僕は細かいことを覚えるのが苦手です。すぐに忘れてしまいます。なので、覚えること・理解することを最小限にしながらも占いができないかを模索してきました。
陰陽エントロピー手相術(2017)、原始相術-真形長形理論-(2019)、2020年に陰陽時空間手相術(2020)…。
これまでに「汎用性の高いシンプルな原理」を探求した結果をいくつか本にまとめてきました。
実占の場では本当にありとあらゆるご質問やご相談を頂きます。ありとあらゆる「問」に応えるには、水のような柔軟性が求められます。既存の占術の概念やテクニックのようなものを作り替えたり、その場で必要な道具を作り出して対応するような臨機応変さが求められます。そんなときに、よりシンプルな原理があると非常に役に立ちます。
原油が分離精製され、ガソリン・軽油・ナフサが生まれ、さらにアスファルト・プラスチック・肥料など様々なものに姿形を変えるように、より根源的な原理を理解しておくと様々なものに応用が利きます。
今回出版する「混化分化理論」は占いという入り口から掘り下げていった結果、他の分野でも何かを理解応用する上で非常に役に立つ根本的原理です。「占いの本」というよりも「現象観察の礎」となる1冊だと思います。
有象無象の現象が存在するこの世界において、我々人間が日常的に採用している尺度(善悪・快不快・彼方此方)はごくごく狭い範囲のひとつに過ぎません。この尺度が限定され、固定化されることで「分断」や「対立」が生まれます。しかし、この何かを認知する際の尺度がより柔軟で拡大することができれば、相互理解や協調がもっと進むはずです。
場面や状況が変われば、同じ行動でも意味や感じ方が変わります。理解するための尺度が拡大され柔軟になれば、あなたが見ている世界の意味や感じ方も変わってきます。本書でお伝えしているものはシンプルな原理です。この原理を千変万化させることで、あなたの「尺度」は柔らかくしなやかに伸び広がっていくでしょう。
相術・卜術・命術など占いに応用することも十分可能ですが、それ以上に「あなたの世界」でたくさん応用できる場面がたくさんあるはずです。
本書が、あなたの世界に柔和で平穏を訪れる一助となることを願っております。
混化分化理論
主なトピック
混化分化理論基礎原理
世界神話に共通すること
混化に対する畏怖と尊崇
生存戦略における混化と分化
「分ける」と「分かれる」は違う
秩序があるからギャグを言いたくなる
分化状態を混化するものに魅力を感じる?
分化=固定=縛り=呪
意識的な占いと無意識的な占い
トラウマの正体
細胞分裂
有性生殖における混化と分化
死に対する世界中の共通点
時季的な混化と分化
製品のライフサイクル
仕事の循環
政治と軍事
景気と金利
恋愛依存者の行動原理
今回も数量に限りがあり、売り切れた場合絶版になる予定です。
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【混化分化理論】
にしけい