肉だぜ!ウェイウェイ!…(ニュージーランド旅行記5)

ロトルアのモーテルでとりあえず牛乳を飲み干し、とりあえず歩き始めました。

2月中旬のロトルアはまだまだ半袖短パンでよさそうな感じだけど、日焼けをさけたいので上着はかかせません。

意外と近くにちょっとしたスーパーを発見したので入ります。

 

さっそく中に入ってみます。

くだものが豊富すぎて、なんかちょっとテンション上がりました。ニュージーランドのハエとして生まれることができれば、食べ物に困ることなく幸せだったかもしれません。

隣接するお肉屋さんにもいきます。

ニュージーランドといえば肉!ウェイウェイ!みたいな感じでちょっと張り切っていたのですが

肉の量がイチイチ多すぎて、眺めているだけで胃もたれを起こします。これ全部ファミリー用やん…

あと、肉屋の店内がなんかこう変な腐敗臭のようなものがあって、直接肉からその臭気が出ているわけではないと思いつつも

視覚(肉)と嗅覚(腐敗臭)を勝手に脳が結びつけてしまい、なんか肉が全部腐っているのではないかという錯覚に陥り、結局肉は買わずじまいでした。

このとき、本来は相関はないのに、同時に五感に訴えかけることで相関があるように騙す小悪魔テクニックを思いついてしまいました。

例えば、すごく腹立たしい人がいた場合、その人の顔写真がディスプレイに映し出されているときだけ、うんこが入った袋の封をあけてウチワで扇いでやることで

自然とその顔写真の人物のイメージダウンをはかることができるのではないかと考え付いたのです。

臭気というのは風に乗って届くので、ほとんど不可抗力的にキャッチしてしまいます。

臭気を扇動することで、人々の気持ちを扇動し、印象操作することで対象者を強制的に向かい風にしてしまう…なんとも恐ろしいことを思いついてしまったのです。

自然豊かなニュージーランドでくだらないことを思いつきひとりニヤニヤしていた僕のイメージのほうが印象操作が必要になりそうですが…。

先に肉を買うていで、付け合わせのキノコやルッコラなどを買ったのに、肝心の肉が買えず、なんとも皮肉な運命を辿ることになったわけですが

それなりに、加熱してチーズと併せて食べて、その日は就寝したのでした。

モーテルなんていったらおそらく家族や友人とウェイウェイ言いながら肉や楽しい会話を楽しむための施設なのでしょうけれども

そこには、家族も友人もいない、肉もない、精進料理のような野菜と果物をモサモサと食べて静かに寝床に着くひとりの日本人男性の姿しかありませんでした…

初日にして最終日のような哀愁を出しながらも、つづく…

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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