【人相と髪型】ほどほどに鞘におさめて隠すほうがいいのかもしれない

僕は中学校ぐらいまで、スポーツ刈りときどき坊主というヘアースタイルでした。

いわゆる「高校デビュー」で、髪を伸ばし始めたり、茶髪にしたり、ピアスをあけ始めたりしたのも高校に入ってからでした。思い出すだけで恥ずかしいです。

去年の5月ごろオーストラリアから帰ってきて、なぜか吸い込まれるように麻布十番にある床屋に入り、坊主になり、ようやくまた髪が伸びて「もとの姿」にもどってきました。

今思うと、中学ぐらいの短髪の時期って視力が悪くて目つきも悪くて、よくわからないヤンキーの先輩に絡まれたり、街を歩いているとよくわからないおじさんに因縁をつけられたり、めんどくさいトラブルが多かったんですよね。

僕は自分で「薄い顔」「覇気がない顔」という風に自認していたのですが、今思うと思ったより「攻撃的な人相」をしていたのかもしれません。

髪を伸ばして今のスタイルになってからのほうが、対人関係のトラブルも減って、どちらかというと「おだやかな暮らし」ができるようになっています。

僕にとっては普通なのですが、意外と「刺さりすぎる何か」を剥き出しにして暮らしていて、髪のようにそれらを弱める緩衝(バッファー)的なものがあったほうがいいのかもしれません。

それは僕が書くブログや書籍なども同じで、僕としては短い言葉で、抽象化されていて、シンプルで、わかりやすい言説のほうが単純明快で良いのではないかと考えてきたのですが、単純明快というよりも、少し快刀乱麻っぽい雰囲気になりすぎていたのではいかなと反省しております。

もちろんスパッと切らなければならない場面もありますし、切れ味が持ち味なのかもしれませんが、きちんと「鞘」に入れて、必要なときに切れるようにしないとそれはそれでトラブルの元になるのではないかと最近考えるようになりました。

 

正論でブン殴る・合理性で切り捨てることの危険性

 

ブログカテゴリー[抽象化]
https://nishikei.jp/topics/abstraction/

2年前ぐらいからなるべく少ない情報で核心部分を捉えることにハマっていて、良い抽象化ができると快感を覚えるようになったんですね。

今も良い抽象化ができると、すごく嬉しいんですね。もっとも少ない言葉や記号で表現できると、「またひとつ時代と次元を超えた相手に伝えられる概念が増えた…」と喜んでいます。

この作業ってたぶん、僕の中の「鋭さ」みたいなものを鍛える作業だったと思うんです。

抽象化された概念や言葉って、「その通り」すぎたり、「刺さる範囲が広い」といった性質があるので、抽象化しすぎると「実感」とか「共感」みたいなものを無視して、場合によってはただただ人を傷つけたり、置いてけぼりにしたりするんですね。

ぐうの音も出ないぐらい、どうみても納得せざるを得ない「真理っぽいもの」になるので、それを突きつけられると「どうしようもない状況」になったりして、人によってはただただキツい状況になったりします。

例えば、現在開講している「仕組みと背景」では下記のように、実際のお悩みに潜んでいる背景と思考回路の仕組みについて説明しているのですが…

 

【例題3-3】43歳 女性

昔から占いが好きで、勉強も続けてきました。最近、占い師としてデビューしたいと思うようになったのですが、自信が持てずに踏み出せません。この年齢からでもプロとしてやっていけるのか不安ですし、経験も浅いため、本当に人の役に立てるのか心配です。周りには「好きなら挑戦してみたら?」と言われますが、実際にお金をいただくとなると怖くなってしまいます。占い師としてデビューするための心構えや、最初の一歩を踏み出す方法があれば教えてください。

 

今までの僕だったら「やるしかないでしょ」と、正論をぶつけて終わりだったんですね。

今も「やるしかないでしょ」という気持ちもあるのですが、それだけではこの人の状況や心境が変わらないということをここ数年で学んで以来、「引くこと」「曖昧にすること」みたいなものも大事だなと考えるようになりました。

上記の問題だと、「占い」というものに「特別な想い(固定されたイメージ)」があって、それを壊したくないという背景があるので、行動に移せないんですね。

固まっている考えに正論や合理性をぶつけても、剛と剛なので反発してしまうんですね。なので、ここは自分自身が「柔」に転じて、ご自身がどんな「固定されたイメージ」をもっているかを気づいてもらえるように、少ない言葉や図を用いて対話していくことが大事だったりします。

坊主にしてみて、「自分の顔」を剥き出しにして衝突が絶えなかった時期のことを思い出しました。そうか、自分ってこういう性質があったなと再確認できました。

そこから、「言葉や表現についてもある程度『鞘におさめる』『隠す』ということをしたほうがいいのかも」と考えるようになりました。

「露呈度・露出度」をコントロールすることで、より生きやすくなる…というのは他にも応用できることがありそうです。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。著書を50冊以上。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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