イノベーションは「特別」や「劇的」から生まれるわけではない

「ひねり(小さな変化)」を取り入れ続けないとわかりやすく衰えていく…というお話。

「完全に新しい発想」というものはなくて、イノベーションと呼ばれるそのほとんどが既存の事象を変化させた転用・応用です。経済活動と科学は非常に似ているなと最近よく実感します。両者とも全く新しい突飛なことではなく、前例があってそれを少しずつアレンジして「ひねり」を入れて蓄積していきます。「イノベーション」というと何かこう「真新しいこと」のように感じられますが、何度も言うようにそのほとんどが既存概念のアレンジです。

小さな積み重ねなのですが、この「ひねり(小さな変化)」がないと本当にわかりやすく衰えていきます。僕はたびたび自分の勉強のために占われにいくのですが、過去に占ってもらった占い師さんに「あの人すごかったから久しぶりに行ってみよう」と行くこともちょくちょくあります。数年ぶりに行くと「あれ?この人の占い、こんなんだっけ…」と少し残念な気持ちになることがあります。最初に占ってもらったときは「すごい!」と思っていたのに、感動が薄れるどころか「なぜあの人はああなってしまったんだろう…」と考えます。そしてその度に思います。「環境を変えないと本当に廃れていくな…」ということです。「ひねり」です。

占い師の場合、ずっと固定で同じ場所で占っていたり、同じ術で同じ料金(条件)で占っていたりするとこれが顕著です。もちろん中にはそうではない方もいます。でも、やっぱりずっと同じことをやっていると自然と廃れていきます。ずっと同じことをやっていることは悪いことではないのですが、廃れるかどうかの違いは「未知に対して何かしらのアプローチをしているか」だと思います。「慣れたこと」をずっとやり続けていると廃れていきます。しかし「知らない世界」を少しでも意識して動いていると少しずつ生活や仕事内容が変化していきます。

冒頭に述べたようにイノベーションは「劇的」に変化する必要はありません。少し変化をつけるだけでも起きてきます。そんなに大袈裟じゃないのです。普段通らない道を通って家に帰ったり、入ってみたかったお店に勇気を出して入ったり、それだけでも「ひねり」が生まれます。ちょっと分岐点を変えるだけで、未来は変わってきます。「特別なことをするべきだ」とか「すごい人になるべきだ」と言っているわけではありません。全然そのようなことはすごいとは思いません。小さくても「変化し続けること」が大事だと言いたいのです。本当にちょっとでいいのです。

家相では「日照」が重要なファクターになってくるのですが、日照は毎日起こることです。日々の日照量の差は微々たるものであっても、1年・5年・10年とすると差は明白です。日照量が多ければ良い・悪い…というのはケースバイケースなので、ここでは論じませんが、いかんせん小さな変化の蓄積を起こすことが大事です。

特別なことはしなくてもいいのです。「ちょっとひねりを入れるだけ」でいいのです。僕はよく階段でスベって足首をひねって傷めていたのですが、パーソナルトレーニングに通い出してからひねっても全くケガをしなくなりました。世の中から階段を無くすための活動をしようと思うぐらい階段を憎んでいた時期もありましたが、ストレッチを続けると段々その気持ちも薄れていきました。どう話をひねって終わらせようか考えた結果、すべってケガしそうなので、これぐらいにして寝ます。

段差が小さい階段のほうが意外と危ないんですけど、日々の変化は小さくてもいいと思います。

おやすみなさい。

にしけい

 

 

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

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