【歩いて引越し14日目】三島-函南-熱海

14日目はいよいよ大きな山場となる三島越えです。

Twitter上では多くの人たちが「今年のまとめ」や「来年の抱負」を述べて、2019年の締め括りツイートをする中…

僕は前々日ぐらいからどうやって三島を越えて神奈川に入るか悩みツイートをしていました。

 

地図で見るとこんな感じです。

 

沼津で会ったお兄さんたちや、鍼灸きよらの皆さん、そしてTwitter上で頂いたいろんな情報を総合して②の熱海コースを選びました。

googleマップは最短距離である箱根コースを推奨していましたし、撮れ高的にも箱根コースで考えていました。しかし、最短距離と言えども、35kmあります。鍼灸の治療を受けて元気になったと言えども、1日で箱根を登って下りるには到底きついのではと考え、箱根の芦ノ湖周辺で宿をとって、安全を見て2日に分けて箱根を攻略することにしました。

しかし、時期は年末です。芦ノ湖周辺のホテルは普段よりも値段が上がり、なかなか予約が取れない状況でした。ここは安全のためにも奮発するしかない!と中でもコスパと立地の良い1泊3万円のホテルを見つけagodaで予約!

したと思いきや、2回やってもエラーで予約が通らない…おかしいな…。

こういうときは素直に「現象」に従う方がうまくいきます。

何かしらの理由で「にしけい、そこへ行くな」とストップがかけられているわけです。こういうときに無理やり行こうとすると大きく痛い目にあいます。

で、この前々日のagodaのお告げは結果的にやっぱり従って正解でした。

いろんな人の話によると、箱根の山道は歩道がほとんどない上に、年末になると多くのライダーたちが走っていて、道中ちょくちょく亡くなった方のために供えられる花束が置かれているそうです。

引越し中に交通事故に遭って死んでしまっては方位もクソもありません。また梅花心易で占ってみても同じように「箱根はやめておけ」という結果が出ました。どの現象も示し合わせたように「同じような答え」を出すときは、間違いないのです。

「どのルートから進むべきか…」という僕の「問い」は、自分の命や人生が掛かっている分、真剣でした。シリアスでした。こういう「真剣な問い」というものに対して易は「真剣に」返してくれます。つまり精度が高いのです。

占いは客観的な意見をくれます。すべて依存するわけではありませんが、ここで「読み」を間違えて事故に巻き込まれてしまっては占い師失格です。僕にとっては2つの意味で「死」なのです。

僕が出会った人たち、取れなかったホテルの予約、占った結果…これらの現象に僕が居合わせていることが「3の箱根コースはストップ」というメッセージなのです。いろんな占いがありますが、僕は「現象」ほど的確なメッセージをくれるものはないと思っていますし、このときはそれを強く実感しました。

で、残すは1の御殿場コースと2の熱海コースのなのですが、なぜ2の熱海コースを選んだかと言うと、やっぱり占った結果が微妙にこちらの方がスムーズと出たからです。特に後半から尻上がりになると出たので、体力が持続する自信がなかった自分にとってはありがたい暗示でした。こういうとき瞬時に答えが出せる卜術は本当に頼りになります。そして何度も言うように現象を素直に受け入れることがスムーズにいかせるコツだと思います。

三島大社で参拝を済ませてから出発します。

 

三島大社を出てgoogleマップに従って住宅街を歩いていたところ

玄関前を掃除していたおじさんに「歩いて東京行くの?」と話しかけられました。そうです、と答えると「なんでうちの前を通るんだ!?」と聞かれ「googleマップで最短距離なので」と現代っ子丸出しの返答をしましたが

「そもそもどこを通ってもいいじゃん!僕の自由じゃん!」と思いながら黙々と歩き続けました。とは言いながらも、このあたりから「googleマップさん!なんで?」ということが多々起きてきて現代っ子にしけいは苦しめられるハメになります。

 

少しずつなだらかな道を歩いていき、大土肥橋を渡ったところで「岐れ道(わかれみち)」という交差点が出てきました。

ここで県道136号と県道11号に分かれるのですが、僕は左側の県道11号の方へと進みました。

しばらく歩いていくと、セブンイレブン函南平井店が見えてきます。

ここが山越え直前の休憩スポットとしてオススメですが、2kmほど歩いたところにファミリーマート函南平井店があります。しかもこのファミマはこのあたりでは珍しく「イートインスペース」がありました。

