ワープのポイントがあって、それは魔法でも何でもなさそう

3年前ぐらいに篠島に行ったときです。

 

 

このときは友人と朝から夕方ぐらいまでずっと釣りをしていました。

3人で釣りに行ってそこそこ釣れたのですが、、、

 

釣っている途中で、地元の漁師のおじさんが颯爽と自転車で現れ…

ものの20分ぐらいで、大きなクロダイを2〜3匹釣り上げていました。

 

▲そのときのクロダイ。

おじさんのあまりにも鮮やかな釣りっぷりに、何か秘密があるのかと「エサは何を使っているのですか?」「いい釣り竿を使っているのですか?」と質問しまくるも、釣竿も普通だしエサも「かまぼこの切り身」だけ。

 

▲その場で捌くおじさん

 

「おじさんが釣っているポイントがいいのか!」と思い、おじさんが去ったあとにその場所に糸を垂らすも、おじさんのようには全く釣れず…

 

ほぼ1日中釣りをしていた僕からすると、おじさんは「魚が釣れる魔法」を使っているように見えました。

 

しかし、今ではこれが魔法だとは全く思わなくなりました。

 

おじさんは「釣るタイミング」と「釣るポイント」と「仕掛けや釣り上げ方」の条件を見極めた結果「目的とする魚」を手に入れました。

つまり「時間」と「空間」と「行動」です。

 

これは何も釣りだけではありません。

「占い」もこれと同じことをやっています。

 

僕はこれまでにどちらかというと「過去」から「未来」という時間の流れ方を重視した占いを研究してきましたが、途中から「今」に集中するものに変わってきました。

「生まれたタイミングが◯◯だから▲▲が起こる」

「2010年に北へ引っ越したから▲▲が起こる」

これらは「過去」から「未来」という時間の流れ方をしている考え方です。

従来の地相や家相や墓相もこれらを利用した占いと言えます。

しかし「これではダメだ」という考えが常にどこかにありました。

 

もちろん、これらこれらで何かを観察して考察する上では役に立ちます。固定されたイメージの定着(時空感の残骸)を見ているだけで、実際に流れを変えたり思い描いた結果を引き寄せるためには、これだけでは不十分です。

すると、自然と「卜術」へと研究対象が移ります。そのひとつが顕現相術です。

顕現相術をやっていて気づいたのは「時間は未来から過去へと流れてくるエネルギー(?)で、密度のようなものがある」ということです。

どうもこの「高密度になった時間」が現象を引き起こしているようで、「過去」から「未来」に時間が流れている一般的な時間の流れ方に大きな違和感を感じたのです。時間は密度なのです。

「恋人を作りたい」と思っているけれど、なかなかできない人は「過去」という「高密度の時間」を自分の中で定着させ「恋人ができない自分」ばかりを自分で選びとっているのです。

家相や墓相や顕現相術を実践する中で、「言葉」や「頭で考える言葉」と「現象」に乖離があることに気づくことができました。これはかなり大きな進歩でした。言葉は全く役に立たないのです。「恋人が欲しい」と言葉で言っていてもどうしても「恋人ができない自分」を選び取ると、そういうような「行動」になり「恋人ができる」という時空間のポイントを捉えることができません。

シータヒーリングや前世療法というものを過去に受けたことがあるのですが、過去を遡り「トラウマの原因となっている出来事」と対峙することで未来を変える…というのは「恋人ができない自分」といった自分への呪いみたいなものを強めてしまうのではないかと考えていました。

某宗教団体の瞑想でも遡行瞑想をして小学生ぐらいまでの自分に会いに行ったりすることもできましたが、生まれる前の自分(いわゆる前世)というものを知っても、正直海外旅行みたいなもので「あ、そういう世界もあるのね」という感じで、根本的な解決にはならないと思いました。

正直「過去」や「前世」といった「固定されたイメージ」にアクセスしていてもあんまり意味がないですし、それで現状が変わるかというとそうでもなく、むしろそれがより固定化されてしまい逆効果なのではないかと考えています。

 

 

1日中釣りをしていてなぜおじさんのように釣れないんだろうと考えていましたが、「エサが悪いんだ」とか「釣り竿が悪いんだ」とか「ポイントが悪いからだ」といった具合に「釣れない理由」を作り始めると「釣れない自分」を固定化させることになります。

ひどくなると「日頃の行いが悪いから釣れないんだ」とか「猫の服を着てきたから釣れないんだ」といった具合に、直接関係のない固定されたイメージを作り始めます。「恋人ができないのは親のせいだ」とか「仕事で忙しいからだ」というものも同じです。

何度も言いますがこれは根本に「過去→未来」という時間の流れ方があるから起こる考えです。前世療法や前世のブロックを解除します…といったものや「◯◯の方位へ行ったから▲▲が起きた」とか「XXの年に生まれているから◯◯なんだ」というものも同じです。

これらは「釣れない自分(ポイント)」に自分を固定・定着しますから、いつまでたっても「釣れるポイント」に辿り着けません。自分で「釣れないポイント」を選び、そこに「釣れないポイントにいる理由」をつけている限り、現状は変わりません。

 

変えるポイントを掴みつつある

 

おじさんが「釣れる時間・空間・行動」を完全に掴んでいたように、僕もいろいろやるうちに「変えるポイント」を掴みつつあります。もちろん自分で実験してです。

今は精度や結果にブレがありますが、「できる」か「できない」かで言えば「できる」ほうの世界に入ってきていると思います。今34歳ですが、40歳までには「変えるポイント」の精度をかなりのところまでもっていけると確信しています。

そのためにはまず時間の流れ方を「過去→未来」ではなく「未来から流れてくるカタマリ」というイメージで捉え、勝手に作り出している固定イメージを捨て去り時空間を変える練習を行う必要があります。

僕がうまくいけば、僕ができる…という臨場感が強まりますので、僕が関わる人たちも「釣れるポイント」を掴み始めるようになります。

おかしなことを言っているかもしれませんが、占いを生業にしていく以上、この「遭遇する世界(密度)を変えるポイント」を掴む研究は避けて通れないテーマですし、僕自身のやりたい研究テーマなのです。

あるポイントに立つと、特定の場所に一瞬で移動する「ワープ」というものがありますが、僕がイメージするのは「人生のワープ」です。これが決しておかしなことを言っているとは思えない感じになってきています。普通にできると思います。

 

時間・空間・行動・イメージの逆転・ワープ。

手段はなんでもいいんです。ワープしたっていいんです。その方が早いじゃないですか。

僕自身けっこう人生の中で「ワープ」しています。いくら論理的な「正攻法」で進んでもその結果に辿り着けなかったのに、違う形でその結果にたどり着くのです。裏口入学というか、思わぬ形で「目的を達成する」ということが起こります。

このワープの精度を高めていく。ワープ回数を増やしていく。それだけなんですね。

 

にしけい

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書いている

西田 圭一郎

1987年富山市生まれ。工学修士。 商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。黒も好きです。どの国に行ってもスチューデント扱いされます。詳しくはこちらから。

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