「全体」を意識すればだいたいの悩みや負の感情が消える

突然ですが、これは何かわかりますか?

 

 

みなさんも見たことあるはずです。

 

 

簡単ですよね?

 

 

これぐらいすぐにわかりますよね?

 

 

時間がもったいないので、すぐに正解を発表します。

 

 

答えは「りんご」です。

 

 

りんごのイラストの下の部分を切り取ったものです。

 

 

 

「そんなもんわかるか!」って思いました?

 

 

 

じゃあ次は画像じゃなくて、文章のクイズです。

 

 

 

街を歩いていると、偶然お姉さんと出くわした。

 

 

さて、この「お姉さん」とは誰のことでしょうか?

 

どうでしょうか?

 

 

 

え?わからない?

 

 

 

では、この文章のあとに続く文章を追加してみます。

 

 

街を歩いていると、偶然お姉さんと出くわした。
あの特徴的な髪型。
語尾に「ですぅ」とつけて話す息子を連れている女性は僕の姉しかいない。
「磯野の姉さんはいつも元気だよね」と中島は言うが、元気すぎて困ったもんだよ。

 

 

 

 

追加された文章を読むと、「お姉さん」=「サザエさん」とわかったはずです。

しかし、最初の一文だけではわかりません。2行目、3行目と読み進めるうちに「サザエさんだ」と明確になったはずです。

 

さきほどの「りんご」の画像もそうですが、「全体」を知ることで「部分」が何なのかがわかったはずです。

 

 

同じようなことを過去にも記事として書いていますが…

▶︎勉強や学習につまづく人は「ドライバー1本」で戦おうとしているのかも

▶︎「おっぱい」を使って洗脳と宗教について説明します。

 

今、過去の自分の授業動画を編集するために見直していますが、手相の授業でも仕切りに「線だけを見ず、引いて手全体を見てください」と言っています。

 

この「部分」と「全体」をいったりきたりすることで、より「部分」を簡単に理解できたり、ストレスなく過ごすことができます。

逆に「部分」にとらわれると、何も理解できず、感情的になり、その感情に振り回されていきます。

 

 

例えば、会社の飲み会などで「社長がだめだ」とか「営業部がだめだ」といった愚痴をこぼしている光景を見ますが、あれは自分がやっている仕事のみ(部分)しか見ていないんですね。

会社全体・業界全体・他の業界との繋がりなど「全体」を見ることができれば、自分の仕事の意味や部分がわかってきますから、目の前のお仕事の捉え方が変わってくるはずです。

新渡戸稲造が「ひとつしか知らぬものはひとつをも知らぬ」という言葉を残していますが、まさにこのことなんですね。

 

感情的になってしまう、夫や子供にきつくあたってしまう、イライラしてしまう…といった「感情に振り回される」というご相談はけっこうあります。

これを読んでいるあなたも日常の中で感情的になることがあるかもしれません。

自分の人生はダメだ、うまくいかない、何がやりたいのかわからない、何も達成できてない…

こういうときは「部分」にとらわれていることがよくあります。

 

例えば、何かうまくいかないことがあったとします。

あなたは悲しい気持ちになったり、悔しい気持ちになったり、辛い気持ちになるかもしれません。

しかし、あなたの人生がこれから、ちょっとしたきっかけで「すごくいい感じ」になるとしたら、目の前のうまくいかないことも「これがあったからいい感じなるのか」と思えてきませんか?

「すごくいい感じになるわけない!」「私のこれまでの人生は◯◯だったからこの先変わるわけがない!」と思っている人は、意図的に部分しか見ないようにしています。

「部分」にとらわれると、フラットに物事を観察できなくなります。自分のコンプレックスや過去や、誰の欠点や嫌なところ、こういった部分は「これから起こること」と関係性があるようで、実は全くありません。「関係があるように見えているだけ」だし「関係があるように見ようとしている」だけなんですね。

なぜ部分しか見ないかというと、一部分だけしか見ずに判断してしまったほうが楽なんですね。例えば、目の前に現れた男性があなたのことをすごく睨んできたりします。すごく嫌な感じがします。このときあなたは「この人は私のこと嫌いなのかな」とか「危害を加えるのかな」と、彼の視線を「敵対視」だと決定づけます。

こうすることで、とりあえず自分が「逃げる」とか「警戒する」とか「構える」といった次の判断が早くなるので「部分」だけで判断するのは楽です。しかし、実際はこの男性は「うんこがしたくて公衆トイレやコンビニ30件まわったけどどこもトイレ掃除をしていて使えなかったので、どこかトイレはありませんか?」と聞きたくてあなたに話しかけようとしていたとしたらどうでしょう?

彼の「睨みつけるような目」は「必死に便意をこらえる目」だったわけです。「部分」だけ見ていないと無駄に感情に振り回されるかもしれませんし、何かのチャンスを逃してしまうかもしれません。もしかしたら彼にトイレを貸してあげたら感謝されて何かごちそうしてくれるかもしれません。

人間うまくいっているときもあれば、うまくいかないときもあります。よくわからないビジネスや詐欺師みたいな人にひっかかるときもあるかもしれませんし、人が離れていくときもあるでしょう。けど、それも結局は「部分」なんですね。そこだけでその人を「悪」とか「善」と切り分けてしまうのはなんだかなーと思うわけです。

いろいろ掘り下げていくと「そりゃそうなるよねー」ってこといっぱいあるんですよね。

 

 

切り分けてしまうほうが楽なんですけどね。分断して、自分にとってメリットがあるかないかとか、あいつはいいやつだ悪いやつだと決めつけたほうが楽なんですよ。けど、もう少しだけ「全体」を見ることができれば、ちょっとだけ優しくなれることもあるでしょうし、許せるものもあると思うんですよね。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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