気学における方位作用とは?(2019年9月時点での所感)

気学には方位・家相・地相・墓相という4つの軸がありまして。

最初気学を習ったときは「方位」ばかりに気を取られていましたし、おそらく初学者の方は僕と同じように「吉方位へ移動して、凶方位を避ける」ということに目がいきがちだったのではないかと思われます。

しかし、気学には主に4つの軸があります。引っ越しや移動ももちろん大事なのですが、それだけでは説明し切れない事例が多くあります。

僕も最初は教わった法則通り、教本通りに気学を実践していました。しかし、データを集めれば集めるほど、これらでは説明のつかない事例がたくさん出てきたのです。吉方位とは何なのか?凶方位とは何なのか?

例えば、気学を勉強されている方にひとつ聞きたいのが

「凶方位」と呼ばれる方位へ飛行機で旅行した場合、その飛行機の乗客全員に「良くないこと」が起こるのでしょうか?

「○○の凶方位をとったからAさんは交通事故にあったんだ」「○○殺を犯したから病気になったんだ」

そんなことを嬉しそうに話す気学初学者の方々に出会うと正直「なんか違くね?w」と思っていましたし、じゃあその方位をとったら全員死ぬのか?と言われると答えは「NO」なはずです。

やればやるほど、データを集めれば集めるほど、よくわからなくなる気学。本当に方位作用はあるのか?ないのか?

中途半端に「気学教」に浸っていれば苦しまずに済んだものを、熱心に盲信的に気学教に浸りまくった結果、逆にスタート地点に戻ってしまう結果になりました。「本当に気学ってあるの?」みたいな。

で、結論からすると「あることはある」のですが、これを統計立てて説明するには、パラメータが多すぎるので、荒削りなスクリーニング試験ぐらいしか法則性が掴めずにいます。

何度も言いますが、気学教信者だったら本当に楽なんです。

こういうLINEスタンプも作りましたが…

習いたてのころの僕もそうだったように、基礎的なルールを信じて気学を運用している方が楽しいんです。このスタンプのおじさんのようにポジティブでいられるのです。

しかし、その法則や基礎的なルール自体を冷静に分析しようとするとよくわからなくなってきます。

今では先生に教わったこともちょっと半信半疑になっています。先生を尊敬していないとかではないですし、気学教の信者たちを非難しているわけでもありません。

ただ、認知されているルールや法則だけでは説明のつかない事象がたくさんあって、気学自体をより柔軟に捉えていかないと実用面・的中面で無理が出てくると主張したいのです。

で、途中でかなり感覚的で霊的なところまで探求していく結果になり、望月先生の干支九星の書籍のような「超直感を九星と干支で表現した世界」に入っていくのではないかと思います。

文字や法則ではなく「感覚」を共感できるようになってはじめて理解できる世界な気もしています。

しかし、曖昧な言葉に甘んじていては進歩はありません。ここからさらにアップデートするにはやはり抽象的で普遍的な法則を見出す必要があります。

気学はまだまだわからないことが山ほどあります。言語化されていないものが山ほどあります。

「俺は気学を極めた!気学のことは俺に聞け!」という姿勢の人がいたらたぶん嘘だと思います。いや、本当に。

だって真剣に研究されている諸先輩方とお話していると、やっぱり僕と同じように「ここよくわからないんですよね」という言葉が出てきます。ブログとかで気学のテクニカルなことを書けないのは、実際に「よくわかっていない」からなのです。

あくまで「こういう誕生日でこういう時期にこういう引っ越しをしたら○年後にこうなった」と事実を書くしかないのです。で、それを書き出したら「何もなかった引っ越し」の方も書かなくてはアンフェアになるので、書くとしたら膨大な量になります。

過去に気学の記事を書いていますが、正直言うと「よくわからないことをわかっていなかったころ」に書いていますから、あまりアテにしないでください。

消さずに残しているのは自分の成長を具合を客観視するためでもあります。これは気学だけではなく手相も同じです。いつだって途中経過なのです。

現段階では、僕はどうも「象意」が大事なのではないかと考えています。

移動するしない、距離に関係なく「自分の身のまわりにどのような現象が起こるのか?」を注意深く観察するのです。

方位の移動は手相の線と同じようにあくまで「その瞬間の相」であって、そこを基軸にどのような現象が起こっているかを注意深く観察することで、未来(今の連続)を予測できると考えています。

現象は粒子化した事実なので、象意は連鎖します。類は友を呼ぶです。それもあって象意辞典というものを熱心に作成しています。

といっても象意はほぼ連想ゲームなので、これもより抽象的な原義を深掘りする必要があります。

そんなことをしていると従来の気学の範疇の外に研究対象を設定しなくてはなりませんが、ひとりぐらいそういう気学研究者がいてもいいのかなと思います。あまりいなさそうなので。

でも当たる時は当たるんですよね。それこそ霊視してるの?と聞かれるぐらい現象が連鎖して出てきますし、相や現象を意図的に変えれば流れが変わります。こういう「苦悩9割、楽しみ1割」が僕みたいな研究ドM気質な人にはたまらないわけですね。

そういう意味では、僕は気学の信者ではなくて奴隷になっているのかもしれません。となると、気学信者の皆さんの方が地位が高いので、僕みたいな気学奴隷が語る気学については気にしない方がいいと思います。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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