占いを「知識」とするか「知恵」とするか。

占いへの携わり方は十人十色です。今回は「実践を重視して携わる人」について書いていきます。僕がこれまで出会って占ってもらって、いろいろアドバイスをいただいて、実際に動いて「うまくいった」結果が得られた人。占った結果がドンピシャで当たっていた人。つまり「実践(誰かを占う行為)」においてすごいなと思う人たちほど「シンプルで基礎的な理論」をよく使っている傾向にあります。

「なぜそう判断されたのですか?」と質問してみると、誰もが知っているような、教科書の最初の方に出ているような、そんな理論を「そうやって使うのか…」という使い方でビシバシ当ててなおかつそれを運用するのです。つまり実践における達人と呼ばれる人たちの答えの導き方は「AだからBです」というシンプルなものが多いのです。

逆に当たってなかったな…とか、自分で占いやってるのになんか自分が苦しそうだな…「占いの運用」つまり「実践」がちょっとテンテンテン…という人ほど「AだからBで、Cの要素がDで、EだからFで、AがFと…」といった具合に、答えを導き出すための導線が長い傾向がありました。(あくまでにしけいが体験したことなので、例外もあるかもしれません)

僕は「知識」と「知恵」の違いがあると考えています。実践においてイマイチだと思った人は「知識」で「思考」している感じなのです。大量の情報をインプットはしているものの、それを「どのように使うか」を踏み込んで考えていないような感じです。

料理に例えるとしたら、調理器具(知識)はたくさんもっているけれど、その調理器具の取り扱い説明書通りの使い方しか知らないし、たくさん道具があるがゆえに逆に調理手順や洗い物が増えてとっ散らかってしまうような状況に似ています。つまり、道具は「もっている」けれど、「使っていない」タイプと言えます。

反対に、実践において実力を発揮される占い師さんは調理器具を使い込んでいます。知識ではなく知恵に変えているわけです。前者のタイプのように「たくさん調理器具(知識)をもっていた時期」もあったと思います。一生懸命インプットして道具を揃えた時期もあったと思います。でも実際に調理してみるとフードプロセッサーもミキサーもピーラーも必要はなくて、ナイフだけいけるし、ナイフを使い込んでいけば、あらゆる応用が利く…ということに気づいたのではないでしょうか。

つまり「知識」をたくさんもって「あれやこれや」と多角的に検討するのもいいかもしれませんが、ひとつの術や基本的な概念を「使い込む」ことが実践で役に立つのではないかと僕は考えています。持っているだけではダメで、使わなければその良し悪しや必要性がわからない、ということなのです。

知り得た知識を「どうやって活用するか」という「運用すること」に真剣に向き合うことができれば、自然と自分に合った道具が見つかりますし、たくさん道具がなくても大丈夫だということに気付き、知識やインプットに対するウェイトが弱くなっていくのかなと思います。不要なものを削ぎ落とすためにも、道具を”自分で”使ってみないとわからないのです。

何度も何度も道具を使って、使いこなすことができるようになれば、瞬時に答えを導き出すことができます。超能力のように見えるかもしれません。しかし、使いこなしたからこそ導き出せる「理論」があります。

で、これは別にどちらが良い悪いとか言っているわけではなく、冒頭に述べたように「占いへの携わり方」が人によって違うのです。占いを学術的に研究したい人もいれば、とにかく経験を積んで実践でどう使うかを研究したい人もいます。

どちらもそれぞれの「現場」ですし、どちらも必要なことです。調理器具を調べたり紹介することも占い業界にとっては大事な役割ですし、それをどう活用するかも大事な役割です。どちらかしかもっていないというわけではなく、両方もっているけれど「割合」が違うと思います。自分がどちらが得意なのかとか、自分にはどちらが弱いのかがわかればまたそれが成長のきっかけにもなります。

ただ、これだけ情報を溢れかえっている世の中なので、調理器具(知識)を手に入れるハードルは低くなりました。となると…?

たまにはそんなことを考えながら占いに触れてみるのもいいかもしれませんね!(にこやかに会釈)

にしけい

 

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