特に理由もなく、坊主にしました。
世間ではパワハラで坊主にさせられるとか、野球部は坊主強制とか、芸能人が悪いことをしたら坊主にするといった、坊主に対して受動的でネガティブな印象があります。
しかし僕は吸い込まれるように床屋に入り、気づいたら椅子に座っていました。無意識坊主です。
人気な理容師店さんで当日も予約客でいっぱいでした。予約もなく初見で入ってみて、断られたら、それはそれで無坊主で諦めて帰ろうと思っていましたが、春の紋白蝶が森を抜けるようにスルスルと店内に案内されたのです。
初めて行く床屋で、理容師さんも「え?いいんですか?」と戸惑い気味。しかし、この椅子に座った以上、座れてしまった以上、そういう流れなのだと悟り、「はい、やっちゃってください」と言っていました。後先のことは何も考えなくていいのです。ただ、椅子に座ってバリカンの音を夏の風物詩である蝉の鳴き声のように楽しむだけなのです。
最後に床屋に行ったのは20年以上前で、坊主も中学3年以来なのですごく新鮮でした。
15~20cmぐらいの毛を刈ってもらったので、掃除するチリトリが一回では集めきれないほどパンパンになっていました。
Before & Afterです。
自分が変わればまわりが変わる
よく自分が変わればまわりが変わると言われますが、本当にそうだなと思います。
長年長髪を維持してきた僕はそのイメージが固定化されていたこともあり、久しぶりの方にお会いするとだいたいの人が初見で小さな悲鳴を上げることがわかりました。おもしろいですね。
あとは見た目が違いすぎて待ち合わせでなかなか気づいてもらえないことも増えました。一番ショックを受けていたのは妻でした。3日間ぐらい目を合わせてもらえませんでした。
自分が変われば、まわりの「反応」が変わってきます。そして、自分の行動や言動も変わってきます。坊主の自分に慣れるまでに時間がかかるかなと思ったのですが、刈ってもらった直後に「ああ、こんな感じも自分だよな」と不思議と受け入れることが出来ていました。20年以上守ってきた長髪のセルフイメージでしたが、変化してしまったあとは意外とすんなり変化を受け入れることが出来ました。
細かいことはあとでどうにかなる
無意識坊主だったので、そのあとのミーティングや人前に出る機会のことも考えていませんでした。幸いにもシャンプーやリンスのCMのオファーは一切来ていなかったので、スポンサーと揉めるといったいざこざは起きませんでした。もしオファーがきていたら大変なことになっていました。危なかったです。
あとで今年は免許証の更新だったことを思い出しましたが、これはこれで免許証写真のネタになるなと思い、坊主の恩恵を噛み締めました。
今まで着ていた服も坊主になるとイメージが変わるから買い替えたほうがいいかなと思ったのですが、意外と坊主は派手目な感じでもモード系でも思い切ったことをしてもそれっぽくなることが分かり、坊主の福袋を実感しました。
刈っている最中に「プリズンブレイク」のマイケル・スコフィールドみたいな感じになるかなと、坊主妄想をしていましたが、どちらかといえば脱獄つながりでゴールデンカムイの白石に似ている結果になりました。
何はともあれ、大胆な変化を選択することに躊躇することがあるかもしれませんが、そのあと起きる心配や不安はどうにかなることが多いです。細かいことはあとでどうにかなってきます。
意外な発見
坊主にしてみることで、発見もありました。
・シャンプーとドライがとにかく楽
・こんなに短くても寝癖がつく
・顔が薄いほうだと思っていたけど、けっこう力強かった
・自分は意外と表情が豊かだった
・目つきが悪くて短髪だと絡まれることが多くて長髪にしたことを思い出した
・いくつかの怪しい液体で髪の伸びが早くなるか実験中
意外な反応
坊主にしてみたことで人々の様々な反応を楽しんでいるのですが、実の母のリアクションが息子から見ても謎だったのでクイズにしてみようと思います。
写真と共に「髪切ったよー」とLINEを送ってみたところ、母から一言「●●?」という返事が来ました。
次回の無料メールマガジンポン通(vol.94)で答えを発表したいと思います。この2文字は僕も予想ができなかったので、もし当てられた人がいたら何かプレゼントを贈呈します。こちらから答えを書いて送ってください。
髪はまた伸びる
刈ってから10日ぐらい経ちますが、僕は髪が伸びるのが早いので、すぐに坊主タイムが終わってしまいそうです。メルマガで育毛実験も含めた記録写真を撮って載せていく予定ですので、何か試してみて欲しい育毛剤などがあれば教えてください。
にしけい