書籍紹介
浅野八郎「手相学大鑑−古今東西のしあわせの知恵」(1986年出版 日賀出版社)
どうも、にしけい(@nishikei_)です。
今回ご紹介する占い書籍は名古屋出身・日本占術協会会長・浅野八郎氏がまとめた手相学大鑑です。
浅野氏の著書は、英語・中国語・韓国語などに翻訳され出版されているものも多数あります。僕が初めてこの本を目にしたのも実はイタリア旅行中のことでした。
イタリアから帰国後、分厚い伊日辞書を購入して「よし翻訳するぞ!」と意気込んだものの著者名が日本人ということに気づき日本語版を探しました…。
大阪にある占い書籍専門の古書店にて本書を発見し、即購入しました。意外とすぐに見つかりました。
日本語なのでサクサクと読めました…。そして「すごい!」の一言です。イタリア語や他国の言語に翻訳され世界中の人々に読まれている理由が分かりました。
(左がイタリア語版、右が日本語版)
ある程度はイタリア語で翻訳して読み進めていたので、日本語版とイタリア語版は同じ内容だということが分かり安心しました。
手相を勉強するなら必ず読んで欲しい1冊
これまでに僕は手相占いの書籍を紹介してきましたが、手相本は2タイプに大別できると思います。
1.実践(応用)に即した占い師向きタイプ
2.手相の根本を探求する学者向きタイプ
どちらかというと「手相学大鑑」は、後者の探求タイプの要素が強いのですが、手の成り立ちや学術的なベースが頭に入っていた方が鑑定中の言葉にも重みが増します。特に、理由や数字を求める男性を鑑定する上で必ず役に立つ1冊だと思います。
西洋手相術をベースにしていることはしているのですが、他書にはない独自データがふんだんに盛り込まれているため” Original Japanese Palmistry”と言っても過言ではない突き抜けた1冊です。
ざっくりこんなことが書かれています
「サルとの人間の違いは…?」
「脳と手の関係性は…?」
「母胎の中でどのように手が形成されるのか…?」
「線はどのタイミングで出てくるのか…?」
序盤は本当に独自データがふんだんに書かれています。特に手がどうやって形成されるかは手相を勉強される方なら是非とも一度は目を通しておいた方がいいと思います。
陰陽説を交えた持論や「右手左手論争」にも独自のデータを元に一石投じています。これも一見の価値ありです。
また、実践に関しても結構充実しており、タイプ別性格診断はもちろん恋愛・結婚・セックス・病気…なども詳しく解説しております。
理屈が分かるので手相についてより深く理解できますし、占いを信じていない人に手相を説明する上で非常に強力な1冊となると思います。雑学としても面白いです。
手相や占い上達のコツはいかに自分でデータを集められるかがカギになると思いますが、手相学大鑑は新たな切り口から手を考察できるヒントが多分に含んでいる1冊です。他の手相本を読んで少し行き詰まっている感が読むとさらにパワーアップを図れると思います。
残念ながら手相学大鑑定は、日本語版は現在絶版です。しかし、占術図書館では常時読めますし余裕があれば購入しておりますのでこちらの古書販売に在庫があるかもしれません。一度覗いてみてください。
まだ読んだことがない手相占い師さんはご一読を。
にしけい