インド旅行記2ー16 因縁の地コンノードプレイス

 

10年前に初めての海外旅行で訪れたニューデリー…

▶︎インド旅行記7~カルチャーショックからの逃避でマクドナルドへ~

(↑何もかもが今よりも拙くて読み直すと恥ずかしくなります)

右も左もわからない状態でコンノードプレイスを彷徨い、いろいろ騙されたり、旅行会社に連れて行かれたり…

王道の海外初心者ボラれルートの出発地点となった因縁のコンノードプレイスに訪れました。

ああ、このあたりウロウロした記憶があるなぁ…

 

少しずつ当時の記憶が蘇ります…

 

 

ウロウロしていると、多少は靴磨きの男、バクシーシの女の子、タクシーのおじさんが声をかけてきます…

 

 

しかし、何のしつこさも感じず、軽々と振り切っておしまいです…

結局、何の撮れ高もドラマも起こらず、コンノードプレイスを後にしました…

 

 

 

 

何もなかった…

 

なんというか、いろいろ経験したり、知識を得ると、今まで感動できていたこともできなくなるのかもしれません。

若いときにしか揺れ動かない、感動できないこともあって、経験しちゃうとそこまで反応しなくなっちゃうというか…

「今反応できるもの」「今感じ取れるもの」は「今」だけなのかもしれません。

今あなたが夢中になっているもの、気になっているもの、楽しみだと感じているもの、早く過ぎ去って欲しいなと思うもの…

いろんな気持ちがあると思いますが、それは「今のあなた」だから起きる感情なのかもしれません。

あなたも僕も常に「自分の中の旬」のようなものがあって、それを楽しんだり、振り回されながら生きている…

「気持ち」というものも含めて刹那的だし、「今」しか味わえないと考えると、愛しさのようなものさえ感じます。

前回のインドの旅は僕にとってひとつの青春のようなものだったのかもしれません。甘酸っぱくて、苦くて、鮮烈で、特別なものになっていた気がします。

好きだったけれど、思いを伝えることができなかった相手と10年ぶりに再会して「あ、思い出補正にかかっていたな…」と気づいてしまうような。夢から覚めてしまうような気持ちになりました。

でも、それが出来てよかった気がします。

思い出補正がかかっていた場所だなと気づけただけでも、大きな収穫です。

ひとつの片思いのようなものが終わってしまったわけですが、終わったからこそ次に進めます。

それに今はまた当時とは違う青春(幻想)に夢中になっていて、それも明日には変わってしまうかもしれない。

でも、何かしら追いかけているのはあの頃と変わっていませんし、相変わらずこうしてブログを書いています。

いや〜多分もうこの場所には用は無さそうです。というか、インド自体がもうしばらく行かなくてもいい気がしてきました。笑

理由や目的もなくフラッと来ましたが、何かを終わらせたかったのかもしれません。とらわれていたことがひとつサラサラ…と砂のように消えていったような。

いや〜マジで「思い出」も「期待」も「思い込み」だよなぁ…編集しちゃうよなぁ…切り取っちゃうよなぁ…

 

原点って比較対象がないから印象に残りやすい

 

最初に経験した「原点」となる出来事って印象に残りやすいのかもしれません。

初めて好きになった人、初めての告白、初めての学校、初めての発表会、初めての旅…

比較対象がなかった分、原点となる出来事は非常に鮮烈です。

よく「原点に立ち帰る」といった具合に原点を大事にする風潮があります。確かに、初心に帰ることや基礎を学び直すことは大事だと思います。しかし、思ったよりも「原点」というのも「かなり妄想なのではないか」ということが今回の旅でよくわかりました。

思い出も、思い入れも、原点だと思っているものも、すべて自分が作り出した勝手な妄想でした…。

 

 

にしけい

 

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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