目標・設定・意味付け・理由付けは「既に知っている情報」の延長になりがち

目標・設定・意味付け・理由付けというのは「固定」の作用を生みます。これらは良くも悪くもイレギュラーが起きません。

よく会社などでは「予算」や「営業目標」というものを立てたりしますが、三次元から無次元に向かう途中で固定されるので、ワープが起きにくいんですね。

目標・設定・意味付け・理由付けといったものは「既に知っている情報」の延長なので、点的な閃き・イレギュラーは起きにくいんですね。

例えば、「会社員を辞めて、来年は自営業で独立するぞ」と目標を立てても、イレギュラーが起きにくいので、会社員の枠からなかなか出られず、前提に引っ張られてしまい「現状に毛が生えた状態」ぐらいにしからならないんですね。

しかし、体調不良や事故や仕事での大きな失敗など、強烈なイレギュラーが起きたり「会社員を続けられない」状態になると、強制的に「自分でやるしかない」という状態になり、会社員の枠を出るきっかけや原動力になったりします。

「目標を立てること」が無駄とは言わないんですが、ワープが起きないので停滞+αぐらいの状態にしかならないんですね。目標を立てると、自分自身にとって、社会にとって革新的なことが起きにくい状態になってしまうんですね。

意味付けや理由付けも同じで「固定」のために一時的に使いたいならいいのですが、現状を大きく変えたいときや何かを生み出していきたいときには、やらないほうがいいんですね。

逆に考えると、意味付けや理由付けを求めているときは、安定したい・変化したくないというシグナルなんですね。

自分は何のために生まれてきたのか。
何のためにそれをやるのか。
どうしてそれは起こるのか。
根拠やソースはあるのか。
自分はなぜこんなことをやっているのか。

これらは自分の中にある「イレギュラーを求める欲望」を抑えるため、自分を納得させるために、発生する感情です。感情すら固定のための材料だったりします。

イレギュラー(ワープ)を求める気持ちが強くなればなるほど、意味付けや理由付けが欲しくなってきます。それぐらいイレギュラーの力は強いし、あなたをとんでもないところまで連れて行ってくれるパワーがあります。でも、そうなってしまうと怖いので、自分を縛りつけたり固定させようとするわけです。

でも、それではいつまでたってもイノベーションは起きず、去年や昨日と同じような毎日になってしまいます。

正攻法・王道で攻めてもいいんですけど、正直「それなりの結果」にしかならない場合が多いんですね。もちろんケチって何もしないというよりはマシなんですけど。

正攻法・王道で勝てるのは、圧倒的に物質的パワーをもっている人です。そういった人たちはよく「目標をもったほうがいい」と主張するんですけど、イレギュラーパワーを利用して邪道から攻めるためには「目標」とか「目安」は不要なんですね。

昔、ガチンコ!というテレビ番組があって、「ガチンコファイトクラブ」「ガチンコラーメン道」といったコーナーがありました。CMに入る前に必ずと言っていいほど「どうなってしまうのか!!」というナレーションが入っていて、この「どうなってしまうのか!!」という状況ほど、イノベーションやワープが起きてくる気がします。

自分がどうなってしまうのか、自分を使って実験してみたい、のぞいてみたい、やってみたい。こういった好奇心のままにやってみることが、あなたをとんでもないところに連れて行ってくれるはずなのです。

にしけい

関連する記事

書いている

西田 圭一郎

1987年富山市生まれ。工学修士。
商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。黒も好きです。どの国に行ってもスチューデント扱いされます。

お仕事など

Previous slide
Next slide
お買い物カゴ
上部へスクロール