【化学サイコロジー】アレニウスの式と理想郷なう

 

「にしけいさんにとって、理想郷って何ですか?」

 先日、喫茶店である男性とお茶をしていたときに聞かれた。

 

 

理想郷…

 

 

 

 

 

ふわふわ… っとしたビジョンが一瞬浮かぶ…。

 

 

 

「理想郷の定義としてはざっくり”その人が望んだ理想的な暮らしやすい世界”ってことですか?」

 

 

 

男性はうなづく。

 

 

 

そのときは、うーんとうなって考えてしまいましたが

 

前回のサクラの開花予想のときに出てきたアレニウスの式を眺めていたら

 

ひとつの僕なりの答えにいきつきました。

人は望んだ通りの理想郷で常に生きているのでは?

 

つまり、この文章を書いている僕も、この文章を読んでくださっているあなたも

まさに「今」理想郷を生きているのではないかということです。

 

 

 

 

 

え?にしけい、何言ってるの?

 

 

こんな苦しくて汚い世界が理想郷?

 

 

大好きなあの人と結ばれたいのに、全然理想通りじゃない!

 

 

今の僕は僕じゃない、僕はもっと凄い男になるんだ!

 

 

全然「今」は理想的な自分じゃない!

 

 

 

 

 

 

 

はい。ここで、ご紹介いたします。

 

アレニウスの式

 

反応速度K=Aexp(-Ea/RT) 

 

A=定数、Ea=活性化エネルギー、R=気体定数、T=絶対温度

 

 

前回もちょろっと説明しましたが

 

簡単に言うと「AからBへ変化する反応において温度が高い方が反応速度が速くなる」という意味をもちます。

 

 

 

比熱によって異なりますが、物質は熱(エネルギー)をかけた分、温度が上昇します。

 

つまり、AからBへの反応がより進行します。

 

これを人間におきかえると、ちょっと乱暴な換言になるかもしれませんが

 

頑張った分だけ、結果につながるとなります。

 

もちろん定数Aや比熱は個々によって異なるため

 

いわゆる「ハードルの高さ」は異なります。

 

 

 

今Aから理想の世界Bに行くためには「熱量」が必要になります。

 

(【化学サイコロジー】誰かのポロリが触媒に をご参照ください。)

 

世界Bに行っていないということは単純に必要な熱量に達していないのです。

達していないのは、その地点が頑張らなくてもいい地点

「居心地が良い地点」だからなのかもしれません。

 

 

 

 

つまり

 

大好きな彼とうまくいかないのは

 

大好きな彼と結ばれそうで結ばれないことを望んでいるから。

 

 

目的が「結婚する」「恋人をつくる」だったら、別にその人じゃなくてもいいのです。

 

「恋愛をする」「恋愛している状況」を望んでいるのかもしれません。

 

 

 

夢や野望達成のために日々頑張っているのにそれが達成できないのは

 

達成せずに夢を追い求めている自分を望んでいるから。

 

あるいは夢のために努力している自分が好きなのかもしれません。

 

 

大事なことはそれを「理想郷」として認識することだと思います。

 

 

 

ときにはそれがとても残酷で

 

気づかないフリをしたくなるかもしれません。

 

目をそむけたくなるかもしれません。

 

 

 

 

冷たいことを言っているように聞こえるかもしれませんが

 

僕の中ではこれを認めてあげるだけで、とても楽になれると思います。

 

 

 

恋に恋してたっていいと思うんです。

 

夢中になれる相手がいるって本当に素敵なことだと思うんです。

 

好きな人がいたら

 

そこに「自分を磨く」という目的とエネルギーが生まれて

 

自分を好きになれるかもしれません。

 

 

 

 

夢を追い求めている自分が好きというのも十分素敵だと思います。

 

「何かを追い求めている自分が好きな人~?」と聞かれると

 

僕もハーマイオニーぐらい手を挙げると思います。

 

 

 

 

 

自分を好きになるのに理由なんて何でもいいんですから。

 

 

 

 

 

 

「なるようにしかならない」というと、少し聞こえが悪いかもしれませんが。

 

 

裏を返せば

 

望んでいたら自然にそうなっていくんだから

 

「無理せず、自分を可愛がってあげてくださいね」ということなんです。

 

 

 

認めるって本当に大事です。

 

手相を変えるのは「事実」ではなく「事実を認識した瞬間」だと最近確信しましたし

 

プラシーボ効果も科学的に証明されていますし。

 

 

 

 

愚か者は、幸福がどこか遠いところにあると思い込んでいる。

 

賢いものは、幸福を足元で育てている。

ジェームズ・オッペンハイム(アメリカの詩人)

 

 

理想郷なう! 

にしけい (日本の占い師)

 

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

小学生でもすぐに読める風水・地相・家相の本を書きました。読まれた方の頭の片隅に「風水・地相・家相ってこういうことをやっているのか」というイメージが少しでも残れば幸いです。

手相の入門書としてたくさんの方々に読んでいただいる1冊です。

日本で初めて花札を占いのツールとして体系的にまとめた入門本です。気持ちや感情の変化を読み取ることに長けた占いです。

方位作用?吉方位?凶方位?距離…気学の気になることを身をもって実験・検証した記録を綴った1冊です。失敗や家族を巻き込みながらも得られた「気学の本当のところ」をまとめています。

「手相占い」というものをバラバラに分解してこうなっているのかと観察する1冊なので、正直手相占いに夢や幻想を抱いている人は読まない方がいいです。でも、それが夢や幻想だと気付きつつある人には「薄々気付いていた曖昧なこと」を完全にぶっ壊してスッキリさせる1冊です。

気学(方位・家相・地相・墓相)はもちろんのこと、易、花札占い、手相、人相、顕現相術など幅広い占いでご活用頂けます。

占い・暮らしに役立ちそうなお話・講座のお知らせなど月に1〜2回配信中です。

ブログや無料メルマガでは書けない記事やよりクローズな話を月2回配信するメルマガです。

お買い物カゴ
上部へスクロール