手相を独学で勉強・習得する上で本気で上達したい人に必ず知っておいて欲しいこと

手相を独学で勉強・習得しようとしている人、今も勉強中の人は読んでおいた方がいいと思います。

手相業界(?)の僕の体験談も含めて書いていきます。

まず、僕も含めてですが手相を勉強し始めたころは「線」というものに捉われています。多くの人が今も「手相=線」という風に認識していると思いますし、僕も実際そうでした。僕の過去のブログ記事を読んで頂いたらわかるように、最初は僕も「手相は線を見る」信仰の信者でした。

しかし、線に捉われていてもいつまで経っても手相はうまくなりませんでした。線を一生懸命追っているうちは「手相を読めている」と思い込んでいるにすぎません。思い込みでした。ある程度は当たってきますが、完全に思い込みなのです。

線の名前を一生懸命おぼえて、○○線があるから○○だ!なんて言っているフェーズを続けている人は全く上達が見込めません。線を一生懸命追いかけることは「木を見て森を見ず」をやっているのと同じです。過去の僕がそうだったように。

どうしても「線」は目立つし、わかりやすいのですが「線」は最終的に役に立ちません。とは言いながらも、既存の手相の書籍の99%は「線」について説明しています。これまでに300冊以上手相本を読み漁り、新刊が出れば逐一チェックしていますが、動画などで個人配信されているものも含めて、何かしらの媒体で手相について発信されているものの99.99%は「線」について言及しています。これは非常に悲しむべき事実です。

そして発信されている・出版されている媒体の99%は「線」に固有の名称を付与して、1つの相から1つの意味のみを抽出して紹介しています。何も考えず、手相を知らない初心者はまず、この線を一生懸命覚えようとします。

僕も最初はそうでしたから、その気持ちはよくわかります。とにかくよくわからないから、手頃で手に届きやすい本を何冊か読んでみると多くがこの「線の意味の羅列」なので、「線の意味を覚えることが手相なんだ」と思い込んでしまいがちです。

動画やブログなどで発信されている手相の内容のほとんどはこのような書籍やほとんど勉強していない占い師がテキトーに作り出した「名称」をそのまま紹介しているので、粗末なものから粗末なものが生み出されているような状態です。そして、何もわからないうちはそれを「鵜呑み」にして「信じて」頑張るしかありません。

過去の自分も含めてですが、手相は純粋で信じ込みやすい人がハマる占いだと思います。何度も言いますが、僕も皆さんと同じ道を辿ってきているので、ご安心ください。

ただし、ここで止まってしまうには手相のおもしろさや、実用性を知らずに死んでいくことになるので本当にもったいないと思います。

なので、是非、この記事を読まれている方には「その先」に進んでいただきたいのです。その先に進むには、まず「線の意味をインプットする」という行為をやめてください。これは本当に時間の無駄です。というか、時間の無駄でした。

実際、手相の線の意味を複数羅列している書籍は本当に腐る程あって、線の意味を羅列するだけの手相教室も腐る程あります。他にあったとしてもせいぜい「西洋手相術の丘の意味」とか「爪の形」とかを紹介するぐらいです。で、これをそのまま使った場合本当に当たりません。当たっていると思い込みたいがゆえに、現実をゆがめようとする人たちもいます。

あのですね。手相を本気で上達したい場合は、線ではなく「現実」を見てください。現実です。これを見ないといつまで経っても、手相を使ってお金を儲けたい人たちに搾取され続けることになります。

僕自身が手相教室をやってきた身でありながらこのようなことを言うのは不適切かもしれませんが、何が言いたいかと言うと「よくわからないまま、お金だけなくなっていく」ということです。僕自身は教室などには通っていませんが、その代わり先述したように手相本のみに関して言えばかなりの本を読んでいます。手相本だけでも100~150万ぐらいは費やしています。金額や冊数はどうでも良いのです。

問題は「似たような本が多すぎる」ということなのです。そして、これらの本を読んでいるだけでは手相の本質が「よくわからないまま」で、これらを鵜呑みにして買い続けていても「よくわからないまま、お金がなくなっていく」だけなのです。そして普通の手相教室やセミナーはこういった本の孫請けがほとんどですから、よくわからないままで終わるのがオチです。

書店でもネットでも手相本はかなり出ていますが、本当にどれも「無難な線の羅列本」です。そして、これだけ似たような手相本が出ているので市場は「飽和」しています。これは書籍に限らず手相占い師自体もそうだと思います。どうしても「似たり寄ったり」なのです。なぜなら、ほとんどの人たちが「現実」を見ずに「線の意味」を追っているからです。

線を見ないなら何を見たらいいの?

