何かを創出することで世界平和に少しだけ貢献できるかもしれない話

新年ということで2、3年ぶりぐらいに妻の親戚の家に行きました。配偶者の親戚の家というのは絶妙な距離感で「なんとなく行くのが気が進まないなぁ」「できることなら行きたくない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。僕もしょっちゅう顔を出しているわけではないですし、久しぶりだったので行く前は「大丈夫かなぁ」と思っていました。

 

共通の話題のありがたみ

 

今回は子どもたちがNintendo Switchのスマッシュブラザーズ(スマブラ)で親戚の子たちと勝負したい、ということで家で練習していきました。僕が小学5年のころにニンテンドー64で発売したスマブラ。小学校に64を持ち込んでスマブラ大会をしたぐらい当時熱狂的にハマったゲームです。普段話をしない同年代の親戚の方とひとつの画面を見てスマブラの世界に没入するわけですから、自然と会話が生まれます。

また、妻の叔母がNHKの「岸辺露伴は動かない」にハマったらしく、ジョジョファンとしては「待ってました!」と言わんばかりの話題で、これも自然と会話がはずみました。

親戚というのは他人のようで他人ではないという距離感から「失礼のないようにしなきゃ」とか「失敗しないようにしなきゃ」と気を遣い、気後れしてしまいがちですが、こういうときに「共通の話題」があると本当にありがたいなと思いました。

小説、映画、漫画、ゲーム、ドラマ、音楽…といった娯楽は「人と人の距離を縮める機能」があるんだなと改めて実感した1日でしたし、こういったものを作り出した人たちに心から感謝した1日でした。

自分が生み出したもので「誰かと誰かの距離が縮まる」というのは生み出した側としては非常に幸せなことかもしれません。自分が描いた漫画がきっかけで、いがみ合っていた人たちが仲良くなるかもしれません。そうなると世界平和にも貢献できる仕事と言えるかもしれません。

 

待ち合わせ場所は動かない

 

今回のお正月で「共通の話題」になるためには「変化しない」必要があるなと思いました。待ち合わせをするには「時間」と「場所」を固定する必要があります。待ち合わせ場所がコロコロと変化してしまうと、2人の距離は一向に縮まりません。

僕はこれまで本を書くときに「自分(の考えや主張)が変化するのであれば、今書いてもなぁ…」と少し気が乗らないことがありました。ブログは「書く」と「発信」のあいだにラグが少ないのですが、書籍は「書く」と「発信」のあいだにラグがあるのでこのようなことを考えてしまうのかもしれません。

僕の中で「変化すること」が念頭にあったので、生み出したものが「変化しない」「そのときの自分で止まってしまう」というのは何かこう違和感がありました。しかし、先述したように「誰かと誰かの距離を縮める」には「変化しない形」で生み出す必要があるなと思いました。生み出したものは止まる(固定化される)けれど、僕自身が止まったわけではない。だから、どんどん生み出していいなと思いました。

本や作品として固定化することで、過去の自分とも待ち合わせできるかもしれません。過去の自分と会ったら、より今の自分がどう変化したかを俯瞰して観察することができるかもしれません。

ということで、「親戚の家に行くのがちょっとなぁ…」「誰かと会うのが億劫だなぁ」という人が少しでも距離を縮められるようなものを今後も生み出していきます!

にしけい

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書いている

西田 圭一郎

1987年富山市生まれ。工学修士。 商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。黒も好きです。どの国に行ってもスチューデント扱いされます。詳しくはこちらから。

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