【易解説】97歳の祖父は亡くなるかどうか?

過去に祖父が危ないという知らせがある度に卦を立てています。

2020年2月26日に祖父が肺炎で緊急入院し、亡くなるかもしれないという状況では「需→屯」が出て、この世に命をとどめました。水雷屯は難卦と言われますが、「屯」は「とどまる」という意味なので、生死を分けるような場合は止まるのかもしれません。そこから施設に入り、食欲旺盛な祖父はそれなりに元気に過ごしていました。

すぐにデータが出てきませんが、2022年ごろにも同じように体調不良で危ないかもしれないというときに占ってみたところ、水天需が出たので「大丈夫だろう」と思っていたら、本当に大丈夫でした。

そこから今年に入り、2024年10月18日に父からまた「じいちゃんが危ない」ということで、連絡をもらい占ってみたところ、蒙→渙でした。やたら坎が出る人だなと思い、逆にいうと前回・前々回と同じように坎が出ているなら大丈夫だろうと思っていたところ、案の定大丈夫でした。

この直後に一度祖父に会いにいっていますが、「久しぶりに孫の顔を見れたから長生きできそうだ」と言っていました。珍しいことを言っていたので、かなり弱ってきていることはわかりました。実際にこのときもウナギとイチジクを食べたいと言っていて、死にかけているにも関わらず食欲だけはあり、生きる気満々でした。

 

沢天夬・五爻変

 

その1ヶ月ほど経ってから、非常に興味深い卦が出ました。

また祖父が危ないという連絡があり、占ってみたところ「夬→大壮」が出ました。下記にそのときの卦を載せておきます。

 

 

結論を言うと、祖父は11月26日15:30に逝去しました。死因は老衰と肺炎になるようです。97歳でした。

興味深いことにこれまでは坎卦がどこかに入っていましたが、このときは出ていませんでした。坎は「食べ物」という意味があり、食欲旺盛な祖父にとって「坎=生命源」だったのかもしれません。亡くなる2、3日前は食べられなくなっていたようです。

また、佐久間象山が暗殺される直前に出た卦も沢天夬上爻変で、沢天夬は何かしら横槍が入り流れが変わる卦です。死期が迫っていたのかもしれません。

 

納骨する役目に

 

祖父がなくなってから、通夜・葬儀・納骨を手伝ってきました。

親族が亡くなっているのにこんなこと書いて不謹慎じゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、世の中には「いろんな祖父」がいます。親族と良好な関係を築ける祖父もいれば、そうではない祖父もいます。

親族といえど亡くなって一滴の涙も出ない場合もあれば、他人でも亡くなって悲しい気持ちになる場合もあります。血縁かどうかは関係ありません。飼っていたザリガニが死んだときのほうが悲しみは強かったかもしれません。

僕としてはいつもと違う経験ができたことと、占いのデータが取れたことのほうが重要ですし、今後もお墓や家系などのデータが取れるので、むしろポジティブに捉えています。

それで、葬儀から納骨までやってきたのですが、最後の最後の納骨で喪主である父が「体が大きすぎてお墓に骨壷を入れられない」と言って、最終的に僕が祖父の骨壷をお墓に納めることになりました。富山県は全国的にもかなり大きな骨壷になり、基本的に全身の遺骨を入れます。そのおかげでお墓も巨大化しやすいのですが…。

雨で手を滑らせて骨壷が割れないように安置するのは少しだけヒヤヒヤしました。先に入っていた祖母の隣に骨壷を並べ終え、「これで終わった…!終わらせた!」という気持ちが込み上げてきました。

改めて卦を見直すと、世爻で発動している子孫は僕で、応爻である官鬼(祖父)を終わらせるような立場だったのかもしれないなと思いました。

生きている人の人生は続く。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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