「線を見ないなら何を見たらいいの!」と憤る人もいるでしょう。「結婚線を見なかったらどうやって、結婚するか見るの?」とパニックを起こす人もいるかもしれません。何度も言います。「現実」を見てください。

どう言うことかと言うと、実際の「手」を見てその手の人物がどのような状況で、どのような過去だったかを聞いてください。そして「手」と「実現象情報」を結び付けて1つのデータとするわけです。僕自身最初は普通の人と同じように「線の意味を覚えて」「その線があるかどうか確認して」「あったら、それを話す」ということを繰り返していました。

しかし、10人目ぐらいで「当たってない」と言われたり、全く当たらないことがあったりしました。僕は本当に純粋に市販されている手相本を信じていました。だって「信憑性がないことをわざわざ書籍にするはずないでしょ?出版社の人たちもそれなりに責任もって本を作ってるわけだから嘘の情報を流すわけないでしょ?」とひどく傷ついたわけです。

しかし、現実は「当たっていなかった」わけです。何度も言います。これから手相を勉強する、もしくは手相を勉強している人は僕と同じような道、何も疑わずにただ本を鵜呑みにしてただ吐き出している人たちと同じような道をたどってはいけません。本気で手相を見られるようになりたいのであれば、現実を見てください。本は要りません。どうしても初心者は「手相を見て何か言わなきゃ」と思ってしまいます。そのときにどうしても「線」を見て、覚えている線の意味をそのままアウトプットしようと焦ってしまいます。

確かに僕もやってきましたが、これは非常に効率が悪いです。自転車の練習と同じで最初、ペダルを漕ごうとしてこけてしまう人が多いのですが、自転車に乗るコツはそもそも「バランスをとること」なので、ペダルをはずして練習するとすぐに乗れるようになります。つまり、手相を「見ようとすればするほど」手相はわからなくなってパニックに陥ってしまいます。手相は見なくていいです。とにかく「人と話す」ことや「手と現実を照らし合わせる」ということに集中してください。そのときに覚えた手相の意味は一度全部捨て去ってください。

「手相の意味を覚える」という名の補助輪をつけていてはいつまでたっても手相と言う名の自転車に乗れることはありません。え?失敗が怖い?はずれたら恥ずかしい? はい。そういう人は一生手相の面白さも凄さも理解できないまま死んでいきます。最初からうまくいくわけありません。すべて成功のための挑戦ですから、挑戦なくして勝利も自由も勝ち得ることはできません。

というようなことを本やブログやTwitterで発信し続けていたら、勘のいい人たちがTwitterなどで無料鑑定をはじめたり、とにかく「実践してデータを集めよう」という人たちが増えてきました。中には「にしけいさんの本を読んで始めました」とありがたいコメントをくださる方もいて、自分の失敗や遠回りが少しでも誰かの役に立ててよかったなと思います。

僕自身、完全に独学で「本当のこと」を言ってくれる人も誰もいませんでしたし、ましてや「現実を見てデータを集めろ」と書いてある本なんてほとんどありませんでした。なので、僕は「一般的な手相本は1,2冊買って」「あとはデータを集めるのみですよ」と声を大にして言いたいのです。

これから手相を勉強する人たちはもっと効率良く、精度が高く自由で柔軟性のある手相鑑定ができる人になって欲しいです。そして、このチャンスは誰にでも平等にあります。

いくら知識があろうと、鑑定人数○千人!○○先生に習った!手相○○学校卒業!と豪語しようとも、先述したような「線の意味覚え系」の人がほとんどです。とにかくそういったものに騙されないで、コツコツ自分でデータを集めたり、自分なりに工夫しながら悩みながらやっていく方が習得効率は格段に高くなります。場合によっては本を買わなくてもいいと思います。オススメ本はありますか?と聞かれたら、普通に自分が書いた本をすすめます。

