占いは「インポート」よりも「ローカライズ」を重点的に。

この記事で言いたいことは

西洋や中国から持ち込まれた占いをそのまま日本で用いても、その発生プロセスにおける背景が異なるため、日本ではあまり当たらない、運気向上につながらない。

インポート(輸入)したものをそのまま使用するよりも、その基礎概念をベースにその環境や時代に合った最適化するひと手間(=ローカライズ)をした方が国内では有用性が高まるのではないか。

 

ということです。

 

僕のまわりにも紫微斗数・四柱推命・奇門遁甲・風水などの中国式の占術をガッツリ研究されている方が何人かいらっしゃいます。しかし、そのほとんどの方が実社会では「うまくいっていない」という状況です。

ここでいう「うまくいく状態」とは「物質的な豊かさを継続的に得て、精神的肉体的に健やかである状態」と定義します。運気を向上させ、心穏やかに生活するために占いを学んでいる人たちがそれを実践しないはずがありません。

自分の時間や行動は実験対象としてもっとも手軽なはずです。運気を向上させるためのテクニックを研究して豊富に知識をもっているにも関わらず、自分の人生がうまくいっていないというのは説得力・信憑性に欠けるような気もします。

中国式の占いを勉強されている方々は本当に勤勉でマニアックで、僕のような浅学な者とは違うオーラを醸し出しています。それなのにあまり幸福感を放っている人が少ないように思います。よくわからなくなって結果的にスピリチュアル系に行ったり、霊感商法に大金をつぎ込んだりする人もいます。

本人たちが物質的にうまくいく状態を望んでいないのであればそれでいいのですが、少し本末転倒な気もします。中国式の占いにガッツリハマる方の傾向として、比較的、反社会的というか独立心が強い方が多い気がします。

常に何かと戦っているような、何か大きなものに背くレジスタンス的な人が多いです(僕のまわりだけかもしれませんが)。

なので、この記事を読んでいても「何言ってんだ、気学ちょっとかじったぐらいのガキが!」みたいな心情になっていると思われるのですが。

このような方々の怒りの炎に油を注ぐようなことかもしれませんが、そもそも海外から輸入した占いをそのまま使っている時点で「当たりにくい」のではないかと思うのです。

動物や植物たちは自分が生活しやすい環境に発生し、繁栄していきます。魚が水の中で生活するように、全ての生物は自分がもつ性質にとって最適な環境で生活を営みます。

ある特定の環境が存在し、そこに適合できる生物が発生し、子孫を残していきます。もちろん環境が変われば淘汰されたり、さらにそこに適した性質をもつように進化することを迫られるわけですが。進化にも何千年、何億年と長い時間が必要となります。

「土着菌」という言葉があるように、例えばインドに生息している菌と日本に生息している菌は全く種類が異なり、インドにいる菌をそのまま日本につれてきても死んでしまうか、姿形を日本の環境に適合させ「土着菌」へと変化しなくては生き残っていけません。

法律やテクノロジー、そして占いもこれと同じできちんと「ローカライズ」しないと、全く役に立たないものになりうるのです。

中国式の占いを日本に輸入し、そのままの形で日本で活用しようとすることは、中国の土着菌を日本につれてくることと同じようなものです。

つまり、インポートするだけではなくローカライズしていかないと当たらないし、運気向上につながりません。

 

 

「今日本に伝わっている四柱推命や風水は本場のものと全く違うから、偽物だ」と主張する占い師さんもいます。確かにそうなのかもしれません。

しかし、これはある意味日本向けに「ローカライズされている」と換言することもできます。

占い師も人間です。当たらないと信用を獲得できないし、食っていけません。僕自身も三次元的な物質社会での成功が全てだとは思いません。

しかし、そもそも発生・派生した地域や時代が異なる概念をそのまま流用すればいいというのは極めて乱暴であり、繊細さに欠けます。

ブラックバスやアメリカザリガニのように、持ち込まれて何の最適化作業が行われなくてもローカライズされてしまう概念もあるでしょう。

「人類」という大きな括りでは似ている点もたくさんありますから、輸入したものをそのまま流用していてもある程度「当たる」ところもあるでしょう。

しかし何度も言うように「現地から輸入したものをそのまま使う」ということにこだわり続けるのは、金魚を地面の上で飼育するようなものです。

なかなか挑戦的で、クレイジーで、僕は個人的にはすごく好きなのですが、やっぱり地べたに転がる金魚のように精神も肉体も疲弊し生き絶えてしまいます。

もしかすると、もともとそういったチャレンジ精神旺盛なレジスタンスな人が、これらの占いを選びたがるのかもしれません。

 

 

この「ローカライズ」という作業は国や地域だけではなく「時代」という点でも必要になります。

もし縄文時代に手相があったとしたら「縄文土器職人に向く手相」とかあったのかもしれませんが、今の時代では通用しません。

時代に即したローカライズも必要なのです。

「占いの方式」もアプリやテクノロジーと融合していくのもひとつのローカライズです。

さらには「自分」という個人に合ったローカライズも必要です。

例えば、自分が名古屋で小学校の先生だった場合、まわりには「名古屋に住む公務員」とその関係者の人脈が自然と増えます。

埼玉の玉ねぎ農家さんよりも、コロラド州のピザ屋さんよりも「名古屋に住む公務員」と接する機会が多いのです。

ということは「名古屋に住む公務員」に向けた占術や言葉にローカライズした方が「役に立つ頻度」が増えるわけです。究極的に言うと占いは「いかに自分用にローカライズするか」が鍵です。

なので、正解とか流派とかそういったものは存在する必要はありません。これらを求める人は、自分の威厳やプライドを保ちたいか、商売として成功したい人がやればいいことなので、本気で占いを研究しているのであればそのようなこだわりは全くの不要です。

やればやるほど面白さが滲み出てくる「占い」という世界に、思考停止を促すような概念や思想を持ち込んで強要しないで欲しいです。

 

もちろんインポート・インプットは大好きです。しかし、それを鵜呑みにするだけではなく自分がおかれた環境や状況、僕のもとを訪れてくださるクライアントさんのために「活用する方法」を模索することが非常に大事です。

僕が教室や鑑定で「僕にとってローカライズされた法則」を惜しげも無く話すのは「にしけいさん、あの法則当たってたよ!」「あの法則、ちょっと違うんじゃない?」というレスポンスを得ようという目論見があります。

技術の漏洩や保身を懸念するよりも「自分の最適化の成否のデータ」が得る方がさらなる技術開発につながるため、メリットしかありません。

そして、やはり研究者としてはローカライズ(応用)に逆行するような、源流探求(なぜそのローカライズが生じたのか)を進めていくことが非常に楽しくてしょうがないのです。

 

最後まで読んでくださったあなたは、にしけいの中二病にちゃーんとローカライズしてくださったんですね。本当にありがとうございます。

にしけい

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