相術。その極みは何も道具を使わず、目の前に起きている現象から未来を予測することだと思います。
現象には必ず「原因」があります。
例えば「雨に濡れて帰ってきて着替えずにそのまま寝る」とか「インフルエンザ感染者100人の部屋にマスクなしで1日過ごした」といった「原因」があるから「風邪をひく」という結果が起こります。突然風邪をひくこともあるかもしれませんが、やはり現象には「原因」というか「伏線」があります。
ホラー映画でも「なんかこいつ最初にゾンビにやられそう」というような「なんとなくわかる伏線」があって「いやいやそりゃ一人で武器も持たずに狭い部屋に逃げ込んだらゾンビにやられるでしょ」という「結果」が起こっても不思議に感じることはないはずです。
フィクションの世界ではなく、現実世界でも必ず「伏線」というか「兆候(サイン)」が現れています。
医療業界や製造現場などでも「ヒヤリ・ハット」という言葉があります。これってめちゃくちゃ相術的だと思うんですよね。
ヒヤリ・ハットとは、重大な災害や事故には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の事例の認知をいう。文字通り、「突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりするもの」である。 wikipediaより
ヒヤリ・ハットと併せてよく紹介されるのが「ハインリッヒの法則」です。ざっくりいうと、ヒヤリ・ハットな出来事が300件ある現場では、軽微な事故が29件、重大な事故が1件起こる可能性がある…というものなのですが。
何事にも前兆があります。「兆し」「兆候」つまり何かが起こる「象徴(シンボル)」があります。
このシンボルをカードからキャッチアップしているのがタロットだったり、惑星や星の動きからキャッチアップしているのが占星術だったりするのですが、僕はこの象徴を「実際に起こった現象」から読み解いていて、それを顕現相術と名付けて活用しています。
どうしても「占い」というと、特別な道具や特殊な計算からシンボルを導き出すと思われがちなのですが、未来を予測するための視覚的象徴(シンボル)は、正直なんでも良くて写真や映像でも良いのです。
この仕組みを利用したものが、スイーツ相術・タイツパンスト相術です。二次元的情報があればなんでも占いの情報源となりうるのです。「一事が万事」という言葉がありますが、ヒヤリハットのように看過されてしまう一瞬の現象を因子としてキャッチすることで、未来を予測するのです。
「一事が万事」は「写真」と「動画」にも例えられますし、音楽にも例えられます。切り取った1コマ・1フレーズからその前後を流れをある程度予想できるはずなのです。
僕は自分のみのまわりに起こる現象を情報源として未来を占った方が、観察者や体験者に対してユニークというか唯一無二な未来予測ができると考えています。カードや易といったシンボルは抽象的ではありながらも、やはり誰かがアウトプットした情報が含まれます。自分用に究極までカスタマイズされた象徴、それは実現象だと思います。
顕現相術はこの「実現象」を情報源に未来を予測する占いです。
「顕現相術」と僕が勝手に名付けて、僕が編み出したかのように話していますが、これは先人たちが切り開いた相術・卜術・命術的な基礎情報をもとに応用しただけなので、全く新しいものではありません。聞く人が聞いたら「それ思いつくよね」という術です。
しかし、現代ではあまり使用している人を聞いたことがありませんし、現代的なエッセンスを加えてまとめている書籍などが見当たらないので、僕が勝手に名前をつけて活用しています。
「相」自体、姿形を現した状態のものを観察するという意味なので「顕現相術」という言葉は極めてトートロジーな言葉なのですが、あえて繰り返して強調しています。つまり、わざわざ繰り返して強調しているわけですね。
で、今回この顕現相術というものを皆さんにどんなものかを知ってもらおうと思い、顕現相術講座を開講してみることにしました。
顕現相術を活用すると
顕現相術の良いところは本当に道具も何も要らず、五感や何かをキャッチする機能があれば、それで未来を占うことができます。
「○○年の○月に、△△がありまして。この先□□はどうなるか占ってください」という質問に対して、道具も使わず手相も見ず答えを出すことができます。僕は実践においてこの術の研鑽してきまして、完璧ではありませんがコツを掴んできました。
実践で用いると「超能力なんですか?」と驚かれることもありますが、きちんと理論体系があります。もちろん少しコツはいりますが、仕組みさえ理解できれば誰でもできるようになります。
「いつ?」「何が起きたか?」「どう感じたか?」こういった顕現している情報だけで、十分未来を予想できるのです。もちろん遠い未来であればあるほどズレは生じますが、現象の濃度が濃ければ濃いほど確度は高くなります。
具体的事例
顕現相術を使うと一見するとネガティブでしかない現象をもとに、未来の流れや運勢を占うことができるのです。
「2016年9月に仕事仲間とフットサルをしている最中に左足の靭帯を切断しました」という現象があったとき
これをただの「不運」で終わらせるのではなく、顕現相術を用いて読み解くと
「2019年の2月ごろから恋人ができやすい時期に入り、2019年の12月頃には結婚の可能性が出てくる」という風な予想を立てることができ、実際それが当たってくるのです。
何度もいう様に超能力ではなく、顕現した現象を分解して、理論に当てはめていくことで「流れ」を導き出すことができます。
この占いを実践していると、「世界線」のようなものを感じます。選択1つで未来が変わる。つまり見えてくる景色、起きてくる現象の性質が変わってくるのです。
過去の日記やスケジュール帳が未来日記になる
顕現相術は過去の出来事が自分にとってstrong(濃い・強烈)であればあるほど、情報源として真価を発揮します。
過去に起きた現象で、納得できないこと、後悔していること、忘れられないことはありませんか?
