ここ最近のテーマは「特定の場との同化」ということについて考えていて、自分なりに「こうかな?」という答えが見えてきたので、書いておきます。
エネルギーの話という本を書いてから、同化の使い方について模索していました。そこから少し派生して「範囲」を意識するような流れになりました。いつもの混化分化のマトリクスでいうと横軸のファクターになるのですが、この範囲をどう取り扱っていくかで遊んでみたくなり、しばらくこれをおもちゃにしていました。
範囲は狭めれば狭めるほど(フォーカスすればするほど)、線形性が出てきます。ニュートンが作った「微分」です。
【卜術は微分】「dx/dt=0」と「全体」を意識することでより実用度が高まる
2年前にも「微分は卜術」という話を書いておりますが、これも「範囲」の話になってきます。卜術に限らず範囲を狭めることで「集中」や「専門性」といったものが出てきます。
範囲を「狭める」と「固定する」というのはまた違います。無限に範囲を狭めていくと同化につながります。しかし、途中で範囲を狭めることを「やめて」しまうと、「病めて」しまうんですね。
何のために範囲を限定しようとしたのか。範囲を狭め続けたその先にあるのは「同化」なんです。自分が消えること、無くなることなんです。ブラックホールに飲み込まれうように、深い眠りにつくように一瞬で飲み込まれる。「落ちる」状態です。
そういう力が働くんですけど、しがみついちゃうんですね。しがみつくと、しがらみが生まれてくる。同じようにしがみつこうとしている人や現象が集まってくる。
狭めること自体に特に思うことはないのですが、固定するとちょっと危険なんですね。固執ですね。
「固執」と「集中」って全然違って、後者は明らかに「自分を無くす方向」つまり「同化」に進むんですね。
最近の発見としては、占い(卜術)と呪術って別物かなーと考えていたのですが、やっていることは結構似てるんですね。一言で言うとそれぞれ「特定の座標との同化」をしているんですね。
ただ、精度やコストを考えると一長一短というところがありますし、占いとか呪術以外にも「特定の座標との同化」というアプローチは無数に存在しているので、これらにこだわる必要もないなという感じです。
ただ、どのアプローチもそうなんですけど、「範囲を固定するため」になっちゃうと、けっこうきついんですね。この「けっこうきつい」というのは一言で言うと「地獄ってこういう世界なんだろうな」ってことです。笑
海水を飲み続けるような、無限地獄ってことです。そりゃ病みますよね。早くやめたいって思うはずですし、あんまり長続きしないはずなんですけど、意外と地獄(範囲の固定)が好きな状態の人もいて、あー…という感じです。笑
何度も言いますが、「固定」と「同化」は全然違うんですね。前者の場合、僕が手を下さなくても、勝手に壊れていくので、なんか最近はふわっと観察するのもいいかなと思っています。
今日の記事も正直よく分からないでしょ?笑
「分かってもらおうとする」というのは僕の意図が入るんですね。それって「固執」になっちゃうんですね。分かってもらおうとすると「地獄」が生まれるんですよね。だからそこで止めずに、その先の「混沌近く」ぐらいでいいんですよ。
にしけい