甲と寅と↑と不快

飛び出そうとするから、押さえつける存在を実感するのか。それとも、押さえつける存在があるから、飛び出したくなるのか。どっちなんだい。光と影のようにどちらかが出現したら、もう一方が出現する系の話なんですかね。

そう考えると、ハードルや邪魔をする存在というのも、外に飛び出すには必要なのかもしれない。怒り、苛立ち、殺意。外に飛び出すための原動力は、押さえ込まれる力が強くなればなるほど強くなる。逆に特定の範囲から逸脱しようとすればするほど、押さえ込む力も強くなる。囚人や罪人は何かの外に飛び出そうとした人たちだったりします。その「何か」は誰かが作ったルールだったりするけど、何かを飛び出してしまったわけです。閉じ込めなければいけないほど勢いがあるというわけです。

どうですか?あなたは「殺してやりたい」「ぶっ壊したい」という気持ちになることはありますか?押さえつけようとする力が強くなればなるほど外に出たくなるわけですが、外に出ていないということは裏返せば、まだ比較的快適で心地よさがあるのかもしれません。

快楽を求める原動力は不快からきているわけですね。快楽 made by 不快。となると、不快なことを減らすと快楽も減ってしまう可能性があります。そう簡単に言語化したり、納得するもんじゃないのかもしれませんね。自分に言い聞かせようとすればするほど、あなたの背後で大きな不快さんが歯を見せながら笑っているんですよ。「ほらほら、もっと自分に都合のいい言葉を投げかけて、言い聞かせてごらんよ」と、にやにやしながら不快さんはブクブクと大きくなっていく。

不快→外に飛び出す→押さえつけるもの →不快… というループな気もしています。🌀↑◯ってことですね。

そう考えると、スーツという(僕にとって)窮屈なアイテムは、非常にクリエイティブなのかも。自由 made by 不自由。スーツ、クリーニングに出してくるか…

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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