ごめんなさい『(運が)良い手相・悪い手相』というものは存在しないんです。

 

よく聞かれる質問。

 

「わたしの手相は悪いですか?」

「僕は運が良い手相ですか?」

 

結論から言います。

 

 

 

 

「良い手相・悪い手相」というものはありません。

 

 

 

「え!あの占い師さんに”運気が強い手相だ”って言われたよ!」

 

「手相の本に書かれている”最強の運勢の手相”が私にもあるよ!ほらほら!」

 

 

 

はい。それは完全にエンタメ用です。

 

ご機嫌取り用というか、接待用というか、ウケ狙い用というか。

ネズミ取りで言うとチーズみたいなものです。罠です、罠。

 

「占い師」もぶっちゃけ「サービス業」ですからね。

「接客用の言葉」「おべんちゃら」みたいなものを用意している占い師さんもけっこういます。

 

メディアやエンタメもそういう「分かりやすい」ものの方が好きなんですよね。

なので、雑誌や本にもこの手の「良い手相・悪い手相」特集はよく出てきます。

 

僕は占い師ではなく究理占術研究家という面倒くさい人種なので

この手の特集を見ると「なぜ、これが良い手相なのか?」という疑念が沸々と湧いてくるのです。

 

そもそも、良い手相の定義は?

 

いやー、我ながら理系男子というのは面倒くさい生き物ですね。

こういうシュレーディンガーの猫のごとく曖昧な状況が出てくると、パブロフの犬のごとく条件反射で「定義」を求めたがるんです。

 

「良い手相」って何なの?

どういう意味で良い手相なの?

マスカケなら運気が強いって?

じゃあマスカケの人はみんなうまくいくの?

じゃあチンパンジーのほうがマスカケの個体が多いから「猿の惑星」の世界が実現するってこと?

 

カーズ系占い師さんの接待手相術にまんまとハマり

「ヤッホーイ!私の手相は幸運の印があるー!」と小躍りしたり

ハッピーな気持ちに浸っている人たちのふわふわハッピータイムに

放水車で水を差すような真似をして大変申し訳ないのですが…

 

 

やっぱり「運が良い手相」というのは何なのかよく分かりません。

 

 

手に現れる相はあくまで「情報」なので、それに「良い悪い」をつけるのは非常にナンセンスなのです。

関連記事:善とは?核磁気共鳴からの考察

 

ヒアリが日本に上陸したことは、日本人や他の生物にとっては「悪いこと」かもしれません。

しかし、ヒアリ業界から見たら「やった!日本に初上陸したぞ!」という快挙なわけですし

ヒアリを捕食する生物からしたら「餌が増えたー!輸入だー!」という好況かもしれません。

 

ヒアリが日本に上陸したという「事実」のみが存在し、その良し悪しは立場が違えば変わります。

 

手相も同じで、あくまで「手相」は性質を示すものです。

それを「良い」と捉えるか、「悪い」と捉えるかは各個人や状況によって異なります。

 

その性質を十分に活かせているかが重要

 

「良い手相だ」とは言えないものの、手相を見させてもらっていて良い状況だなと思える人たちはたくさんいます。

手相から分析した「性質」と「環境」がマッチしている人たちです。

 

「エラ呼吸」という性質をもつ魚が山ではなく、池で泳いでいるほうが生きやすいのと同じで

性質と環境がマッチしていたほうが「よりスムーズに」生きられます。

 

それがイコール「本人の幸福度」にはならないのでしょうけども、少しは生きていきやすいのではないでしょうか。

 

もちろん、自ら茨の道を選ぶ人もいます。

苦労することが「悪い」とも思いませんので、何とも言えないところですけど

「よりスムーズに生きたい」と願い鑑定にこられる方には、全精力を込めてアドバイスさせてもらっています。

 

 

というわけで、話が少し逸れましたが

(運が)良い手相、悪い手相というものは存在しません。

 

もしそのようなものがあるのであれば、「良い手相」の定義を教えてください。

よろしくお願いします。

 

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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月に1〜2回ゆるっと配信しています。お知らせや占いに関するトピックを書いています。

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