【手相占いの使い方】感情線が鎖や波のように乱れているのは、心臓病、腎臓結石、尿路結石?

 

 

図のように感情線が鎖や波のように乱れているのは、心臓病、腎臓結石、尿路結石に冒されやすい人です。指先まで血液が循環していないため、指先がしびれがちになり、感情線がきちんとしないのです。かなりの幅で波立っているのは、前立腺肥大症のあらわれでもあります。また、こういう人は膝関節の水分が欠乏しているため、歩くとポキポキなります。人差し指、中指、薬指、小指に力を入れようと思っても入らなかったりします。指のマヒは便の停滞を示していることを知っておいてください。

樫尾太郎「手相の健康法則」より引用

この著者の梶尾太郎という人物は医学博士で同書も「医者が教える!」と銘打っているのですが、医学的根拠はありません。また、実際に心臓の病気や腎臓結石を罹患されている方の手を見させていただいたこともありますが、感情線が鎖型なっていない方も多いです。反対に鎖型になっている方が全員このような傾向に該当することもありません。

また、膝関節のポキポキ音については現在も明確な原因は議論されていますが、少なくとも水分欠乏が原因ではなく、気泡に関することが原因であることがわかっています。

参考文献
Real-Time Visualization of Joint Cavitation

 

潜在的な範囲の限定を駆使する

 

ただ「この手相の見方は間違っている!」と否定したいわけではなく、この人が見ている世界(範囲)では、この法則で当てはまりやすかったというだけなのです。

この著者は医者であり、病気に罹患した人に遭遇する確率が普通の人よりも高いです。また、特定の地域でクリニックや医院を開業している場合、その近くに住んでいる人たちが集まりやすくなります。特定地域に住んでいて、病気に罹患している人に遭遇しやすいというフィルターが既に働いており、その範囲内ではこの法則が当たっているのかもしれません。

 

リアルだろうと、空想世界(バーチャル)であろうと「場」があり、そこに集まっている人たちには傾向があります。そして、その場でしか生まれないもの、続かないものもあります。「場が作り出す偏り」というものを実感する上で非常に役に立ちますし、そういった「場が作り出す偏り」を頭の中に入れて順応(反応)させないとうまくいかない場合が多いです。同じような場所で、同じような条件でばかり占いをしていると、自分自身が固定化されて新しい発想や展開が生まれないなぁ…といつも思います。なので「場違い」なところに行って初めて気づけることもたくさんあります。

「手相占いの使い方」より引用

 

僕はこの「範囲を限定した手相の法則に関する本」なら価値があると考えていますし、ブルーオーシャンだと考えています。手相占いは「本をたくさん売りたい」という出版関係者の思惑からなのか、無難で画一的な本ばかり出版されていますが、ニッチで的を絞った手相本なら価値があると考えています。

例えば、「◯◯県の30代の女性教員の手相から分かった法則」ぐらいフィルタリングされているなら、範囲は狭くなりますが、的確になりやすいはずです。そういった本は数は売れないので、電子書籍やZINE向きだと思いますが、変に「スピリチュアル手相術」みたいに差別化を図るよりも、「学校教諭専門の手相占い師」といった具合にカテゴライズしてニッチに研究・発表したほうが個性が出ると思います。それこそ学校の先生をしていて、占いをかじっている人なら著者適正もありますし、業界や分野を変えれば無限に出せるはずです。

従来の手相の「当たらない部分」をきちんと直視すると、「全然役に立たないじゃん」と、絶望的な気持ちになるかもしれませんが、その上で「手相にできること」「手相の可能性」はまだまだあるはずです。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。著書は50冊以上。三児の父。詳しくはこちらから。

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