Aを知るにはA以外を(離が作りだす近)

 

このツイートは人間の肉体的距離感(物理的な距離が離れていた方が適切な関係性を築くことができる)という風にも解釈できますが、僕がこのツイートをした意図はそういうことではありません。

どうしても「親身」という言葉が感情的でウェットな印象があるせいか、上記の解釈はエモーショナルな側面を切り取った解釈になりがちですが、真意はかなりドライです。

あえて平仮名で「やさしい」としたのは「優しい」と解釈しても良いのですが、実はこの場合は「易しい」です。gentleとかkindの「優しい」ではなく、easyの易しいです。

 

Aを知るにはA以外を

ずっと言い続けていることなのですが

Aということを知りたいと考えると多くの人たちが「A」に近づこうとします。

もちろん最初は近づいても良いと思います。

しかし、一通り表面をさらったら今度はAから離れる必要があります。

「A」を知りたいと思ったら、「A」ばかりの本を読むとか、Aをやり続ける…というようなことをやりがちですが、これはほどほどにして他のことをやった方がAをよく知ることができる…というわけです。

僕はこれを「顕微鏡理論」と名付けていますが、顕微鏡(microscope)を覗き込むとミクロ的には「よく見える」のですが、見えているのは一部で視野が狭められていますので実は「全体像(macro)を捉える」ということができません。

どこまでいっても「部分」なのですが、顕微鏡を覗くようにAのみをやり続けることは、より「部分」を強めているのでいつまでたっても「より全体」が見えません。

特定のものに近づきすぎると、ミクロになりすぎると逆に「それが何なのかよくわからなくなる」ということが多々あります。

これは相術でも全く同じことが起きています。

手相でまだ線を追いかけているあなたへ

 

世に出ている手相に関する情報の99%以上がミクロ視点で書かれています。手相に限らず人相も家相も気学もそうです。占い本のほとんどがミクロな視点かつ具象で書かれていて、非常に狭苦しいのです。

視野狭窄しないとまとめられないし、インプットしにくいので快楽につながりにくいため、意図的にミクロ視点かつ具象で書かれているとは思われますが、どうしてもそれだけでは全体像が見えてきません。

全体像が見えないとどうなるかというと、自由度が減り、応用や発想の転換が起こりにくくなります。つまり、性能の劣化が起こります。

 

「ハナス」ことが相互理解につながる

矛盾するように感じられるかもしれませんが「専門性」に特化するには、実は専門性を捨てた方が良い…ということなのです。

「距離をおく」という意味であれば「離す(Isolate/Distant)」ですし「放す(Release)」です。

さらに「ハナス」つながりで言うならば「話す」です。つまりアウトプットです。

アウトプットすることは、自然と「そのもの」と距離ができます。つまり自分とそれを切り離すことができるのです。

「自分」についてよく知りたい場合は、自分について話すことで自分がよく見えてきます。これは「離している」からです。主体と客体。混沌が分離するので対象を認識しやすくなります。

オンライサロンや教室でもよくみなさんに「教室をやってください」と口酸っぱくお伝えしています。誰かに占いを教える…という行為は強制的にアウトプットをする場ができるため、その占術がよく見えてきて理解が深まります。

すっごい失礼なことを言うかもしれませんけど、内容がわかりにくい研究者色の強そうに見える占い本は占いの研究しかしていない著者によって書かれたものだと推測しています。

研究者色が強そうに見える本の中には「中身がありそうで実はない」という本もけっこういっぱいあるんですが、他に趣味や楽しみがなさそうな著者ほど難解そうに見えて中身が薄っぺらい本を書きがちです。まぁ余計なお世話ですし、僕も人のこと言えないんですけどね。このあたりは読まなかったことにしてください。

日本には「くっつくこと」「一緒に何かをやる」といった<連続性>が美しい…という風潮がありますが、実は「距離」や「離れること」が作り出す<非連続性>の方が、ものごとをより深く理解しスムーズにことを進ませるのではないかと考えています。

人間はどこまでいっても「個」です。他者と完全に同化することはできず、切り離されています。非連続性なのです。

でも、このDistance(深淵なる断崖)という共通項があるからひとつになれるのかもしれません。

このブログは10~20代の読者層が圧倒的に少ないのですが、もしかして若者たちの「にしけい離れ」は裏を返せば「にしけい大好き」ということなのかもしれませんね。そういうことなのかもしれませんね。

にしけい (涙ながら親指を立てる)

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