現在情報発信できる媒体が多様化しています。それぞれに特色がありますし、新しいものが次から次へと出てきます。僕も情報発信媒体の主軸をYahooジオシティーズ→mixi→livedoorブログ→Wix→Wordpressと変遷してきています。
現在のWordpressに関しては2013年から導入し最も長く続いています。mixiからWixのあいだにもいろいろ無料ブログ媒体を試していますが、Wordpress(独自ドメインサイト)は以下の利点があります。
1.拡張性・柔軟性が高い
2.外部要因に翻弄されにくい
3.ブランドを構築できる
4.決済条件が優位
1.拡張性・柔軟性が高い
これは独自サイト最大のメリットと言えます。欲しい機能をプラグインで簡単に増強・改良できます。2とも少し重複しますが、時代のニーズが変わったり、新たなシーズが生まれたりした際に柔軟に対応できるのはかなり強みです。
g.o.a.tやWixといった無料ブログや無料サイト構築サービスもある程度は選択肢やデザインのカスタマイズが可能ですが、柔軟性という点においては独自サイトに劣るものがあります。
2.外部要因に翻弄されにくい
noteやKindleやココナラブログなど発信した記事や媒体に課金できるサービスが増えてきています。これらのサービスはユーザー数が多い場合「営業代行」的な機能をもっています。知名度向上や新規顧客獲得にもつながる可能性もありメリットは十分あります。意図的に選択肢のひとつに加えるのはありだと思います。
しかし、これらのサービスがいつどのように変化するかはわかりません。これまで使っていた発信媒体が急にサービスを中止したり、サービス内容や方針変換によってユーザの質が変わることもあります。
自分が作った野菜をスーパーやコンビニに卸していたけれど、スーパーやコンビニが潰れてしまう…というようなこともありえるわけです。
WordPressなどで独自のプラットフォーム(自分のお店)を構築しつつ、他者に委ねた方が良いところは委ねる。他者サービスへの偏った依存は危険だと思います。
3.ブランドを構築できる
各種プラットフォームには特色があります。アメブロなどは主婦層や交流を目的とした人たちが多く集まるため、そのような人たちに向けて情報発信やビジネスを展開するのであれば優位だと思います。
しかし、企業との取引やある程度の金額が動くサービスで、前述のような意図がない場合、無料ブログは避けた方が良いでしょう。まずアメブロやLINEブログなどは発信した情報の権利がプラットフォーム側にあるため、例えばブログに書いた記事をまとめて本を出版したい場合などは少しややこしいことになります。(もちろんいろいろやり方はありますが)
また、無料ブログサイトでは信用度(本気度)が低いと判断されがちです。無料ブログサイトはハードルが低い分、簡単にやめることができます。逆に独自ドメインは(慣れれば簡単ですけど)取得にハードルがある分、本気度が高いと考える人が多いのではないでしょうか。
SEOの面でも他社サービスの場合分散してしまい不利になりやすく、独自サイトの場合長期的にサイトを運営することでSEO的にも優位※です。長期運営によって信用やブランドを蓄積することもできます。これが一番大きなメリットと言えます。(※SEOは諸説あります)
めっちゃ偏見ですけど、無料ブログや無料サイトで情報発信している人から1万円以上のサービスを受けたいとあまり思わないです…。せっかく良いサービスなのにちょっとお金と労力をかけていないだけでこういった偏見によって「本気度が低い」と判断をされてしまうのは機会損失だと思います。
「無料で手軽だから」という理由のみで無料ブログや無料サイトを利用しているであろうサービスを見るともったいないなーと思ってしまいます。
例えば、あなたが虫歯になり、近所の歯医者を検索したとします。2件ヒットして、料金や距離やサービスは同じだったとします。歯医者Aはホームページがあります。歯医者Bは広告が入った無料ブログで作ったサイトだったとします。果たして「印象」は同じと言えるでしょうか。どちらの歯医者に行きたいと思うでしょうか。
4.決済条件が優位
他者サービスの場合、手数料や利用料がかかります。もちろんサービス構築や営業を代行などにおいてメリットがありますから、支払う価値がある場合もあります。
しかし、やはり手数料はできるだけ少ない方がありがたいです。参考までに各種サービスの2021年1月現在の手数料を記載しておきます。
・note(有料記事作成可:手数料10%~)
・kindleダイレクトパブリッシング(書籍販売:手数料35%~,通常65%)
・codoc(外部決済代行サイト:手数料15%~)
・Zenn(プログラマ用情報販売サイト:手数料10%~)
・ココナラブログ(価格500円刻み:手数料25%~)
・BOOTH(二次創作色強め:5.6%+22円/商品~)
他にもいろいろありますし、さらに新しいものが出てくるでしょう。LINEペイやPAYPAYであれば手数料は下がり、ハードルも下がるかもしれません。
しかし、また別のハードルが出てきたりもします。このサイトはStripeを導入していますが、クレカ決済の場合は手数料3.6%です。出金振り込み手数料もかからず、自動で特定の口座に振り込まれるので非常に便利です。
クレカ決済場合、売上管理が楽ですし、自分が支払う立場になった場合でも手軽ですしポイントなどがつくのでクレカ決済を選びがちです。運用期間が長く、取引量が多くなるに従って手数料の差が効いてきます。
記事やサービスを提供する上で、どうしても必要な経費(営業代行・大きなチャンスが得られる)であれば良いのですが、特に意図がないのであれば独自サイトを構築した方が早いです。
WordPressで決済構築はハードルが高いのでは?
弊社ではホームページ制作サービスも行っていますが、意外と50,000円の「超自分でやりたいコース」を選択する人が多いです。このコースは3時間、ホームページ構築から固定ページ・ブログページの作成までをオフライン・オンラインでマンツーマンで教えるコースなのですが、だいたい時間があまります。
ゼロからサイト構築〜ブログを書けるようになるまで1時間ちょっとぐらいで終わってしまいます。それでいつもあまった時間を「質問タイム」にあてるのですが、このときにやはりみなさん「決済サービスをどうやって作るのですか?」と質問されます。
やり方は正直、検索すればいくらでも出てくるので、この質問タイムで決済構築のやり方を全部お答えしています。
もちろんやるやらないはご本人次第ですが、この3時間の講座のみでクレカ決済まで構築してしまう人もけっこういます。実は手順さえわかってしまえば簡単です。
その手間と時間を代行しているのでホームページ制作でお金を頂いておりますが、一度やり方が分かれば手順は同じなので簡単です。Wordpressは最初のハードルは確かに高いですが、そこを超えてしまうと本当に簡単なのです。
無料でも十分役に立つ情報が転がっていますが、特定のサイトを作りたい・自分で管理したい…という目的がある人にとっては「超自分でやりたいコース」はコスパが良いかもしれません。
ポジショントークになって申し訳ないのですが、自分なりに試行錯誤してきた結果今の独自サイトに辿り着いたので、ひとつの参考意見として判断材料に加えていただければ幸いです。
にしけい