「私はあの人と相性が悪いと思う」
「夫は全然家事も育児もしないし役に立たない」
「なんだこの店の店員、灰皿ひとつもってこねーのかよ」

「執着」「自我」「思い込み」といったものはすべて「分けること」から生まれています。「分化」です。

分化自体は悪いことばかりではないのですが、過剰に分けすぎると線引きをすることになり、柔軟性や応用力とはかけ離れてしまいます。

「あなた」という資源や才能を活かすためには、「あなたが思い込んでいる自分」のようなものを捨てることが効果的かもしれません。つまり「自分を捨てれば捨てるほど、使えるものが増えて、できることが増えていく」ということなのです。

何か新しいツールや機能を取り入れたり、学ぼうとしたときに、試されているのは「あなたの柔軟性」であり、「自分の思い込みを捨てる能力」が試されていると言っても過言ではないということです。

「何か」を「誰か」を最大限に活用しようと思ったとき、もっとも不要なものは「あなたの自我」なのです。それは「こだわり」だったり「先入観」だったり「思い込み」だったりします。

そして、そのようなものに引っ張られるということは「目的」が不明瞭だったりします。

例えば「子どもを育てる」という目的が明確であれば、親戚に頼んだり、ベビーシッターを活用するのもありです。一昔前は「保育園に入れること」も憚られる時代でしたが、核家族化(親族の分化)が進んでいるという点でいうと駆使できるものは駆使していったほうが全体にとってプラスになると思います。そこでブレーキをかけるものは何なのか。全体としての目的は何なのか。明日からなるべく楽しく生き続けることが目的なのであれば、手段は何でもいいはずです。

 

目的を明確に。そしてその目的を達成するために邪魔をするプライドやこだわりを捨てる。これができれば使えるもの、つまりあなたを助ける存在やツールはどんどん増えていくと思います。柔軟に。使えるものは使う。そこに良し悪しを論じているのも思い込みであり先入観だったりします。

 

 

僕もまだまだ「にしけい」という資源を最大限に使いこなせていないので、自分のこだわりや思い込みを捨てて「にしけい」をもっともっと活用してみようと思います。それが僕にとっても社会全体にとってもプラスにつながるのではないかと思います。

馬鹿と鋏は使いよう。馬鹿と鋏は「ただある」だけで、使う側の度量と柔軟性が問われている。

馬鹿と鋏を見たら試されているのは自分のほうだと、ベクトルを自分に向けてみる必要がありそうです。

 

にしけい

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書いている

西田 圭一郎

1987年富山市生まれ。工学修士。 商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。黒も好きです。どの国に行ってもスチューデント扱いされます。詳しくはこちらから。

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