昨年の6月頃訪れた岐阜県養老町養老公園にあるひょうたん屋「吉田商店」さんに行ってきました。
紅葉真っ盛りということで、平日にも関わらず養老公園の駐車場はほぼ満車でした。
秋の色めきを焼き付けようと、一眼レフを握りしめながら公園内を歩き回る方もチラホラ見受けられました。
前に来た時と何か様子が違う…
1年半前に来た時は他にお客さんがいなかったこともあり、おじさんの熱いひょうたん談義を3時間ぐらい聞かせて頂き、奥さんにお茶まで出していただいて…
しかし、この日は養老公園内に結構お客さんがいたので難しいかなぁ…と思いつつ、吉田商店を目指します。
お店の前まで来て、何か様子が違うことに気がつきます。
あれ?
なんか新しい建物ができてる…
ひとまず奥さんにご挨拶
まず、謎の建物を通り過ぎてお店の方にお伺いすると、吉田商店の奥さんがいらっしゃいました。
話を聞くところによると…
前回訪れたときにおじさんが話していた「ひょうたんランプのミュージアム」が遂に完成したらしいです!!
旦那さんが栽培乾燥させたヒョウタンに奥さんが鉛筆でデザインを描き、旦那さんがルーターで穴をあける…
ひょうたん夫婦の15年の苦労の結晶ひょうたんランプが111個光り輝く…そんなひょうたんランプミュージアム…!
館長はもちろん、吉田商店のおじさんです。最近はおじさんはお店の方にはおらず、ミュージアムで接客しているということで覗いてみることに…
入館料はたったの100円!
ひょうたんミュージアム…
ひょうたんランプミュージアムの入館料はたったの100円。
100円玉を握りしめ、千成瓢箪で出来た暖簾をくぐると…
思わず、「わぁ〜〜〜ぁ」と小さな可愛い声が出てしまいました。
ヒョウタンは生き物ですから、ひとつひとつ形や厚さが違います。
奥さん曰く、ヒョウタンに合わせてデザインを描くのも一苦労で難しいデザインを描くと旦那さんが「こんな難しいもの彫れるか!」とケンカになることもあったとか。
いつもニコニコ楽しそうにヒョウタンについて話すおじさんからは想像もつきませんが、やはり大好きなヒョウタンのことになると人一倍真剣らしく、種出し工程のときは奥さんも話しかけられないぐらい鬼気迫るオーラを出しているそうです。
でも、こうして「ひょうたんランプ館」を始められたのは夫婦の長年の念願だったらしく、何だか自分のことのように嬉しくなりました。
「これ(ひょうたんランプ館)ができるまでの15年、楽しいこともありましたが、苦労もいっぱいありましたよ」
と語る奥さんの笑顔がとても印象的でした。いやぁ…結婚っていいですね…。この夫婦を見ていると素直にそう思います。
好きだからこそ
ひょうたんランプ館は、100円では安すぎるほど綺麗で心地よい空間でした。
おじさんは相変わらずお客さんに瓢箪について語っていて、忙しそうに、でも楽しそうにしていました。
それでもちゃんとランプの館に訪れた人たち一人一人に丁寧に話しかけ、最後には「ひょうたんの種」をくれました。
おじさんに言われた通り4月になったら植えてみようと思います。
ひょうたんランプの館内は写真撮影自由で「どんどんSNSでシェアしてほしい」とのことでたくさん写真を撮らせて頂きました。
このやり方が功を奏しているのか、最近はテレビの取材や岐阜県の観光関係の方が訪れてPRしたりと、とにかく大忙しなんだとか。
お二人の人柄が滲み出る、ひょうたんランプの館…あなたも一度行ってみては…??
にしけい