何度も言いますが、どれもほとんど同じような内容なので、そこで迷う必要はないです。古今東西、本当に同じような本ばかりです。出版社もハズしたくないですから、売れないような本や大衆受けしない本は出さないようにしています。なので、どうしても似たり寄ったりになっていきます。悲しいですが、これが現実ですし、彼らも生活がかかっているのでしょうがないです。

もし、手相本を役立てるとしたら、本に書いてある線の意味を「自分の言葉」に置き換えたり、メモがわりに使うぐらいです。自分の言葉でアウトプットすることが非常に大事です。このときもとにかく「何かいいこと言おう」としなくていいです。等身大の言葉で伝える。これが一番大事です。わからなかったら手じゃなくても、その人物から受ける印象をそのまま伝えるだけでもいいです。実は勘が一番、スピーディで的確だったりします。この勘を磨くためにも、とにかくデータを蓄積していってください。

今日のまとめ

手相を本気でうまくなりたい、楽しめるようになりたい人は

1.線の意味を覚えない、線に固執しない、線を追わない

2.まず線じゃなくて「現実」を見る

3.手を見て「伝えよう」としなくていい。

4.とにかく「手」と「現実情報」がセットになったデータを蓄積する。

5. 本はいらない。1,2冊メモ帳がわりに買う。
(雰囲気が良さそう、すごそうな表紙の本はほとんど同じこと書いてます。無駄です)

 

自分の手相術や手相の見方を否定されているように感じた人は、この記事に書かれていることが当てはまっているからだと思います。まず、ここで「自分の現状」(現実)を見るところから始めましょう。とにかく現実を見てください。

そりゃ見たくないし、耳をふさぎたくなる気持ちもわかりますよ。でも、僕もへこみながらも現実を見て「なんで自分の手相は当たらないのか?答えが出せないのか?なぜお客さんが知りたいことに的確に答えられないのか?」と自問自答してきた結果、今があります。

偉そうなことを言っていますが、僕は普通の人よりも「手相で痛い目を見てきた経験」がちょっと多いだけなのです。むしろ失敗の数の方が多いです。それでも手相が好きだったのだと思います。本当にそれだけなのです。

これはおそらく手相だけに限ったことではないと思います。とにかくベクトルを自分に向けて自問自答して現実を見ていった先に答えがあるのだと思います。なぜうまくいかないのか。なぜこのような状況になったのか。他人のせいにしたらそれ以上は何も生まれません。もちろん人のせいにするのは楽ですけどね。たまには逃げてもいいと思います。

でも、ちゃんと戻ってきてください。で、この戻る時に「手相」に戻ってこれなくなったのであれば、今はそこまで手相を好きになれないのかもしれません。

にしけいにこんなこと言われて、なんかむかつくし、でも確かに手相もっとうまくなりたいし、ついつい手相を見ちゃうし、気になってしまう…というのであれば、十分うまくなる素質があると思います。

とにかく僕は手相が好きです。みなさんが思っているよりも手相からわかることは多岐に渡りますし、まだまだ掘り下げられる余地がある非常に興味深いツールです。

また、途中で「手相は純粋で信じ込みやすい人がハマる占い」だと書きましたが、これ実はすごいことなんです。

なぜなら「自分の占いが当たる」と信じ込める人ほど、占いが雪だるま式にどんどん当たるようになっていくのです。

なので、純粋で信じ込みやすい人ほど爆発的に占いが当たるようになる可能性を秘めています。そしてこれはデータを蓄積することで誰もが雪だるま式に「自分当たるじゃんループ」に入っていけるようになります。

僕は自分が学ぶ最初の占いが手相でよかったなとひしひしと感じています。

手相、本当におもしろいです。もっともっと自由に、あなた自身を生かせる占いですから。

この面白さ、すごさ、おもしろさがもっと広まることを願っています。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎

1987年富山市生まれ。工学修士。 商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。黒も好きです。どの国に行ってもスチューデント扱いされます。詳しくはこちらから。

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