気学実験私見録と題して、気学についてのぶっちゃけ本を書いています。
ぶっちゃけ本と言っても、自分で実際やってみて「これは合ってる」「これはなんか違う」と思ったことを素直に綴っています。エッセイに近いかもしれませんが、気学をやっている上でよく質問されること(みなさんが気になっていること)を中心に書いています。
気学というものの存在を知ってから、お金と時間とエネルギーを注いできた結果を書いているので、荒けづりな内容ですが、理論体系を書いた本はごまんとありますが、「これをやったらこうなった」という生の情報をもとに書いた本は貴重なものなのではないかと思います。
現在、この本は「Webページ版」として書いていますが、紙版も作るようデザインなど各所に手配中です。
本は情報として伝わればいいと考えているので個人的に本を買うときは電子書籍をよく購入します。しかし、やっぱり紙ならではの良さもあって、その気持ちもよくわかるので処女作「陰陽エントロピー手相術」は製本版は作っていませんが、自宅のプリンタで印刷して紐で閉じて冊子を作って販売していた時期もありました。
ひとりで手作業で印刷してパンチで穴を開けて紐を通す…という作業をしていたので、本と呼ぶには拙すぎるもので…たまに過去に手作りした拙い本をもってきて「これ昔買ったんですよ」と見せてくださる方がいますが、恥ずかしくて爆発しそうになります。
発信したいこと、伝えたいことがあれば「手段」や「ツール」にはあまりこだわりがありませんが、たくさんの人に読んでもらうにはある程度「アピール」も必要なことはよくわかっていますし、手作業での製本も大変なので、昨年ぐらいから印刷所に依頼して、自費出版という形で本を書いてきました。
出版社が出す本よりも、個人出版とか弟子しかもっていない小冊子とか授業をメモしたものをまとめたレジュメとかの方が大事な情報が書かれていたりして、それがワゴンセールで500円とかで売られていたりするので、そういう本が神保町で見つかるとテンションが上がります。装丁や装飾は気にしない方が吉
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) September 29, 2020
上記のように「本は中身が大事だから形式にはこだわらない」という気持ちもありながら「やっぱ印刷所で作ってもらうとキレイだし、形になるのはいいよな」という気持ちを行ったり来たりしながら、書籍やテキストを作っています。
毎回ひとりでパソコンやスマホでメモ帳を開いてただただ文章を書いて、Keynoteで作った図を貼り付ける…という作業をしているのですが、なんか今回から新たな試みとして「Webで作りながら形にしていく」という手法をとってみました。
最近だとKindleやnoteで文章を書いて販売する人が増えていますが、せっかくなので自分のサイト内で作成→販売まで完結できれば、これはこれでおもしろいのではないかなと思ってやってみています。
本を出すことの意義
おかげさまで2017年に陰陽エントロピー手相術をkindleで発表してから、3年間の間に気付いたら電子書籍で累計1000冊以上、紙版合わせて計1,500冊以上売れていました。
僕が出している本は市販されている本よりも少しお高めに価格設定をしているのですが、それでもこれだけ多くの方に手にとっていただけるというのはありがたいことです。
この価格帯で年間500冊ぐらい売れてるなら、実は結構検討してるのかも…。
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) October 12, 2020
特に最新作の陰陽時空間手相術は4800円とこれも少しお高めですが、月10-15冊ぐらいのペースで旅立っていきます。手にとっていただけるのが嬉しいので、毎回ひとこと手書きのメモをつけて発送することにしています。
紙の本は売れない…と言われている昨今で、特に相術の本は似たり寄ったりな本も多く、なかなか売れないそうなのですが、そう考えるとけっこう健闘しているほうなのかなと思います。
小さめの出版社で2000-3000部ぐらい売れれば「ヒット作」らしいので、個人でほぼ口コミ(このサイト)&手売りのみでやっていると考えると、本当にありがたいです。
いろいろな人から情報を集めていますが…本の印税は著者に3〜8%ぐらいしか入ってこないらしく、例えば1500円の本が1冊売れても印税が3%だとしたら著者に入る印税は45円です。10000部のヒット作になったとしても、45万円です。
出版社側は出版社側で在庫を抱えたり、広告費とか人件費とかを考えたらもっとシビアな目で「売り上げ」を意識しなくてはなりません。それゆえ慎重になり勝負できなくなります。なので広告塔となるような知名度のある人物の名前を借りて、実際の作業はゴーストライターが書いたほうが経費的には抑えられるわけです。
もちろん全国の書店に並ぶという点では知名度は一気に上がるかもしれませんし、副次的な収益があるかもしれません。しかし、もう「普通に本を出せば売れる」とか「本を出してるからすごい」という時代ではなさそうです。本を売るための策が必要になるでしょうし、本を使ってどうマーケティングしていくかのほうが大事です。
書きたいから書いてる
しかし、僕は「売るため」に本を書いていません。もちろん売れたら嬉しいです。でも書きたいから書いています。書きたいこと、伝えたいことがいっぱいあるから文章を書いています。
このブログもそうですが、ついつい本を書いてしまう。そんな感じなのです。だから僕が「売れるための本を書いてほしい」と言われ、自分が書きたいことが書けないのであれば僕がやる意味が全くありません
1%でも「売れたい」とか「売れるため」みたいな意図が入るとマジで美しくないもんな。それって自分(にしけい)がやる行動じゃないんだよな。
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) October 8, 2020
わかりやすいほうがいいかもしれません。でも、歪められて薄められてズタズタに原型がなくなってしまった本を僕は書きたくないです。僕がやる意味がないです。
純度下げて量産型のゴミ本作るぐらいなら自分で書いたほうが自分も本も生きてる感じがするし、今後はそういう時代になるもんなあ。
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) October 8, 2020
分かりやすさのために、純度を薄めるのは全く意味がないんだよな。
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) October 8, 2020
混沌のまま、アナログのまま、濃厚なままで世間に投げかける。素直に問いかける。えぐみも苦味もない野菜に栄養が少ないのと同じで、加工されて食べやすくなったものに大事なものは含まれていなかったりする。
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) October 8, 2020
これは本を書くこと以外でもそうなのですが「お金を得ること」が目的になると、それなりのものしか生まれてこないと思います。
占いが好きだから占いをする、本を読む、考える、研究する…これがただ会社で働くことが嫌で「占い師として食っていくこと」が目的にやっていたらこんな風にはやれていないと思います。
「好きなことでお金を稼ぐ」と「好きなことをして生きていく」は全然違います。「お金を稼ぐ」と「生きる」がそもそも別物なのです。
ということで、今後も僕が思ったことを素直に書いて、表現して、発信していきます。
にしけい