ガルダ(ガルーダ)
インド神話に登場する炎の神様。
人間の胴体に、鳥の下半身。
リトルワールド(愛知)に展示されている、ガルダの像。
かっこいいです。勢いのある動き。
和式のトイレで、最ッッッ高に気持ちのいいビッグ・ベンを世に生み出したときに、僕もついついこんな顔とポーズになります。
斜め45°からのガルダさん。
個人的にはこの角度が好みです。
「米と野菜なんて食べるわけないじゃないですか~」と言わんばかりの、全ての歯が犬歯。
この肉食丸出しの潔さが確認できるこの角度。いいですね。グッときます。
それでいて、黒目が大きい。
これは顔相的には、周囲からかわいがってもらえる愛嬌のある目だと言えます。
現代の女性でも黒いカラコンを入れて、瞳を大きく見せようとしますよね。愛されメイクの必需品です。
中世のヨーロッパでも、ベラドンナという黒い実の汁を薄めて点眼し、アトロピンという成分で瞳孔を開かせ、瞳を大きく見せようとする貴婦人がたがたくさんいたそうです。
ガルダちゃんが描かれたインド神話(ヴェーダ神話)は、紀元前900年前とかなので
3000年ほど前からすでにガルダちゃんは愛されメイク(?)を実践していたことになります。
インド神話には数多くの動物をモチーフにした神々が登場しますから、生き残りをかけて必死だったのかもしれません。AKBしかり、ゆるキャラしかり、自分の人気獲得のためには、血のにじむような努力が必要だったのかもしれません。
さて、既にご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが。
僕は手相をはじめとした占い師をしております。
最近では、手相が好きというより「手」そのものが好きで、ついつい手のような形をしたものを見ると観察し、いろいろと分析・考察したくなるのです。
ガルダさんの手も、もれなく観察対象に入ります。
ガルダさんの手は、なんといってもこの人差し指と小指の爪の長さが特徴的。
人差し指の爪を伸ばしているガルダさん。これは木星丘の意味を強める働きがあります。
人差し指は木星丘、向上心とか支配とか権力を表します。
なぜか、女性社長は人差し指にリングを付けている人が多いです。
上昇志向が強いからでしょうか。理由を尋ねると大体「なんとなくつけてる」という方も多いのが不思議です。
その点、ガルダさんの爪の伸ばし方は「なんとなく」とか「缶をあけるときに便利だから」とかそういう次元ではなさそうです。
神々の王と呼ばれたインドラのおっさんを余裕でねじ伏せるわけですから、相当意識が高かったはずです。
さらに、ガルダさんは小指の爪も伸ばしています。
小指は水星丘、コミュニケーションや交渉力を意味します。また、生殖器などの病気も出ますから、小指の爪を伸ばしているということは
ざっくり言うと「モテたい」気持ちでいっぱいといったところでしょうか。
結論を言うと、ガルダさんは仕事も恋愛も趣味も「全部うまくやりたい」という完璧主義であり
かわいらしい眼で異性を誘っておきながらも、実は超肉食系という打算的な一面も持つ、とても女子力の高い神だったと言えます。
きっと、合コンに行っても真っ先にサラダボウルに手をかけ、全員のサラダを1グラムの誤差もなくきっちり分配し
ときどき小指の爪で男子の横腹をこづいて「あ、ごめーん、当たってたー?」とあざとく歯を見せて笑うような、そんな女子に違いありません。
しかし、ここでちょっと注目しておきたいのが「足」なんです。
半人半鳥ということで、ガルダさん、足は4本指なんですね。これはウサギとかも同じなんですけど。
明日から行く南米の旅で一番見たい、ナスカの地上絵の「手」の絵。
一方の手が5本指で、もう一方の手が4本指なんです。
これって、もしかして「人間」ではなくて、ガルダさんのような半獣半人の生命体が
地上絵が描かれた紀元前900年ごろには存在していた…ということを表しているのでは…?
実物を見て、さらにいろいろ思案していきたいと思います!
にしけい