なぜブランディングやセルフイメージの固定化をしたくなるのか?

 

下記の記事では何かを見るときに「自分でイメージを固定化していたな」と少しだけ気づければ…ということを書きました。

▶︎【あれ?この人って◯◯だっけ?】イメージを柔軟にアップデートできるかで人間関係が円滑に

 

このイメージの固定化は「省エネ」につながります。エネルギー節約です。エネルギーが潤沢にあれば変化にも柔軟に対応できるのですが、エネルギーが少なくなってくると「こんなイメージでしょ」と、固定することで無駄なエネルギーを使わないようにする機能が働きます。

そこからさらにエネルギーの低下が起きると(エネルギー生成が起きないと)、他者に対して自分のイメージを固定化しようとする行動を取り始めます。

セルフイメージの固定化が起きる時点でかなり省エネなのですが、他者がもつ自分のイメージを固定化することでさらに省力化を図ります。

自分は◯◯だ、自分は◯◯な人間だ
自分は◯◯という方針だ

いわゆる「プロフィール」や「自己紹介」というものは、エネルギーの効率化を図るために生まれています。

 

僕の中の大まかな観点なのですが

他者に対してイメージ・行動・考えを特定の方向に集約させようとする行動は、エネルギーの生成が困難になってきているのだなぁ…というメッセージとして見ています。

いわゆるブランディングとかイメージ戦略というものなのですが…確かにこれは効率がいいんですね。少ないエネルギーで獲得できるものが多くなる可能性が高いです。世間一般ではなるべくエネルギーを使いたくないので、「他者の行動やイメージを限定する」という戦略が広く受け入れられています。

でも、もとを辿れば「なぜエネルギーを生成しないか」を考える必要があると思うのです。

 

下記の記事にも書きましたが、人間の行動原理はほぼすべてエネルギーで決まります。

▶︎【エネルギー】節約する・守る・奪う…ではなく「作る」ことを考える

 

「なぜ省力化するのか」を考えていったときに、やっぱり「エネルギー生成しない」からなんですね。できないのか、できるのにしないかはさておき、エネルギー生成がその生物の生存戦略のカギを握っているんですね。

エネルギー生成には「同化」とか「無」が必要になります。自我の消失です。睡眠もこれに入ります。これを経たあとにエネルギーが生まれます。

寝ないと頭がおかしくなって生命が維持できなくなるのと同じように、自分でエネルギーを作れなくなると、他者からもらったり集めたりしようとします。「欲しい!欲しい!」という気持ちが強くなります。

経済的・社会的にうまくいっているかどうかは無関係に「エネルギー生成」を自分で行える人は他者に極力依存しなくても良いので、比較的マイペースに生きることができます。自家発電、食糧自給がイメージしやすいかもしれません。

やって欲しい、来て欲しい、見て欲しい、分かって欲しい…こういった「他者に対して何かを求める」というのは、誰にでもありますし、主に弱っているときに起こるのですが、恒常的に癖になっていると「依存」という形になるようです。

エネルギー自給率を高めることで、不要なトラブルを避けられるのかもしれません。

にしけい

関連する記事

書いている

西田 圭一郎

1987年富山市生まれ。工学修士。
商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。黒も好きです。どの国に行ってもスチューデント扱いされます。

お仕事など

Previous slide
Next slide
お買い物カゴ
上部へスクロール