丹八庵(たんぱちあん)
名古屋市・JR笠寺駅から徒歩7分ほどのところにある易占をしてくれるところです。
タクシーや車で入れるのはここまで。
ここから100メートルほど歩いたところに丹八庵があります。
石川丹八郎氏は2代目。筮竹と算木を使う雰囲気漂う易者さんです。
「何も聞かずにまずは卦を立てる」のが丹八流。
鑑定料は「心づけ」で、僕は1時間ぐらい質問しまくって5,000円渡してきました。
かなりマニアックな人向けの易者さん
僕も占ってもらいましたが、かなりマニアックな人、気が長い人じゃないと丹八流の易の凄さを理解できないかもしれません。
なぜなら、占いのスタイルが非常に独特だからです。
通常占いは「悩みを聞いてからその悩みに答えるために占う」のですが、丹八流の周易は「私情が入って推理しようとするのは本来の易ではない」として、相談内容を一切聞かれずにいきなり筮竹をジャラジャラし始めます。
私情を交えずに自分の未来を占うことは可能なのか。
— にしけい (にしけいポン) (@nishikei_) 2017年10月23日
相談内容も聞かずに卦を立てる方法は従来の占いとは全く逆のアプローチです。
なので、石川氏の言葉が理解・納得できずにgoogleなどでは「評価星1つ」をつける人もいるかもしれません。
しかし、それについて石川氏はこう答えます。
占断して得られた言葉をその場ですぐに理解する人もいますし、数年後になってはじめて占断の意味を理解する人もいます。
死ぬまで理解できない人もいるかもしれませんが、ここで私と出会って占断されている以上、わかる人がほとんどなのです。
出逢いには全て意味があるとしたら、100%理解できるし、むしろ理解するために、その言葉をもらうために出逢っているというわけです。おもしろいですねぇ。
自分を客観的に分析してみたい人にはオススメ
いつも占うばかりで、占ってもらうとなるといつも考えてしまいます。
何を聞いてみるかな…。
— にしけい (にしけいポン) (@nishikei_) 2017年10月23日
「自分はどういう人間か?」を聞いてみた。
— にしけい (にしけいポン) (@nishikei_) 2017年10月23日
僕がもらった言葉は「建国」という言葉でした。
筆でシュシュシュと書いてプレゼントしてくれます。
きちんと言葉についての丹八さんなりのアドバイスもくれました。
「自分はどんな人間か?」という問いに対しての答え。
→「建国」自ら先頭に立って新しいことを始めるリーダー。
という見立て。水雷屯の四爻変からリーダーという読みができるのか。なるほど。いろんな占いで「リーダー」とか「先導者」というキーワードが出る。とにかく一歩を踏み出すことか。
— にしけい (にしけいポン) (@nishikei_) 2017年10月23日
石川氏のアドバイスによると、僕は何か新しいことを始める先駆者だと言っていました。逆に言うと「もっと協調性を大事にしろ」ってことなのでしょうか。耳が痛いですが、核心をついているような気がします。
手相や気学とは違って根拠や理論がない分、エモーショナルな部分を力強く揺さぶられる占いです。この占いスタイル、すごいな。無条件で感情を揺さぶる音楽みたいでかっこよすぎる。
なんの根拠も理由もないからこそものすごく勇気をもらえる。これが易か…。すげぇ。今までの自分のアプローチとは真逆で震える。
易は音楽みたいに無条件で巻き込む力がある。今の自分に足りないものなので非常に欲しいスキル。— にしけい (にしけいポン) (@nishikei_) 2017年10月23日
ますます易への興味が強くなりました。
ルールとテクニックのバランスを
占ってもらったあと石川氏に「易を習得する上で大事なことは何か」を聞いてみました。
まず、易の捉え方です。
易経…ルールブック(知らなければ戦えない)
易断…占うテクニック(ルールを知っただけでは勝てない)
易経はまず必須事項で、それと同時に易断も大事でどちらか一方だけでははだめで、やはり両方バランスよく学ぶことが肝要だと教えてくれました。
易はトカゲ
こんな言葉もいただきました。
易は生き物であり
易に一定のリズムや規則性は存在しない
それにこだわると失敗してあたらなくなる
易は易しくない。非常に複雑。
でもすごすぎるものほど、意外と簡単でシンプル。深いけど浅い。
もっとも難しいことが、もっとも易しい。
易はそんな真逆のもの(陰陽)が1つになってカオスになっている
易は過去の「天才」と呼ばれる人たちが蓄積したアドバイスを
何千年も後に生まれた我々がドンピシャで受けとることができる画期的なシステム。
こんなにおもしろいことってある?
作ったのはもしかしたら人間じゃないかもしれないね。
易について根掘り葉ほり質問していたところ「若い人が易について熱心になるのは嬉しいねえ、また遊びにきてください」と言われました。
父が易者で、生まれたときすでに生活のいたるところに易があったという、易漬けの人生を歩んでこられた石川氏。
やっぱり何かに突き抜けてきた人の話は、おもしろかった。易の世界は深そうだけど、先人たちの本や話を参考に独学ベースで習得していこうと決めました。
音楽とか絵画みたいに根拠とか理論抜きに人を揺りうごかす力。これ。これだよ。
— にしけい (にしけいポン) (@nishikei_) 2017年10月23日
本当に占いっておもしろいなあ。何なのこの面白さ。
一生研究しても足りないわ。
にしけい