「本当に欲しいもの」に気づくためには「間違い」に気づけるか

激しいトレーニングを終えたあと、強烈な空腹感に襲われていました。ジムの帰りにフラフラとカロリーたっぷりなお店に寄りたい気持ちが強くなり、2回に1回ぐらいは誘惑に負けてしまっていました。

食べた分、やっぱり体重や体脂肪率が増えます。トレーナーさんからは「とにかくタンパク質をとってください」と言われていましたが、鶏肉やプロテインを摂取しても空腹感は満たされませんでした。

身体を引き締めるためにトレーニングしているのに、トレーニング→空腹→食べる→体脂肪率が増える…では本末転倒でした。しかし、あるとき身体が何を欲していたのかの正体がわかりました。とある「間違い」がきっかけでわかったのです。

とある夜、普段1日1回しか摂取しないサプリメントを間違って2回摂取してしまいました。

1パックあたりに60粒入っていて1日2粒ですから、きっちり摂れば30日分入っています。

「せっかくきっちり守って摂取してたのに」とちょっとだけ自責の念に駆られましたが、すぐに「まいっか」と忘れて寝ました。

次の日同じようにジムに行って、トレーナーさんに励まされながらキツめのトレーニングをこなしました。しかし、その日の帰りは強烈な空腹感には襲われなかったのです。

もしかして…と思って、その後も実験してみたところやはりそのサプリを少し多めに摂取すると、強烈な空腹感に襲われなかったのです。そして体重と体脂肪率はスルスルもどったのです。

自分の身体求めていた「栄養素」が何だったのか突き止めることができたのです。

「そんなしょうもないこと記事にするなよ」と思われるかもしれませんが…。

この経験からお伝えしたいことは…

 

「本当はAを欲しているのに…」

1.  Aに似ているA’でごまかそうとする
(本当は父親から愛されたいけれど、父親に似た人を追い求めてしまう)

2. Aの要素もあるけれど、余計なBやCも入っているものを取り込む
(本当はA教授だけから教わりたいけど、接点を作るには大学に入らなければならない)

3. 「一般的にはDがいいですよ」と言われたのでDを取り込んでみる
(友達から失恋を忘れるために合コンに行くよう勧められたから行ってみる)

ということをしていてもいつまで経っても「満たされない」ないということです。

 

2は満たされる可能性がゼロではありませんが、相対的にみるとAの濃度が下がってしまうので満たされにくいです。

3はけっこうきついです。本当は必要ないのに、それが自分にとって必要だと思い込もうとすると心を擦り減らす一方です。

 

「自分が本当に求めているものがAだ」と気づくことができれば良いのですが、そう簡単に気づくことができれば苦労しません。

しかし、満たされないといつまで経っても「渇望感」が湧いてきます。

自分が何を求めているのか。

それに気づくには僕が間違ってサプリを余分に飲んでしまったように「間違えたから」こそ、わかることもあります。

空腹感に負けて「とんかつセット」を食べたことも「間違い」なのですが、そこで「満たされなかったこと」に気づけたことも大きいです。

本当は満たされていないのに、満たされたつもりでいる、満たされたと思い込んでいる…これが蓄積すると、いつまで経っても「本当に欲しいもの」に辿り着けず、余計なものたちで肥大してしまいます。

何度も言いますが、本当に自分が求めているものが何なのかはそう簡単には気づけないかもしれません。

もしかしたら「これだ!」と思っていても、実際は違うかもしれません。時間が経つと「あれは違ったな」と思うものもあります。

この記事でお伝えしたいことは「間違い」に気づけるか、気づいた上で自分に素直に向き合えるか…です。間違いに気づくためにはそもそも素直になる必要があります。

何かを経験してみて、本当にそれが自分にとって必要だったのか。どの部分が特に好きだったのか。どの部分に不満を感じたのか。じゃあ自分が満たされるにはどのようなものがあれば良さそうか。

次から次へと「違うもの」を取り込むよりも、自分が何を求めているのか吟味する時間を増やしてみたほうが辿り着けるかもしれませんね。急がば回れというか。意外と本当に必要なものは身近なところにあったりるするかもしれません。

 

本当に欲しいものが目立って
売込まれている訳無いだろう

「やさしい哲学」冨田ラボ feat.椎名林檎

 

意外と本当に欲しいものは「ちょっと」でよかったりするのかもしれませんね。

にしけい

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

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