命卜相の因果

 

占いは基本的に大きく3つに分けることが出来ます。

 

命術(めいじゅつ)

誕生日や名前からその人の性格や運命を導き出す占い。

例: 星占い(ホロスコープ)、数秘術、四柱推命、紫微斗数…etc

 

卜術(ぼくじゅつ)

偶然性から答えや未来を導き出す占い。

例:タロット、筮竹、易占…etc

 

相術(そうじゅつ)

実相(手、顔、文字、家、墓)から、性格や状況を判断し未来を予測する占い。

例:手相、顔相、家相、声紋鑑定…etc

 

これらには、それぞれ一長一短があり

「それぞれが独立したもの」だという考えが一般的かもしれません。

 

要するに

「タロットは最強だ」とか

「○○占いをやっている人は信じられない」とか

「○○占いは当たらないが、紫微斗数は当たる」とか…

 

このように「占い1つ1つは独立している」という二元論的な考え方がどこかにあると、うぬぼれや宗教戦争のようなものが起きます。

 

自分も「誕生日が同じ人は同じ運命を辿るのはおかしい、その点、手相は1人1人違うから信憑性が高いんじゃないか」と命術を否定したり

「タロットは言いようによっては何とでも言えるから、信憑性に欠ける」と卜術を否定したり

自分が独学で学んできた手相が1番凄いと信じていた時期がありました。

 

しかし、いろいろ勉強したり観察したりする中で、これらの考えは間違っていることに気が付きました。

2015年10月現在

僕は、下図のように命卜相すべて相関があるんじゃないかと考えています。

 

命卜相の相関図

命術と相術の関係

 

命術から導き出される答えは相に表れます。つまり、命術が当たっているかどうか、もしくはより精密に命術で性格や未来を分析する場合は相術が必ず必要になってきます。

逆に、相を観察する上で命術から得られた情報を鑑みて観察すると、よりスムーズかつ正確に相術が的中するようになります。

 

これは、究極的に言えば顔や手を観れば誕生日や名前が分かり、誕生日や名前が分かればどんな顔や手をしているか分かる…というものです。

「そんなバカな」と思うかもしれないけど、理論上は可能だと思います。

 

相術と卜術の関係

 

偶然に見えるものを観察し続けて得られたデータを集積し分析すると卜術が生まれる。

偶然に見えるものを注意深く観察する必要があるから、相術と卜術は切っても切れない関係にある。

例えば、コーヒーをこぼして出来たシミの形と、その結果その後何が起こったか…という情報を集積すると、それがやがて卜術になる。

 

卜術と命術の関係

 

生まれる場所や時間は偶然である。生まれてから付けられる名前もほぼ無限に可能性があるため、これもある意味偶然である。

その偶然のように見える出来事を観察し続け、データを集積したものが命術になる。

また、命術から導き出された答えは「偶然のように」表れるが、その現象ひとつひとつを丁寧に分析し、意味を考察することで卜術になる。そして、それがまた命術のデータとなる。

 

全てはつながっている

 

この考えにたどり着くに、僕は7年かかりました。

前述したように僕は「盲信的な手相占い師」でした。手相以外は信じない、手相以外は当たらないと思っていました。

しかし、ある日、手相にも弱点があることに気が付きました。悩みました。

手相だけでは、分からないところや、アドバイス出来ないところが出てきたのです。

僕は手相の弱手を克服するために、いろんな占い師の先生のところをまわりました。

そして、方位気学・家相の先生に出逢い、弟子入りしました。

 

ここで分かったことは、手相と家相に相関があることでした。

十干十二支や九星が体型や顔相と相関があるということにも気が付き、相術と命術に相関がある…という考えに至りました。

これを発見したときは、とても嬉しかったです。

「手相くん、君はまだまだ伸びしろがあるぞ!」と、我が子の新しい可能性が見えた気がして、脳みそが40℃ぐらいの少し温かいベールに包まれるような感覚でした。

 

そして、最近ペルーから帰ってきて、「子育て」について考えていたときに、閃きました。

 

「あ、子どもが生まれてくるのって、偶然だよな。となると、誕生日から占う命術って、偶然から傾向を掴む占いなわけだから、命術と卜術もつながってるんだ!」

 

ひとつを極めることは、全てを極めることにつながる

 

おそらく、この考えは手相を極めようと苦心していなければ、生まれなかった考えだと思います。

今も、手相を強く信じている反面、手相を強く疑いながらやっております。

やればやるほど発見があって、やればやるほど疑問が湧いてくるからです。

「もう出尽くした…」じゃなくて、「本当はまだ何か出るんでしょう?」というポジティブな疑いです。

死ぬまで一生、勉強です。

しかし、こうやって、ある程度、1つの物事に真剣に取り組まないと見えてこない世界ってたくさんあると思うんです。

僕は手相を真剣に取り組むことで、関係ないと思っていた他の占いについても興味や関心が湧いてきました。

ひいては、医学や物理学、天文学にも関心が出てきました。

これらは、一見手相に関係ないように見えますが、どうも関係があるということが分かってきたのです。

 

あなたが、もし、いろんな知識や技術を得たい…と考えているのならば

何か1つ、何でもいいから、始めてみて、続けてみてはいかがでしょうか。

 

何度も言いますが

「すべてはつながっている」と思います。

 

にしけい

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

小学生でもすぐに読める風水・地相・家相の本を書きました。読まれた方の頭の片隅に「風水・地相・家相ってこういうことをやっているのか」というイメージが少しでも残れば幸いです。

手相の入門書としてたくさんの方々に読んでいただいる1冊です。

日本で初めて花札を占いのツールとして体系的にまとめた入門本です。気持ちや感情の変化を読み取ることに長けた占いです。

方位作用?吉方位?凶方位?距離…気学の気になることを身をもって実験・検証した記録を綴った1冊です。失敗や家族を巻き込みながらも得られた「気学の本当のところ」をまとめています。

「手相占い」というものをバラバラに分解してこうなっているのかと観察する1冊なので、正直手相占いに夢や幻想を抱いている人は読まない方がいいです。でも、それが夢や幻想だと気付きつつある人には「薄々気付いていた曖昧なこと」を完全にぶっ壊してスッキリさせる1冊です。

気学(方位・家相・地相・墓相)はもちろんのこと、易、花札占い、手相、人相、顕現相術など幅広い占いでご活用頂けます。

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