デリーで本場インドカレー作りを教えてもらえる個人ツアーを見つけたので、特に何も考えず申し込んでみました。
今回作らせてもらったのは下記の5品
Chicken curry
チキンカレー
Jeera rice
細長い米の炊き込みご飯っぽいやつ
Roti
プレーンなクレープ生地っぽいやつ
Parantha
スパイスが入ったクレープ生地っぽいやつ
Kheer
お米の甘いデザート
普通にご自宅に招いてもらうタイプの料理教室で、先生とそのお父さんがスタンバイされていました。
僕を家に招くということは、家を見られるということです…何も伝えないだけで、僕は家に招かれるともう職業病でいろいろ見たり確認したりしてしまうんですね。
最近はGoogleマップがありますから、住所を伝えられると、訪問する前に「あーなるほど…」とチェックすることもあります。もう趣味というか、やっちゃうんですね。
料理教室スタート
一人暮らしをしていたこともあり、料理はそこまで苦手ではないのですが、それでもやはり人の家の台所で、初めて作るメニューに戸惑いがありました。
とは言いながらも、3分クッキングのように下ごしらえやめんどくさい準備は全てお父さんがやってくださっていたようです。
途中写真が出てくるこの師匠っぽいかわいいヒゲの方がお父さんです。
あとは混ぜたり、炒めたりするだけなのですが、ひとつひとつスパイスを入れるたびに香りが変わることを楽しむタイムがあって
あんまり鼻がよく利かない僕でも「おおお、香りが違うね〜」と一丁前なことを言えるぐらい香りが変わっておもしろかったです。
いつもは一気にスパイスや調味料を入れるのですが、ちゃんと順番やタイミングがあって、彼らはそこに心血を注いでいる感じでした。いかに自分が普段適当にカレーを作っていたかを思い知りました。(だって、だいたい何でも美味しいと感じて食べられるんだもん…)
そんな僕でも出来立てのカレーとナンはめちゃくちゃおいしいかった。お腹がすいていたこともあるけど、誰かと雑談しながら料理を作るという体験が、思った以上に楽しかった。
コロナをどう過ごした?
食事をしながらいろいろお話します。
やっぱり、コロナで観光客がほぼゼロになってしまって、今もほとんど観光客が来ていないそうでうす。
「その間どうやって収入を得ていたの?」と聞くと、オンラインでカレーやチャイの作り方を教えているそうです。教室のzoomの動画を見せてもらいましたが、なぜか受講者全員が踊っていて楽しそうでした。
僕もオンライン講座を何年もやっていますが、いまだかつて受講者全員が顔を出して踊り出すという場面には居合わせていないので、次の講座あたりはノリノリの音楽をかけて授業を進めてみようと思います。
彼の話によると、コロナでやっぱり観光客は減ったけれど、IT系はめちゃくちゃ景気が良いらしく、全体としては潤っているようです。
インド国内としてはもう「コロナは終わったよ」という感じみたいで、確かにそんな雰囲気でした。笑
そうなるよね
「なんであそこのカーテン閉めてんの?なんでこの部屋暗くしてるの?」
なんとなく質問してみたのですが、逆に「なんで?」と聞かれ…
「だって、この部屋が暗いと○○でしょ?そりゃ仕事も△△もうんぬんかんぬん…」
息子さんがすぐさま紙とペンを持ってくる…
あの、料理をするお父さんの手の形とか見た時点で、全部間取りが辻褄合ってくるんですね…
息子さんがすかさず手相を見てくれと、手を見せるんですけど、もう既に見ているんですね…
そこから家中の隅から隅まで見ることになり、この日たまたま届いた洗濯機はどうかとか、息子はいつ結婚できるかとか…うんぬんかんぬん…
インド人は占いが好きな人が多いのは10年前と変わらず…(意外と全世界的に好きな人多いかも?)
とは言いながらも、インド人が占いに詳しい人が多いかというとそうでもありません。手相も星占いも日本人と変わらない感じです。
彼のお母さんも会話に参戦してきたのですが、「私もこの子(息子)も蟹座だからさ〜」という感じで、グイグイ自分の手のひらを見せてきます。
結局、雑談(占い)タイムが2時間ほどあり、可能な範囲で情報収集&情報提供してきました。
この手法をどう伝えるか…
この料理教室で思わぬ収穫だったのが、こういった現象から見ていくというものが意外と好評だったということです。
料理教室をしている息子さんも興味津々で「それはどうやったら学べるんだ?」「それは何と検索したらいいんだ?」「本を書いたら教えて欲しい」とかなり食い気味でした。
一朝一夕で身につくものではないかもしれませんが、意外と海外に向けて何か発信できれば、反応があるのかもしれないと思い始めました。
過去に外国人の方々に手相を教えていた時期があるのですが、あの頃とは考えもコンセプトも大きく変わっていますし、今の方がシンプルなので伝えやすい気がします。
今回も軽く手相について彼にレクチャーしてきましたが、線を見ないことに驚いていました。
帰りに「いろいろ教えてくれたから…」とガネーシャの置物をくれました。
自分がやっていることが国境を超えてもきちんと通用するんだなということを改めて実感する機会となりました。
国によって表現手法や結果物をローカライズする必要がありそうだなぁ…
いろんな国の方々に説明したり、意見を聞く機会を作るか…
といったことを帰りの車の中で考えていました。
美味しい料理と思わぬ収穫、ありがとう。
にしけい