【読書術】読書は人との出会いと同じ

 

本のコスパって異常なんですよね。

・特定の人物(団体)のエッセンスを知ることができる。

・場所、時間などの物理的制約を超越して特定の人物の思想に触れることができる。

・保存することができる。

 

例えば、あなたが誰かの「人生」や「エッセンス」を知りたいと思い

その人物に会いに行って話を聞きに行く場合…

・アポイントを取るのが大変

・交通費がかかる

・会えたとしても話してくれるかどうかわからない(お金が必要?)

・そもそもその人物は死んでいる

 

といった具合に様々なハードルがあなたを待ち構えている。

それらを取っ払い好奇心を満たすことができる手段のひとつが「本を読むこと」なのです。

 

本を読むことと人と会うことは同じ

 

僕は学生時代は本を読むことが苦手で漫画ばかり読んでいました。

長い文章を読むことが耐えられなくて、すぐに本を閉じてしまっていました。

修論を書くために化学系の論文を読み漁っていましたが、ほぼ全て英語で書かれており非常に苦労しました。

ただ、20報、30報と、読む論文の数が増えるにしたがって「読むポイント」が理解できるようになり、読めば読むほど読むスピードが上がりました。

僕は幼少期から人の話を聞かない、聞けない少年だったのですが、論文を読む頃には多少人の話が聞けるまでになっていました。3センチぐらいですけど。

自分の経験も踏まえて考えると、人の話を聞けない・聞かない人は読書が苦手です。

 

これは読書=人とのコミュニケーションだからです。

 

無理しなくていい

 

僕は1日に5、6冊本を読みます。

実物の書籍と電子書籍を両方読みます。同時に何冊も読む乱読派です。

暇さえあれば本を読んでいます。電子書籍は場所を取らないので非常に便利ですが、絶版本なんかだと実書籍でしか存在しないため、やむをえず実本で読んでいるという感じです。

本を買ったり、借りたりするときに気をつけたいことは

理解できない・おもしろくない本は無理して読み続けなくていいということです。

せっかく本を買ったのに最後まで一字一句逃さずきっちり読み切らなくていい。

そんな自分に「中途半端だ」「もったいない」と罪悪感を感じなくてもいいのです。

 

本は対話です。

通常の対話は理解できなければ「わかりません」と言えます。会いたくない人、会って不快に思った人だったら「次からは会わない」という選択肢が出てきます。

しかし、本は一方通行です。質問もできなければ、本を広げて文字を読み進めている限り相手が一方的に話し続けるわけです。

その内容が理解できない・つまらない内容だったら、こんなに苦しいことはありません。

自分の理解力や知識不足かもしれませんし、そこまでその分野に興味がないのかもしれません。

それでも難解な本を読もうと試みることは、自分が理解できないことを言っている相手と真正面から向き合っているようなものです。こんなに苦しい時間はありません。

 

本は何度もチャレンジできる資格試験

 

「え!5000円の本なのに!」ともったいなく思うこともあるかもしれませんが

あなたがその本を理解するにはまだ早かった、そこまで興味がない分野だったことがわかっただけでも価値があります。

英語検定や漢字検定を受験して失敗するようなものです。自分を測るモノサシとしては大いに役に立ったわけで、もしかしたらいつかその本を理解できる日がくるかもしれません。

そう考えると英検や漢検と違って、1度購入すれば「何度でもチャレンジできる権利」が得られるわけですから

めちゃくちゃコスパがいい資格試験だと思えば、そのとき読めなくて挫折したとしても踏ん切りがつくはずです。

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「あのときは理解できなかったけど、今なら理解できる」というものはけっこうあるはずです。

もっと簡単な本を読んでみたり、読んだ人のまとめ記事を読んでみたり、その分野を勉強してみたり…

自分のレベルが上がったと感じたらもう一度チャレンジする。それでいいのです。

 

キーマンならぬキーブックに出会えるか

 

今まで理解できなかったものが急にサーっと理解できるようなる。

自分の中でモヤモヤしていた気持ちを言語化してくれる。

そんな本を僕はキーマンならぬキーブックと呼んでいます。

人間関係でも「この人に会ってから人生が変わった」というキーマンっていると思いますが、本にも同じものがあります。

 

 

キーブックに出会うためにはとにかくたくさんの本にふれてみることです。

ここで先述したような「よくわからないけどがんばって読もうとする」なんてことをしていると非常に効率が悪いです。

とにかく読書スピードを落とさないように、気持ちが乗らない本は1回閉じることをオススメします。

合わない本は合わないです。これは人間関係と全く同じです。無理する必要はありません。

 

浅く広く、全部読まなくていい

 

とにかくいかにたくさんの本と出会えるか。

浅く広くの方が興味がある分野が見つかりやすく、結果的に深掘りにつながります。

僕は目次だけ眺めて捨てることもけっこうありますし、興味があるところだけ読んだりします。

「あの人の歌は好きだけど、あの人が歯磨きしてるところや、靴下をはこうとしているところは興味がない」のと同じで

全部が全部を興味をもっておもしろいと思えるわけではありません。

「Aの本は面白かったけど、次に出たBはイマイチだった」なんてこともよくありますから、いちいち気にしなくていいと思います。

興味がなくなったら本を閉じて、サヨナラできる。これも読書のいいところです。

 

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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