こういった「どうしようもないこと」に「理由」をつけて、思考を停止させる機能をもつのが宗教です。
これはこれで機能としては十分かもしれませんが、僕はタダで転ぶのは嫌なので、転ぶなら何か掴み取って次に生かしたいのです。こういった僕の「失敗したからには、モトをとってやろう」という意地汚さというか欲深いところから生まれたのが顕現相術でもあります。
ふんわりフタをしてしまっておくぐらいなら、それを引っ張り出してちょっとでも未来のために生かす。これが顕現相術なのです。過去に起きた「ネガティブな出来事」を「ネガティブな出来事」として終わらせない。反省や後悔をするのではなく「分析」することで、現象を自分の未来のための糧にできるのです。
どうしようもなかったことっていっぱいあると思います。でもその想いが強ければ強いほどメッセージやシンボルとして強いわけですから、生かさない手はありません。
無理やりポジティブになれといっているわけではなく、出来事や現象そのものをフラットに捉え、少しでもそれをより自分が生きやすくなる方向へと変える術だと思います。
講座では現象を読み解く際の理論とコツをお伝えします。現象をピックアップするのはあなた自身なのです。現象はあなたのために究極にカスタマイズされたタロットカードだと思ってください。そのカードを引けるのはあなた自身だけなのです。
そして未来がある程度予測できれば「対策」を打てます。たまに「占いを当てることに意味はない。当てることに躍起になるのはおかしい」といった言説を見かけますが、確かに当てることは全く役に立たない場合もあります。
しかし、未来を予測する上では当たらないと対策も的外れなものになってしまいます。「あと3歩進むと天井から火の玉が落ちてきます」という予想をもとに耐熱性ヘルメットをかぶって対策を打ったのに、3歩進むと後ろから矢が飛んできては元も子もありません。
完璧に当てることは難しいかもしれませんが、僕はやはり未来に起こる現象を正確に予測することを諦められません。そして、この予測をする上で個々に対して唯一無二な象徴である「現象」を使うのは非常に合理的だと思うのです。
僕は今のところ、この顕現相術が究極の相術であり卜術なのではないかと考えています。といっても、まだまだわからないことだらけなので、一緒に検証・研究していただけたら嬉しいです。
ということで下記「顕現相術講座」詳細情報です。
顕現相術講座
■日時:
2020年2月16日(日) 9:30〜12:00 (2.5時間を予定)
■場所:
渋谷区内会場 or オンライン(zoom) or 録画動画講座
(渋谷会場希望者はお申し込み後詳細をお伝えします。定員は10名ほどです)
■内容(予定):
1.顕現相術とは?
2.あのときのあれは何だったのか?過去の出来事からメッセージを読み解く方法
3.過去の出来事から近未来を予測するためのバイオリズムを作成する方法
4.予測した未来を変えるための3つの方法
5.質問&プチ顕現相術アドバイスタイム
■受講料:
12,000円(税込み・テキスト代込)
■持ち物:
筆記用具
■その他:
当日リアルタイムで受講できない方のために授業を録画しておきますので、復習などにもご活用ください。動画は配信後約1ヶ月ほど視聴できる予定です。
最初で最後の講座になるかもしれませんが、僕の研究がみなさまのお役に立てれば幸いです。
にしけい
https://nishikei.jp/oshirase-blog/19064/