「自分ってどういう人間なのか知りたい」「自分にはどのような可能性があるのか知りたい」

「自分探し」「自分ってどういう人間なのか知りたい」「自分にはどのような可能性があるのか知りたい」といった欲望というのは、「自分」という特定のイメージの固定を求める行為だと思いますが、その根本には不確実性の不安みたいなものがあるのでしょうね。

「確認」という作業は、何かしらの「期待」があって、その期待というのは「自分にとって都合の良いセルフイメージ」だったりします。虚なんですね。それが虚だったとしてもそのセルフイメージを固定することで少しでも不確実性への不安を解消しようとする試みなのかなと思って観察しています。

セルフイメージを固めておまじないをかけることで、不安を解消したり、行動できる…というのもひとつの生存戦略というか性癖みたいなものなので、それ以上でもそれ以下でもないのですが、まず不安が生まれる根本原因をなんとかしたほうがより楽に生きられるのではないかなと考えています。

不安は不足部分のみに着目していると強くなりますし、何かに夢中になれていなくて暇なときほど、不足部分に目がいきがちになります。そういうときにほど、「もし本当の自分を知ることができたら、この不安感は解消できるのでは」とか「自分には他に可能性があるのではないか」といった期待<虚>を生み出したくなるんですね。

セルフイメージを固めて思い込みパワーで不安を解消したり、行動の原動力にできる人は基本的にアスリートっぽい気質があるので、フィジカル面へのアプローチが有効な傾向があって、動いたり汗をかいたりしたほうが、不安などを解消しやすいので、考えるよりも物理的な移動や現実的な運動をしたほうが効果的だったりします。

自分について知りたくなる、自分の他の可能性を模索したくなったら、なぜそんなことを考えてしまうかを考えたほうが正解に近づけると思います。「それっぽい答え」を模索してもいんですけど、それって「自分が思い込みたいこと」だったりするので、最終的に特定の範囲をぐるぐる回って班如・屯如しちゃうことになるんですね。本当に解決策や打開策を見出したいのであれば、「自分」という虚像や期待に対する答えを模索するよりも、「未知」にアプローチしたほうが早いのではないかなと思います。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。甘酒と文章を書くことも好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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