寝台列車でアーグラーからバラナシへ(インド旅行記16)

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2013年1月17日 7:34 バラナシ Palece on step(ホテル)

寝台列車での移動を終え、バラナシへ。

 

ムガルサライ駅で降りろってDT(Delhi Tourlist)の日本語を話せるボスが言っていたけど

 

ホテルまではバラナシ駅の方が近いので、若いロシア人の男の子二人組(隣の寝席)と話し合って一緒に電車を飛び下りた。列車が走り出したところだったので、ギリギリだった。

 

前日はリキシャー(200ルピー)でホテル(Palece on step)まで来た。

 

ヒゲモジャの運転手と交渉。「200ルピーでいい」というから本当に200ルピーしか払わなかったら

 

ブチ切れられてチップを強要されて「up to you(お前次第だ!)」と罵られまくって

 

口論になってなんとか降ろしてもらえた。

 

 

途中まで「I love Japanese」とか言ってめちゃくちゃニコニコしてたくせに…。

 

交渉がてら、駅でリキシャーとかタクシーの運転手たちとたくさん話したけど、旅のプランをしてくれたDTで騙される日本人が多いらしい。

 

信じたくなかったけど、やっぱり騙されたんだな…という事実と、お金が本当にないこの状況に茫然とホコリっぽいバラナシの街を散歩していた。

 

ホテルのスタッフにも「お金を貸そうか?」と言われ、本当に借りたいと思ってしまった。

 

残金360ルピーでIGI(日本行の飛行機が出る空港)までたどり着けるのか?

 

まずはムガルサライ駅から出る寝台列車に乗れれば50%はOKなんだけど

ホテルからムガルサライ駅まで歩いて3時間以上。

飲み食いなしの体で、デコボコの道を歩けるのか…(やるしかないんだけど)

 

もしくはホテルから4kmほど離れたバラナシ駅から寝台列車に乗れるのか…?

(今日はその確認のために歩いて駅まで向かう。絶対にリキシャーには乗らない)

 

まずインドに来て思ったのは、自分で情報収集して自分で決めないと本当にお金が無くなるし、大変な目二遭う。

 

そもそも、初めての海外旅行で、日本でプランも組まず1人でインドに来ることが異常だったのかもしれない。

 

いかに、自分の情報収集力、判断力、決断力が欠如していたかを思い知らされた。1人の人に頼らない。

 

たくさんの人たちから情報を集め、最後は自分で決める。そんな当たり前のことが出来ていなかったことに何とも情けない気持ちになる。

 

————–

 

というわけで、今日の情報収集から決めた帰国までの流れ。

 

・ベーニャバーグのバススタンドからムガルサライ駅に向かう(10ルピー、1時間以上かかるらしい)

 

・ムガルサライ駅から寝台列車に乗り、ニューデリーから空港までメトロで行く。(メトロは80ルピー、バスは100ルピーらしい)

 

(※実際はメトロはストライキのため運行していませんでしたが、このときの自分は知りませんでした)

 

このプラン達成のため、1ルピーも無駄遣いしない。使うのは食糧(特に水)を買う場合のみ。

 

既にこのインド旅行は「観光」ではなくて「冒険」になっている。

インド人との知恵比べ、いわば戦いでもある。本当に心からそう思う。もう二度とリキシャーには乗らない。

 

■メモ

・「日本語が話せるインド人」と「日本人」は全く違う。とにかく信頼できる情報を手に入れる。

 

・手相を見てインド人たちからチップをもらうしかない。1人10ルピーで、お金を払った人から手相を見るシステムにしないと、本当にお金をくれる人はいない。

 

くれなければ見ない、そうすると決めた。「やめること」がプラスに働くこともある。

※意気込んでいただけで、実際は無料で手相を見てました…でも、中にはチップをくれた人も…。

 

 

・「うるさい、だまれ」「俺が決める」「話しかけるな!」ぐらいの気持ちがないと日本人は優しすぎて、損してしまう。というか平和ボケしていたんだなあ。特に僕が。

 

まず、ここで自分がしっかりしないと、日本で僕の帰りを待っている人たちの元へ帰れない。そして、日本に帰ってからも大事な人たちを守ることが出来ない。情けない。悔しさから涙がこぼれる。

 

 

■いちいち大きいトカゲ

とかげ

 

 

■来た時よりも少しキリッとしたような…

鏡ごし

■ホテルSOPのベッド。なぜかシングル2つ。

ベッド

 

■バラナシと言えば、ガンジス川…!

ガンジス川

 

にしけい

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にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

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