江戸時代は茶屋や宿場が休憩場所で、トイレも道すがら用をたしていたようですが、現代社会においてはそうもいきません。しかも、黄色い「引越し中」という十字架を背負って歩いている僕にとってワイルドイエローウォーター(tachi syon) はとてもハードルが高かったのです。

汗をかくので水を飲まないわけにはいかないし、水を飲むと寒さが襲ってきたときに尿意を催します。つまり、水を飲む以上、立ち止まることは尿意に襲われるも同義で、トイレがあるスポットでしか立ち止まれないというジレンマがありました。まさに、渇しても盗泉の水を飲まず。自分の理性との戦いでもありました。

さらに歩いていくと、かんなみスポーツ公園が見えてきます。このあたりはもう歩道はありませんでしたが、交通量も少ないため比較的歩きやすかったです。

 

 

酪農王国オラッチェを過ぎたあたりから、google先生の地図があやしくなってきました。

当初、案内していたルートを変更して細いクネクネ道を案内し始めました。

登り坂&クネクネで主要の11号とは違う道を案内されます。これって遠回りだし、かなりキツイ道なのでは…?

 


ついに、道路が見えない山道に入っていきます…

 

不安になりながらも、立ち止まることは(尿意的に)危険だと知りながらも、誰もこないので写真撮影をしました…。

これ、夜だったら怖くて絶対歩けません…。

罠も仕掛けられていました…

このルートを通ること自体がgoogleマップの罠なのではないかと疑っていましたが

なんとか11号に無事合流…。

 

気づいたらずいぶんと高いところまで登っていました。

 

しかし、県道11号はかなりビュンビュン車が通ります。歩道も狭いのでこれは用心しなくてはなりません。

 

鷲ノ巣山トンネルに入ります。

 

 

トンネルはありがたいことに歩道はありましたが、ぬかるんでいたりコンクリの状態があまり良くないためつまづかないように気をつけて歩きます。

 

鷲ノ巣山トンネルの中で地味に熱海に入りました。

鷲ノ巣山トンネルは空気感がヌルッとしていて、何かちょっと嫌な感じの息苦しさがありました。(「鷲ノ巣山トンネル 幽霊」で検索しましたが、何も出てこなかったのでホッとしました)

鷲ノ巣山トンネルを抜けると短めの相ノ原トンネルに入ります。ここは短めで鷲ノ巣山トンネルに比べると空気感がよかったです。

 

トンネルを抜けると下山です…西熱海ゴルフコース、別荘街…といった人里が見えてきました。

 

しかし、熱海の街中に入ってからもクネクネカーブとアップダウンが続き、なかなか市街地に辿り着けず苦戦しました。

 

宿が熱海中学校(通称:熱中[ねっちゅう])の近くだったのですが、近所のおじさんの話だと熱海の中学校はこの熱中しかないため、熱海中の中学生は電車で熱海駅に着いてから、この熱海特有のクネクネアップダウンを登り下りしながら通学しているそうです。僕だったら辛過ぎて中学を中退していると思います。

 

 

なんとか無事、26kmを歩ききって熱海に到着しました…。

山越えからの熱海のクネクネ道が思ったよりキツかった…

初めて熱海に行きましたけど、僕が思っていたリゾート・温泉な熱海のイメージとは違って、「熱海はアップダウンがキツイ」というイメージでインプットされました。

 

ちなみに余談ですが、この「のぼり」を背負って歩いていると

高確率で犬に吠えられることに気付きました。犬の大小問わずやたら吠えられるのです。

犬はヒラヒラしたものが好きなのでしょうか、それとも湿布まみれの臭いがイヤで吠えているのでしょうか。

でも、吠えられるんですけど、犬の方を見るとどの犬も尻尾を振って「あそんでくれ〜」みたいな顔で見てくるんですよね。年末で忙しい飼い主さんに遊んでもらえないワンちゃんたちはストレスが溜まっていたのでしょうか。

いかんせん、人だけではなく犬の視線も集めてしまうのぼりを背負っての引越しですが、なんとか最大の山場を乗り越えることができました。

次は熱海から小田原を目指して歩きます!!

つづく!!

【歩いて引越し15日目】熱海-湯河原-真鶴-小田原(135号線)

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

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