例えば、日本では東京には人口が集中しています。国内外からたくさんの人たちが集まっています。反対に、人口が減り過疎化が進む地域もあります。「密と疎」という違いが生まれます。
手のひらの中にも線が「密と疎」になっているエリアがあったりします。一本一本の線の意味がわからなくても、手を眺めていると「ここには線が集まっている」というものが見えてきます。
東京のように人口が密集すると事故や事件が起きやすくなります。線の集中が「点」になったりします。手のひらの中にも「気になる点」があったりします。「点」というのは良し悪しというよりも、「何かが密集している状態」と捉えることが出来ます。
手の甲や爪にも同じことが言えます。地球上にはたくさん雨が降っている地域もあれば、乾燥して砂漠化が進む地域があります。手を眺めていると、手の甲側にも「地域性」のようなものが見えてきます。この手はどういう地域なのか…?この部分だけやけに変化しているのはなぜか…?
手を見ることは「地図を見ること」にも似ています。
地図自体は二次元情報ですが、そこから読み取れる情報は多岐にわたり、高低差・地域性・気候・人口といった立体的な三次元の情報になっていきます。
地図を見る時に、国道や県道など分かりやすい情報のみを追いかけて大雑把に分類しているのが従来の一般的な手相です。でも、他にも見るべきポイントがたくさんあって、見るポイントが増えれば手の見え方が変わってきます。
近々始まる、手相占い 活用領域拡大講座ではそういった「見るポイント」や「新しい使い方」をお伝えしていきます。今回は具体的には下記のような項目についてお話する予定です。
1回目 手の雰囲気から収斂させる(収斂手相術)
2回目 線を応用する (掌線解析法)
3回目 手相の卜術 (掌易)
4回目 手の甲と爪の使い方 (甲爪診断術)
地図からよりたくさんの情報を読み取るためには、「見方のコツ」がありますし、「評価する軸」があったりします。手を見るときも同じです。
手を「見る」というよりも、まずは手を「眺める」という「少し離れて見る感覚」が大事で、そうすることで手相の使い方が広がっていきます。
にしけい